「車を見に行っても、どこをどう見たらいいのか……」

そんな方々の悩みを解消すべく、実際に販売店で実車を見ながらチェックポイントを解説。これを参考に、気になる車に会いに行こう!
 

日産ジューク ▲今回見てきたのは2010年式の日産 ジューク(初代)。個性的なエクステリアが特徴のモデルだ

ハードにも使われることなく故障の少ない小型SUV

丸型ヘッドライトにスポーティな形状が、ひときわ個性的で人気のあるジューク。

「見た目に惹かれてきた人が、実車に触れてみてこのサイズ感がちょうどいいといって購入されることが多い」と教えてくれたのは、ユーカーカレスト座間の大畠さん。

SUVとしては荷室が小さめで、FFモデルが多いので、アウトドアでハードに使われた物件が少ないのも特徴だという。

これまでジュークの中古車を何台も見てきたが、エンジン、電装系の故障はほとんど聞いたことがないそうだ。

大畠さんのオススメは、総額100万円以内で5万㎞以下の物件が選べる15RXというグレード。

「2014年6月まで生産の前期モデルはお手頃な価格になっています。ナビ下部に付くインテリジェントコントロールディスプレイが、スポーティな外観にマッチしていて、これに惹かれる人も多いですね」とのこと。

そこで、平均価格より少し安い物件で実車確認ポイントなどについて教えてもらってきた。
 

日産 ジューク

今回見た車

日産 ジューク

2010年6月に登場した1.5Lエンジンを搭載するコンパクトクロスオーバーSUV。上級モデルには走行性能をアップした1.6Lターボも用意。2015年11月のマイナーチェンジでは、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備がプラスされている。
●支払総額/72.3万円(税込)
●年式/2010年式
●走行距離/3.5万km
●修復歴/なし
●乗車人数/5人
●エンジン/1500cc ガソリン
※2019年12月18日時点の情報

CHECK POINT 1
劣化による樹脂モールの白ぼけ具合を確認

樹脂パーツは未塗装のため、経年劣化や保管状況によって白っぽくなってくる。

この症状は特に新車登録から年数の経っている前期型には多く見られる。

ひびが入って欠けてしまうなど、走行に支障が出るようなことはほぼないが、このままだと古びた印象になる。

白くなった部分は数千円程度の市販のケミカル用品で復活可能なので、購入後のメンテナンスでも対応はできるが、お店に相談するのもありだ。

 

日産 ジューク ▲白っぽくなると見た目的にも汚く見えてしまうので解決しておきたい部分だ

CHECK POINT 2
リアゲート開閉時についた内側のキズをチェック

デザイン性を優先したジュークは、リアゲートの傾斜が強めに作られている。

そのため、トランクスペースはやや狭く、むりやり荷物を入れてリアゲートを閉めた場合、荷物とリアゲートが接触して内張りにキズが付くことがある。

また、内装ではバイクのタンクを模したセンターコンソールやドアの内側の塗装が傷つきやすいようだ。

購入後のガッカリをなくすためにも、足や手が触れやすい塗装部分のチェックは入念に行っておこう。
 

日産 ジューク ▲塗装面が大きいセンターコンソールは傷があると目立つ。よく見て傷の有無を要チェック
日産 ジューク ▲リアゲート内側の内装部品はあまり見えない部分だが傷が付いていると気になるもの。実際にリアゲートを開けて要チェック

CHECK POINT 3
エアコンやドライブモードの切り替えが可能なサブ画面

遊び心あふれる内外装をもつジュークの特徴のひとつと言えるのが、エアコンとドライブモードを切り替えることができる「インテリジェントコントロールディスプレイ」だ。

ボタンひとつでエアコン表示とドライブモード表示を切り替えることができるだけではなく、パワーやトルク、前後左右のGや、エコ情報などの情報を表示することも可能。

ただし、ベーシックなグレードのRSには備わっていない。
 

日産 ジューク ▲こちらがインテリジェントコントロールディスプレイ

CHECK POINT 4
後方の視認性を上げるバックカメラ

リアウインドウが小さいため、後方の視認性はあまり高くない。それを補完してくれるのがバックカメラだ。

運転席でバックミラーを合わせたとき、後方視界に不安があればバックカメラ付きの物件を選びたい。

カーセンサーnetに流通している約1300台のうちの約65%に装着されているため、探すのはさほど難しくない。

物件確認の際はギアをバックに入れるとカメラが作動するので、正常に映るか確認をしておこう。
 

日産 ジューク ▲映るかどうかに加え、解像度など見やすさも重要だ
大畠 透さん

取材協力

神奈川日産自動車株式会社ユーカーカレスト座間 大畠 透さん

県内最大級展示場でサービス工場も併設。全車保証付きなどアフターサービスも充実している。大畠 透さんは日産ディーラーの中古車担当として、若者とシニアを中心にこれまで多くのジュークを販売してきた。

住所:神奈川県座間市広野台2-10-3
電話:046-252-3323

販売店がよく受ける質問ベスト3

★第3位
安全装備が付いたグレードはありますか?

大畠 透さん
大畠 透さん

2015年11月に行われた一部改良で「NISMO系」のグレードを除く全車に先進安全装備が標準装備されました。初期型に比べると50万円前後高くなりますが、こちらを選ばれる方も多くいらっしゃいます。

★第2位
独特のボディ形状なので運転が難しくないか心配

大畠 透さん
大畠 透さん

フェンダーが張り出ているのでそう思われる方もいますが、サイドミラーが大きく左右視界は良好です。着座位置が高いため前方視界も良く、思ったより運転しやすいという声を多く聞きます。

★第1位
実際の燃費はどの程度ですか?

大畠 透さん
大畠 透さん

カタログ燃費は車名と同じ19㎞/Lです(笑)。が、実燃費は13~14㎞/L程度です。4WDモデルはターボのハイオク仕様で燃費よりも走り重視なので、燃費を気にされるならFF車がオススメです。

文/小鮒康一(フナタン)、写真/三浦孝明

※雑誌版カーセンサー 2020年3月号(2020年1月20日発売)の記事「気になるクルマに会いに行こう」をWEB用に再構成して掲載しています。

小鮒康一(こぶなこういち)

訪問した人

小鮒康一(フナタン)

スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。