フォルクスワーゲン ティグアン▲マイナーチェンジ前のモデルでも走りや装備は十分に満足できる2代目ティグアン

中古車市場では前期型が狙いどきに!

日本の道路事情にもマッチするコンパクトなSUV、フォルクスワーゲン ティグアン。

今ではすっかりSUVラインナップが増えたフォルクスワーゲンの中でもデビュー時期は早く、トゥアレグに次ぐ2番目だった。

瞬く間にグローバルな人気モデルとなり、欧州SUVではベストセラーにもなった。

現行型モデルは2017年1月にデビューした2代目。2021年5月に大規模なマイナーチェンジが実施され、フェイスリフトや新エンジン搭載、グレード追加などが行われている。

だが今、中古車市場で狙うなら、マイナーチェンジ前の前期型がオススメとなっている。

その理由を見ていこう。
 

ティグアン ▲コンパクトな車体ながら十分な居住空間、高級SUVにも負けない上質な走りが2代目ティグアンの魅力

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フォルクスワーゲン ティグアン(2代目) × 前期型(2021年4月以前) × 全国
 

【前期型ティグアンがオススメの理由】以外にも根本的な違いは少ない!

ティグアン ▲2021年5月にマイナーチェンジした2代目後期型のフロントデザイン
ティグアン ▲マイナーチェンジ前の2代目前期型のフロントデザイン

まずは2021年5月に実施されたマイナーチェンジの内容を説明しよう。

【デザイン・ボディサイズ】
・フロントまわりのデザインを一新

ラジエターグリル上部のボンネットを高くデザインし力強さを演出。加えてLEDヘッドライト、フロントフェンダーなどの造形もリニューアル。ボンネットを特徴的なデザインに変更している。

・ボディサイズは全長を15mm延長(全幅、全高は前期型と共通)

【動力性能】
・従来の1.4 TSIエンジンに代えて、新たに1.5L TSIエンジンを搭載
・アクティブシリンダーマネージメント(気筒休止機能)を採用し、燃料消費量を抑制
・新たに7速DSGを採用
・2Lディーゼルターボエンジンを廃止

【新グレード追加】
・スポーツグレードである「R」を設定

2L TSIエンジンを採用。これは235kW(320ps)のパワー、 420N・m(42.8kg・m)のトルクを発生。また、トランスミッションも強大なパワーとトルクに見合った専用7速DSGを採用している。

【安全性能・装備】
・同一車線内全車速運転支援システム「Travel Assist」とヘッドライトの配光を最適化する「IQ.LIGHT」を全車標準装備
・Harman Kardon製プレミアムサウンドシステムをオプション設定
・スマホでドアの施錠、解錠などの操作が行える新世代インフォテイメントシステムを採用
 

ティグアン ▲2021年5月にマイナーチェンジした2代目後期型のリアデザイン
ティグアン ▲マイナーチェンジ前の2代目前期型のリアデザイン

上述のとおり、マイナーチェンジの項目はデザインから動力性能、装備にまで及ぶ全般的なもので、まさに正常進化といえる内容だ。

このマイナーチェンジから一年足らずしかたっていない現段階において、中古車市場における後期型の流通量は極端に少なく、価格的にも新車とあまり変わらない。

そんな今、狙い目となっているのがマイナーチェンジ前の前期型だ。

上述のようにマイナーチェンジの内容は多岐にわたっているが、外観の差は大きくなく、基本的な走行性能、快適性能は前期型でも十分満足がいく。

また、ディーゼルエンジンの存在など、前期型にしかないメリットもある。

中古車市場での流通量も比較的多く、相場も新車に対するオトク感が出ているところ。

つまり、上述した変更点が絶対に譲れないわけでなければ、前期型の方が圧倒的に買いやすい状況なのだ。
 

ティグアン ▲マイナーチェンジ以降の後期型ではヘッドライトがフェンダー側に細く伸び、ボンネット中央部分が高く盛り上がったデザインに変更された
 

【ボディサイズ・デザイン】日本にマッチするサイズと見た目

全長4500mm × 全幅1840mm × 全高1675mmと、国産ミドル級SUVに近いボディサイズの前期型ティグアン。

取り回しも最小回転半径5.4mと優秀で、日本の狭い路地でも困らないだろう。

デザインは並行で直線的なラインを基調とした、いかにもフォルクスワーゲンらしいシンプルなもの。

愛嬌のあった初代のフェイスに比べて2代目はシャープさ、スポーティさが強く意識されている。

インテリアはブラック基調で上質感を感じるデザイン。

内外装とも造形はシンプルだが、この質実剛健さがたまらない! という人は多いはずだ。
 

ティグアン ▲すっきりとした造形が美しい前期型のフロントフェイス。今でも古さは全く感じない
ティグアン ▲内装も操作性を重視したレイアウト。「ハイライン」にはレザーシートがオプション設定される
 

【動力性能】ディーゼルがあるのは前期型だけ

ティグアン ▲2018年8月に追加された2.0Lディーゼルターボだが、2021年5月のマイナーチェンジ以降のモデルにはラインナップされていない

前期型には「コンフォートライン」「ハイライン」「Rライン」という3種類のグレードが設定されていたが、動力性能はどれも共通。

ガソリンエンジンは排気量こそ小さめだが、インタークーラーターボによる過給と制御が緻密な6速DSGトランスミッションのおかげで非力さは全く感じない。

1500rpmという極低回転から最大トルクを発生し、出足は近い排気量の国産SUVなどと比べても断然、力強く感じられる。

気筒休止システム「ACT」が採用されており、燃費も13km/L(JC08モード)と悪くない。

2018年8月に追加設定された2Lディーゼルターボはさらに力強く、燃費性能にも優れたエンジンだ。

ちなみに、前期型の駆動方式は1.4Lガソリンターボ車が全車FF、2Lディーゼルターボ車が全車フルタイム4WD。

つまり、SUV本来の悪路走破性能が欲しい人は、ディーゼル一択となる。
 

ティグアン ▲前期型ではガソリン車が6速DSG、ディーゼル車が7速DSGとなる
 

【安全性能・装備】基本的な装備が充実

安全性能については2代目デビュー当初から、プリクラッシュブレーキシステム「Front Assist(歩行者検知対応)」や「パークディスタンスコントロール(後退時衝突軽減ブレーキ機能付き)」、「アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)」などの先進案装備を全グレード標準とされていた。

当初、「レーンキープアシストシステム」や「渋滞時追従支援システム」などの機能は「ハイライン」以上のグレードに標準、「コンフォートライン」にオプション設定だったが、2019年1月のマイナーチェンジで全車標準化された。

安全性能を重視する人は狙っている物件にこれらの機能が装備されているか、よく確認しよう。

便利装備、快適装備はグレードごとにはっきり差別化されている。

パワーテールゲート、ヘッドアップディスプレイ、ダイナミックライトアシストなどは2018年8月までのモデルで「ハイライン」以上のグレードにオプション設定。

それ以降のモデルでは「ハイライン」以上のグレードに標準、「コンフォート」にオプション設定となっている。
 

 

【中古車相場でのオススメ】価格重視か、装備重視か

安全性能を重視しつつ、前期型ティグアンをリーズナブルに手に入れたいなら1.4Lガソリンターボの「ハイライン」が狙いどころ。

エントリーグレードである「コンフォートライン」の方が相場は安いが、いかんせん中古車市場での流通量が少ない。

また、すべての先進安全機能がデビュー当初から標準装備されていたことを考えても、「コンフォートライン」がオススメだ。

予算も2代目デビュー直後のモデルなら、予算220万円~狙うことができる。
 

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フォルクスワーゲン ティグアン(2代目) × 前期型(2021年4月以前) × 「TSI ハイライン」 × 全国

動力性能や燃費はもちろん、装備にもこだわりたい、4WDじゃなきゃダメ、という人には2Lディーゼルターボの「Rライン」が最適だろう。

ディーゼルは設定されたのが2018年8月なので、その最上級グレードとなると価格帯は高めの340万~490万円となるが、走行距離5万km以下の良コンディションな物件が多い。

ちなみに、「Rライン」と「ハイライン」の違いは専用エクステリアやデュアルマフラー、専用ファブリックシートなどで、安全装備、快適装備については両車ともほとんど同じ。

スポーティな見た目や内装でなくてよい人は「ハイライン」でOKだ。

2Lディーゼルターボの「ハイライン」の価格帯は315万~440万円で、「Rライン」よりもややリーズナブルとなっている。
 

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フォルクスワーゲン ティグアン(2代目) × 前期型(2021年4月以前) × 「TDI Rライン」 × 全国
ティグアン ▲フロントバンパー下部の開口部をブラックの枠で囲うなど、迫力あるデザインがRラインの特徴
 

【結論】前期型だからこそのメリットも

ご覧のようにティングアンはMC前の前期型でも、現代のコンパクトSUVに求められる要素をほぼ完全に満たしている。

絶対に「R」が欲しい、後期型の見た目じゃなきゃイヤだ、という人以外は、前期型で十分に満足できるだろう。

特にフルタイム4WDのディーゼルが選べるのは、前期型だけの特権だ。

オンロードでもオフロードでも頼もしい、ティグアンらしい走りを享受できるのは、むしろ前期型かもしれない。
 

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フォルクスワーゲン ティグアン(2代目) × 前期型(2021年4月以前) × 全国

※記事内の情報は2022年3月17日時点のものです。
 

文/田端邦彦 写真/奥隅圭之、篠原晃一、フォルクスワーゲン
田端邦彦(たばたくにひこ)

自動車ライター

田端邦彦

自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。