トヨタ スープラ|ようやく流通台数100台超えで選びやすくなった。買いはトップグレードのRZ
2020/07/17
▲17年ぶりに復活したスープラ。新車の注文が殺到しているからこそ、すぐに納車をしたい人は中古車がオススメ。流通量が増えた現在は人気のRZが探しやすくなっている新車は納車半年以上待ち。すぐに乗りたい人は中古車を!
▲2020年4月にはRZのエンジンを改良。合わせて特別仕様車のホライズンブルーエディションが100台限定で発売された2019年5月、現行型スープラが発売されたことは大きな話題になりました。2002年8月に80系スープラが生産終了となってから17年ぶりの復活に、スポーツカーファンが歓喜したのは言うまでもありません。
490万から690万円(発売時/消費税8%)という高額車両であるにも関わらず注文が殺到しました。
現行型スープラは、オーストリアにあるマグナ・シュタイヤー社のグラーツ工場で生産されています。
日本への割り当て台数が限られていることもあり、発表前から多くの注文が注文が入りました。
中でもトップグレードのRZは、発表前に2019年発売分が売り切れになるほどの人気ぶり。
2020年7月現在でも、納車までに半年以上かかっています。
そんなスープラですが、ゴールデンウイーク明けから中古車流通量が増加傾向になり、現在では約110台が市場に流通しています。
納車まで半年も待てない! という人が、中古車で条件に合うものを探せる状況になってきていると言えるでしょう。
スープラの3グレードはどこが違う?
▲プラットフォームはBMW Z4と共通。しかしその中身は大きく異なる現行型スープラは、BMW Z4とプラットフォームやシャシー、エンジンを共有するモデルです。
しかし、開発はZ4とは別に行われており、乗り味はZ4とは大きく異なります。
デザインはFRスポーツらしいロングノーズショートデッキスタイルで、80スープラの面影が見て取れます。
エンジンはスープラの伝統である直列6気筒と直列4気筒があり、どちらもターボが付きます。
グレードは全部で3種類用意されました。
■3.0 RZ
▲RZのインテリアスープラのトップグレードで、最高出力250kW(340ps)、最大トルク500N•m(51.0kg-m)を発生する直6ターボを搭載。
2020年4月に発表された2020年モデルではエンジンが改良されて、最高出力が285kW(387ps)にアップしています。
最大トルクは2019年モデルと同様ですが、最大トルクを発生する範囲が1600-4500rpm→1800-5000rpmに変更されました。
0-100km加速は4.3秒から4.1秒に短縮されています。
RZには、特別色となるマットストームグレーメタリックが用意されました。2019年モデルでは24台、2020年モデルでは27台しか販売されていないスペシャルカラーということもあり、中古車市場ではプレミアム価格になっています。
RZの余裕あるパワーと安定感は、高速道路などをクルージングすると最高に気持ちいいドライビングフィールを味わえます。
また、アルカンターラとイグニッションレッドの本革のシートをはじめ、上質な装備も奢られており、グランドツーリングカーとしてロングドライブも楽しめる性能を持ち合わせています。
■2.0 SZ-R
▲SZ-Rのインテリアスープラのミドルグレードで、直4ターボを搭載。SZとエンジンは共通ですが、チューニングの違いにより最高出力190kW(258ps)、最大トルク400N•m(40.8kg-m)を発生させます。
車両重量はRZの1520kg(2020年モデルは1530kg)に対し、SZ-Rは1450kgと軽くなっています。
エンジンが軽い分、ワインディングを走らせたときの気持ちよさは絶品! 3グレードの中では一番スポーティで刺激的だと言えるでしょう。
シートはアルカンターラ+ブラックの本革の仕様になっています。
■2.0 SZ
▲SZのインテリアSZはスープラのエントリーグレードで、最高出力145kW(197ps)、最大トルク320N•m(32.7kg-m)を発生させる直4ターボエンジンを搭載しています。
RZのスペックと比較すると数字が見劣りするように感じるかもしれませんが、気持ちのよい走りは十分味わえます。
スープラのルックス、雰囲気を味わいたいという人にとってがぜんアリな選択だと思います。
RZの流通量は豊富! SZ-Rは条件に合うものが見つかったら即決で!
ではスープラを中古車で狙う場合、そのポイントを紹介したいと思います。
▲過去3ヵ月の中古車流通量と平均価格の推移。ゴールデンウイーク以降に流通量が増え、それにともない平均価格も下がっている流通している110台の中古車のうち、7割が最上位グレードのRZです。
やはり「スープラといえば直6」というイメージが強いためか、多くの人が新車でRZを選ぶ傾向にあるようです。
SZ-Rは23台、SZは5台という内訳になっています。
RZの平均価格は約690万円。デビュー時の新車価格が690万円ですから、ほぼ同価格で販売されていることになります。
▲限定モデルのマットストームグレーメタリックの中古車はプレミア価格にただ、マットストームグレーメタリックや、ショップがカスタムした物件などプレミア価格がついているものもあるため、個別の物件を見ると新車より買いやすくなっているものも多くあります。
2019年式のRZだと、本体価格600万から650万円で販売されている物件が多くあります。
走行距離も数千kmというものが多いので、新車が待てないという人はもちろん、憧れの車を少しでも安く買いたい人にとっても美味しい選択肢となっています。
中には新車で手に入らない、マットストームグレーメタリックがどうしても欲しいという人もいるでしょう。
この場合、価格応談となっているものがあるのでまずはショップに問い合わせしてみてください。
価格応談になっていない物件は800万から1270万円と、プレミア相場の中でもかなり価格差がついています。
▼検索条件
トヨタ スープラ (現行型) × 3.0 RZ × 全国
▲RZのタイヤが前255/35ZR19、後275/35ZR19なのに対し、写真のSZ-Rは前255/40ZR18、後275/40ZR18となっているもうひとつの選択肢であるSZ-Rは、この3ヵ月で平均価格が20万円ほど下がり、現在の平均価格は約580万円。
デビュー時の新車時価格が590万円ですが、2019年式の中古車は500万円から見つかります。
中心価格帯は520万から570万円となっています。こちらも走行距離は数百から数千kmのものがほとんど。
もともとの流通量が少ないので、このグレードに的を絞って探すなら条件に合うものを見つけたら即決がオススメです。
特に500万円を下回る価格が付けられたものは、ライバルが多いと考えた方がいいでしょう。
▼検索条件
トヨタ スープラ (現行型) × 2.0 SZ-R × 全国
▲SZのホイールは前後とも17インチ。それでも見た目の迫力は十分SZは中古車の流通量が極めて少ないため、このグレードに的を絞っている人はSZ以上に即断即決を!
ただ、中古車の価格帯は470万から530万円と、SZ-Rのボリュームゾーンとかぶってきます。
ですので「どうしてもSZじゃないと嫌」という人以外は、SZ-Rも含めて豊富な選択肢から探すことをオススメします。
▼検索条件
トヨタ スープラ (現行型) × 2.0 SZ × 全国
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL
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