トヨタ カローラクロス▲カローラのコンサバティブなイメージを覆す、都会派クロスオーバーSUV

カローラクロスの最新相場

半世紀以上にわたって生産されてきたカローラ初のクロスオーバーSUVとして登場したカローラクロス。

スタイリングと走りの良さに加え、荷室の広さなど実用性の高さでも評価の高い1台だ。

新車を検討している人でも納期の観点などから、中古車の情報もチェックすることをオススメしたい。

この記事では、2021年9月に登場した現行型トヨタ カローラクロスの最新中古価格や流通量を紹介する。

2022年1月時点では、中古車の平均価格と流通台数は下記のとおりとなっている。

■カローラクロス(現行型)
・中古車平均価格:290.7万円
・中古車流通量:246台

カローラクロス ▲トヨタ カローラクロスの月間延べ流通台数と中古車平均価格の推移

12代目カローラとプラットフォームを共有しながら、カローラクロスにはSUVらしいたくましいルックスが与えられた。

未来的なデザインのBi-Beam LEDヘッドランプや押し出し感のあるロアグリル&バンパー下部、樹脂素材のフェンダーアーチモールなど、ダイナミックでありつつ都会的な洗練も感じさせる。
 

カローラクロス ▲フロントマスクにシャープな印象を与える切れ長のヘッドライト

パワーユニットにはカローラクロスに最適化された1.8L 直列4気筒ガソリンエンジンに加え、同排気量のエンジン+モーターのハイブリッドを用意。

ハイブリッド車は26.2km/L(WLTCモード)というクラストップレベルの低燃費を実現した。

ちなみにガソリン車とハイブリッド車、同等装備のグレードで新車販売価格を比べると後者が35万円高くなるが、これはカローラ(セダン)の設定よりも、かなり割安な設定だ。

また、FF(前置きエンジン・前輪駆動)仕様に加えて、「E-Four」と呼ばれる電気式4WD仕様が用意されるのはハイブリッド車のみだ。

これらのことから、メーカーとしてはハイブリッド車の優先度が高いということがわかる。
 

カローラクロス ▲カローラクロス(写真左)のプラットフォームはカローラツーリング(写真右)と共通だが性格は大きく異なる

なお、カローラ(セダン)・カローラ ツーリング(ステーションワゴン)のリアサスペンションは全車ダブルウィッシュボーン式だが、FF仕様のカローラクロスではトーションビーム式が採用された(4WD仕様はダブルウィッシュボーン式)。

これは荷役性に配慮したもので、サスペンションの設計をコンパクトに抑え、カーゴスペース容量を確保するためだ。

SUVとしての実用性を考えてサスペンションまで作り変えるあたりは、堅実にユーザー本意の進化を続けてきたカローラの一族であることを感じさせる。
 

カローラクロスの主なグレードは下記の7種類。先進安全装備をパッケージした「Toyota Safety Sense」は全車標準装備となっている。

・「G X」:新車販売価格200万円を切る、ガソリン車のみに設定されるシンプル装備のグレード。「G」からパーキングサポートブレーキ(前後方静止物)、バックガイドモニター、スポーティシートなどを省いた装備内容となる。FF のみ

・「G」:17インチスチールホイールやパーキングサポートブレーキ(前後方静止物)、バックガイドモニター、ファブリック表皮の6WAY電動スポーティシート、スマートエントリーなどを装備するガソリン車のベーシックグレード。FF のみ

・「S」:「G」の装備に加え、17インチアルミホイールやルーフレール、オプティトロンメーターなどを装備するガソリン車の中間グレード。FF のみ

・「Z」:「S」の装備に加え、18インチアルミホイール、LEDシーケンシャルターンランプ、LEDフロントフォグ、本革+ファブリック表皮の8WAY電動スポーティシート、シートヒーター、パワーバックドアなどを装備するガソリン車の最上級グレード。FFのみ

・「ハイブリッドG」:17インチスチールホイールやパーキングサポートブレーキ(前後方静止物)、バックガイドモニター、ファブリック表皮の6WAY電動スポーティシート、スマートエントリーなどを装備するハイブリッド車のベーシックグレード。FFと4WDがある

・「ハイブリッドS」:「ハイブリッドG」の装備に加え、17インチアルミホイール、ルーフレール、オプティトロンメーターなどを装備するハイブリッド車の中間グレード。FFと4WDがある

・「ハイブリッドZ」:「ハイブリッドS」の装備に加え、18インチアルミホイール、LEDシーケンシャルターンランプ、LEDフロントフォグ、本革+ファブリック表皮の8WAY電動スポーティシート、シートヒーター、パワーバックドアなどを装備するハイブリッド車の最上級グレード。FFと4WDがある
 

カローラクロス ▲「Toyota Safety Sense」 を全車標準とするなど、装備も充実。上級グレードにはLEDシーケンシャルターンランプや本革+ファブリック・シートなどの高級装備も

エンジンタイプごとの流通状況(22年1月時点)

カローラクロス ▲1.8Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッドシステムを採用。FFに加え、ハイブリッド車の全グレードにはE-Four(四輪駆動)が設定されている

新車ではハイブリッド車のお買い得感が高いカローラクロス。ここではガソリンとハイブリッドに分けて、相場状況を紹介する。

カローラクロス全体の中古車流通量は246台。そのうちガソリンが141台、ハイブリッドが105台となっている。

意外にもガソリン車の物件数がハイブリッド車を上回った。これはおそらく、昨今のコロナウィルス影響拡大にともなう部品供給不足から、ハイブリッド車の納期が遅れているためと考えられる。

ガソリン車の納期が2~3ヵ月程度であるのに対して、ハイブリッド車は6ヵ月ほどとなっており、現時点ではまだハイブリッド車が中古車市場にあまり出回っていないのである。

この状況は今後、生産体制が回復次第、変わってくるものと予想される。
 

価格別の流通状況(22年1月時点)

カローラクロス ▲ソフトな触感の素材やシルバー加飾が多用され、オプティトロンメーターなどの高級装備も採用されたインテリア

ここではカローラクロスの流通状況を価格別に見てみよう。まずは最安値物件。そして300万円未満と300万円以上のゾーンに分けて紹介する。

■カローラクロス(現行型)の最安値
支払総額で最安値となるのは、2021年式「G X」のレッドマイカ・走行距離9kmの登録済未使用車で、支払総額は201.4万円となっている。

コンディションとしては新車に限りなく近く、支払総額は新車の車両本体価格より数万円高いだけ。

つまり、車両本体価格でいえば新車販売価格よりも20万円ほど安いことになる。

最廉価グレードである「G X」は他の物件についても、200万~210万円の価格帯に存在している。  

▼検索条件

トヨタ カローラクロス(現行型) × 総額の昇順

■カローラクロス(現行型)|総額300万円未満
カローラクロスで支払総額300万円未満の物件の流通量は104台。うちガソリンは98台、ハイブリッドは6台となっている。

グレードではガソリン車の最上級である「Z」が最多、次いで「G」、「ハイブリッドZ」、「ハイブリッドG」の順となっている。

ちなみに、「S」「ハイブリッドS」については2022年2月までKINTO専用モデルとなっており、個人への納車が始まるのはその後から。従って、中古車市場にもまだ流通していない。

走行距離のゾーンは4~0.1万kmであり、支払総額300万円未満の物件でも走行距離は極端に少なく、ほぼ新車に近いコンディションであることがわかる。

■カローラクロス(現行型)|支払総額300万円以上
支払総額300万円以上の物件の流通量は138台。うちガソリンは43台、ハイブリッドは95台となっている。

グレードでは最上級の「ハイブリッドZ」が圧倒的に多く、次いでガソリン車の「Z」となっている。

走行距離のゾーンは1~0.1万km。なお、300万円未満の物件も含めて、駆動方式はFFが全体の9割以上を占める。
 

22年1月時点|コンディション別の流通状況

カローラクロス ▲ラゲージルームの容量を確保するため、FF車のリアサスにはトーションビーム式が採用された

続いて、コンディション別の流通状況を紹介する。

現時点でカローラクロスはデビューから4ヵ月しかたっていないため、中古車市場に流通している物件のほぼすべてが走行距離3000km以下。しかも、走行距離500km以下の物件が大半を占める。

現在の中古車市場に流通している物件のほとんどが、新車に近いコンディションだと言えるだろう。

価格についても、走行距離による差異はあまり見られず、グレードや装備内容によって決まっているのが現状だ。
 

カローラクロス ▲人気装備のガラスルーフ。中古車にも多く流通している

■カローラクロス(現行型)|登録済未使用車
ナンバー登録はしてあるものの未使用で、新車に近いコンディションを保持しているのが登録済未使用車だ。

カローラクロスで登録済未使用車の物件の流通量は156台。つまりカローラクロス全体の流通量のうち、過半数が登録済未使用車ということになる。

価格帯は支払総額で201.4万~402.5万円。

ガソリン車の比率がやや高く、登録済未使用車全体の6割超を占める。

グレードではガソリン車の最上級「Z」、ハイブリッドの最上級「ハイブリッドZ」が比較的多く、廉価グレードの「G」「G X」は少数派だ。
 

▼検索条件

トヨタ カローラクロス(現行型) × 全国

※記事内の情報は2022年1月5日時点のものです。
 

文/田端邦彦 写真/トヨタ
田端邦彦(たばたくにひこ)

自動車ライター

田端邦彦

自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。