日産 フーガ ▲伝統あるセドリック/グロリアの跡を継いだVIPセダンの初代フーガ

伝統あるセドリック/グロリアの跡を継いだ、世界を見据えたVIPセダン

高級感がありつつも、スポーティさも兼ね備えたVIPセダンに乗ってみたい。そんなことを考えたことがある人も少なくないかもしれません。

しかし、欧州のスポーツセダンは価格もそれなりにしますし、手頃な価格帯の物件では故障のリスクやメンテナンスのコストが気になるところ。

そんな悩めるアナタにオススメしたいのが、総額50万円くらいから狙うことができる初代日産 フーガです!

2004年10月に販売を開始した初代フーガは、日産の高級セダンであるセドリック/グロリアを統合した後継車種として誕生しました。

日本国外では、日産の高級車ブランドであるインフィニティから「インフィニティ M」としても販売された世界戦略車です。

日産 フーガ ▲VIPセダンでありながら、癖のないデザインで今見ても古さを感じさせない初代フーガ

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日産 フーガ(初代) ×全国

初代フーガの中古車の状況は?

では、初代フーガの中古車状況を見てみましょう。

執筆時点(2022年7月27日)での初代フーガの掲載台数は140台程度とやや少なめで、中古車平均価格は42.8万円と50万円を大きく切っています。

そして、50万円以下のお手頃な価格帯に掲載台数の8割近くが集中している点からも、いかにリーズナブルなモデルかがわかるでしょう。

また、この初代フーガの特徴として、社外エアロや大径アルミホイールなどでドレスアップされた物件も多いことが挙げられます。

ただし、生産終了から13年ほど経っていることもあり、全物件の平均走行距離は8.4万kmほどと多め。10万kmを超えるものが多いのはやむを得ないところです。

高級感とスポーティさを兼ね備えたVIPセダン

初代フーガはどんな車だったのでしょうか? 改めて振り返ってみることにしましょう。

エクステリアデザインは、当時のインフィニティブランドの車種に多く採用されていたダブルアーチフロントグリルを採用し、テールランプはスカイラインやシーマの後期型と共通のL字型のものを採用。

ロングホイールベースを採用したプレーンなデザインは、今見ても古さを感じさせない秀逸なものとなっています。

また、インテリアもロングホイールベースかつ、高めの全高によって余裕の室内空間を実現。特にリアシートの広さは格別で、同時期のシーマやプレジデントを凌ぐともいわれるほどでした。

グレード体系は落ち着いた印象の「XV」系と、スポーティな「GT」系の2種類が用意されていましたが、2007年12月に実施されたマイナーチェンジで「GT」系に一本化。

このことからも、フーガのスポーツセダンらしさを感じ取ることができるでしょう。

日産 フーガ ▲こちらは「XV」系のエクステリア。上品なメッキを多用したフロントマスクや乗り心地重視の肉厚なタイヤなどが主な違い

搭載されるエンジンは、V6 2.5Lで210psを発生するVQ25DE型と、同じくV6 3.5Lで280psを発生するVQ35DE型の2種類でスタートし、2005年8月にはV8 4.5Lで333psを発生するVK45DE型エンジンを搭載する「450GT」が追加されています。

なお、V6エンジンは2007年12月のマイナーチェンジでVQ25HR型とVQ35HR型に変更され、より高回転型かつ高出力なものとなりました。

日産 フーガ ▲後期型に搭載されたVQ35HR型エンジン。HRとはハイレスポンス、ハイレボリューションを意味するとか

また、トランスミッションは全車5速ATが採用されていましたが、マニュアルモード時にシフトダウンを行うと車が自動でエンジン回転数最適にしてくれる「シンクロレブコントロール」が備わり、スポーティさを際立たせるポイントとなっています。

そんな、高級感とスポーティさを兼ね備えたセダンの初代フーガ、今から狙うならどんな仕様が射程圏内となるのでしょうか?

総額50万円くらいでも「走行距離7万km台以下」も狙える

日産 フーガ ▲前期型であっても充実装備であることは変わらない点もVIPセダンならでは

執筆時点での中古車平均価格が43万円と、総額50万円以下でも十分狙うことができる価格帯となっている初代フーガ。

総額40万円の最安帯では、走行距離が10万km超の初期型・2.5Lモデルが中心になります。

しかし、総額50万円ほどまで予算をアップすることができれば、走行距離8万kmくらいまでの前期型や3.5Lのモデルの他、後期型もそれなりに狙うことができるようになり、かなり幅広い物件が射程圏内となります。

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日産 フーガ(初代) ×総額50万円以下×走行距離8万km以下×全国

100万円まで予算をアップできるなら、比較的程度の期待できる「後期型」狙いで

日産 フーガ ▲後期型ではナビやクルーズコントロールがより進化している点も魅力的

一方、予算を100万円までアップすることができれば、カスタムコンプリート系の物件以外のほとんどの物件が射程圏内となります。

エンジンが改良され装備も充実した後期型の低走行車も狙うことが可能で、走行距離4万km未満といったかなりの低走行車も見つけることができます。

状態の良い物件に長く乗りたいと考えている人は、このくらいの予算感で探すと状態の良い車両を見つけやすいと言えるでしょう。

また、台数はそこまで多くはないものの保証やメンテナンスの面で安心感が高い、ディーラー系中古車店の物件も候補に入ってきます。

後期型を中心に、走行距離の少なさをひとつの判断基準として探してみることをオススメします。

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日産 フーガ(初代) ×総額100万円以下×後期型×全国

V8エンジン搭載の最上級グレード「450GT」はどんな感じ?

日産 フーガ ▲追い抜かれて初めて「450GT」であることに気づくというステルスぶりもオトナのスポーツセダンらしいポイント

初代フーガのデビューからおよそ10ヵ月後に追加されたV8 4.5Lエンジン搭載の「450GT」は、初代フーガの頂点に位置するグレード。

といってもあからさまなハイパワーの演出はなく、トランクリッドに備わる450GTのエンブレムと、純正で左右4本出しとなるマフラーだけが静かに主張するオトナな1台です。

ただし、新車時もそこまで台数が売れたわけではなく、執筆時点での中古車掲載台数も9台のみ。

とはいえ、希少車だからといって特段高くなっている様子はなく、価格帯は総額50万~100万円の範囲で狙うことができます。

毎年やってくる自動車税の恐怖? に打ち勝つことができるのであれば、今後消えていく一方の多気筒大排気量エンジンを楽しむという選択もアリかもしれません。

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日産 フーガ(初代) ×450GT系×全国

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日産 フーガ(初代) ×全国
文/小鮒康一 写真/日産自動車
小鮒康一(こぶなこういち)

自動車ライター

小鮒康一(フナタン)

スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車のリーフを買ってしまう暴挙に出る。現在はリーフを手放し3代目インサイトをメインに、NA、NB2台のロードスターや初代パルサー、S660に17系クラウンなど雑多な車種を所有中。