レクサス LS(2代目・現行型)▲高級車に見られるセダンは、上質さにこだわる人にオススメなボディタイプだ。写真はレクサス LS(2代目・現行型)

セダンとはどんな車? SUVやクーペとの違いを解説

かつて「車といえばセダン」と言われるほど支持を集めたセダン。SUV全盛の現在では数こそ少なくなりましたが、いまだ多くの高級車で採用され、根強い人気を誇っています。

今回はセダンの定義や他のボディタイプとの違い、魅力やメリットを解説。加えて、オススメのモデルやカーセンサーで人気の車種を紹介します。
 

 
 

セダンとはどんな車? 意味や定義を解説

セダンとはボディタイプの一種で、エンジンルームと乗車スペース、荷室を区切った3ボックス車のこと。一般的には4ドア車(乗車スペースへの扉が4枚)であることが多く、かつては2ドアのセダンも存在した。

最近では、乗車スペースと荷室がつながった2ボックス車を「5ドアセダン」と称することもある。ただ、それは厳密にはセダン風ハッチバックに当たる。

「車の基本形」と称されたように、セダンは以前ファミリーカーから高級車までが揃っていた。しかし、ユーザーが車内の広さを求めるようになり、徐々にセダンのポジションも変化。現在では一定の車格以上のモデルに採用されることは多くなっている。
 

トヨタ カローラの内装▲乗車スペースと荷室に明確な区切りがあるのがセダンの特徴。しかし、後席を倒して似室とつなげる「トランクスルー」機能が備わっている車種もある。写真はトヨタ カローラセダン(12代目・現行型)
 

他のボディタイプ(クーペ、ハッチバック、SUV)との違いは?

他のボディタイプの特徴を知れば、セダンとの違いがより明確になるはず。そこで、セダンと間違われやすいクーペとハッチバック、人気のSUVを例に挙げながら、セダンの特徴について説明しよう。

クーペとの違い

セダンとクーペの違いは、主にスタイリングにある。クーペとは車体が低く、流麗なフォルムの車のこと。スポーツカーといえば基本的にはクーペを指す。

クーペは3ボックス2ドア車であることが多いが、4ドアのクーペも少なからず存在している。対するセダンは以前の角張ったデザインであったが、現在ではピラーを斜めにした流麗なフォルムが主流だ。

結果セダンとクーペを分ける最大のポイントは車体の低さとなっており、そのスタイリングの違いからセダンは快適さ、クーペはスポーティさを重視する傾向にある。
 

日産 フェアレディZ▲クーペではボンネット部が長く、キャビンが短い「ロングノーズ・ショートデッキ」レイアウトを採用する車種が多い。写真は日産 フェアレディZ(8代目・現行型)

ハッチバックとの違い

セダンとハッチバックとの違いは、バックドアとボックス数にある。ハッチバックとは、跳ね上げ式あるいは横開き式のバックドアを備える車種のこと。明確な定義ではないが、近年では「バックドアをもつ小型2ボックス車」を指すことが多い。

対するセダンは、背面にトランクリッド(荷室のフタ)を備える3ボックス車。最近では、主にミドルサイズ以上で採用されやすい。採用する車種のサイズに差はある一方で、セダンとハッチバックの両方を設定する車種もある。

こういった現状から両ボディタイプの違いと言えるのは、リアの形状と乗車スペースと荷室との区切りの有無。車種レベルとしてはセダンが乗り心地、ハッチバックが使い勝手を優先する傾向にあるのも特徴だ。
 

トヨタ ヤリス▲ハッチバックという名称は、昨今ではコンパクトカーと同義で用いられることが多い。そのため、低燃費で小回りが利くことが魅力だ。写真はトヨタ ヤリス(4代目・現行型)

SUVとの違い

セダンとSUVは、スタイリングとボックス数が異なる。SUVとはスポーツ・ユーティリティ・ビークル(スポーツ多目的車)の略称。「日常使いからアウトドアまで幅広く対応し、スポーティに走行できる車」という用途を満たす車を指す。

そのため、厳密な定義は確立されていないが、「車高と最低地上高が高いこと」「乗車スペースと荷室がつながる2ボックスであること」などが条件となっている。車高が比較的低い3ボックス車であるセダンとは共通点が少ない。

採用する車種もSUVでは軽自動車から高級車まで幅広く、街乗りからアウトドアまで多様な用途のモデルがラインナップ。対するセダンは上級モデルでの採用が多く、街乗りやスポーツ走行などに向いた車種がメインとなっている。
 

スバル フォレスター▲SUVは街乗りに向いたクロスオーバーSUVと、アウトドアユースに向いたクロスカントリーSUVに大別可能。どちらも背の高い、たくましいスタイルが特徴だ。写真はスバル フォレスター(5代目・現行型)
 

セダンの魅力やメリット

ではセダンの魅力や選ぶメリットはどこにあるのか? 注目すべきポイントを3つ解説する。

安定感がある

セダンは比較的車高が低いことが多いため、走行安定性が高い。背が低いとコーナーで左右に振られにくい。当然、車高が低いと低重心となるので、走行中のフラつきも少なくなり、横風などにあおられにくい。

加えて、セダンでは快適性が求められることもあって、剛性に優れた車種が多い。ボディが強固だと路面からの衝撃を受けても揺れづらくなる。高速走行時などには、その真価を発揮してくれるはずだ。
 

MAZDA6▲セダンは走行安定性が高いため、街乗りだけでなく山道や高速道路も得意としている。写真はマツダ MAZDA6(初代・現行型)

乗り心地がよい

セダンは快適性に優れている。車種の多くが低重心かつ高剛性で、サスペンションもしなやか。ハンドリングも良く、運転していて疲れづらい。

加えて、車格が高いモデルが多いこともポイントだ。内装が上質で、運転席にはホールド感がある。高出力なエンジンが搭載され、回転数を上げなくても余裕をもって走行できる。総じてセダンは乗り心地がよい傾向にある。
 

ホンダ レジェンド▲セダンはメーカーの顔となるフラッグシップモデルで採用されることが多く、高性能な車種も少なくない。写真はホンダ レジェンド(5代目)

静粛性が高い

セダンは3ボックス車であるため、静粛性が高い。エンジン音や振動、リアサスペンションからのノイズが乗車スペースに届きにくくなっているためだ。荷室に収納した荷物が動いても、音が響きにくいのも利点。

加えて、剛性の高さも静粛性の向上に一役買っている。強固なボディはねじれや振動の発生を抑え、共鳴音の低減にもつながっている。安定性や乗り心地の高さに裏打ちされた、静粛性の高さはセダンならではの持ち味だろう。
 

トヨタ クラウン▲高級車では、防音材の最適配置など静粛性を高める工夫が随所に施されている。車格が高いモデルが多いセダンは、その恩恵を色濃く受けている。写真はトヨタ クラウン(16代目・現行型)
 

【セダンタイプのオススメ車種10選】

ここからは、具体的に今オススメしたいセダンタイプのモデルを紹介!

まずは、現行モデルの中からオススメを10車種セレクト。国産車と輸入車に分けてそれぞれ5つ厳選した。快適性や走行性に優れたモデルばかりなので、ぜひ車選びの参考にしてほしい。
 

 

セダン オススメ国産車5選

国産セダンは歴史の長い車種が多い。キャラクターもハッキリとしており、特に走りは快適性とスポーツ性能どちらに比重を置いているかが明白な傾向にある。そんな国産の現行セダンの中から、中古車としても狙い目な5車種を紹介する。
 

 

1.マツダ MAZDA3セダン(初代・現行型)

■生産期間:2019年5月~
■中古車平均価格:207.3万円
■新車時価格:201.2万~397.3万円

マツダ MAZDA3セダン(初代・現行型)▲現行型MAZDA3ではセダンとファストバック(ハッチバック)を設定。セダンは伸びやかなシルエットが特徴だ

アクセラの後継車に当たる現行型MAZDA3セダンは「カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」を受賞したデザインの良さが魅力。特徴的なのは「引き算の美学」を追求したボディの造形だ。キャラクターラインなどの装飾を減らしながら、周りの景色を映り込ませるようにボディ面の抑揚を調整。街によって表情を変える、味わい深いデザインを実現している。

もちろん、素晴らしいのはルックスだけでない。車両構造技術のスカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャーを採用し、走りは秀逸。シートにもこだわり、理想の運転姿勢を維持できるように設計している。「人馬一体」を掲げるマツダらしい走行フィーリングを味わえる。

中でもトピックなのは、モーターでエンジンをアシストするマイルドハイブリッド車に組み合わせられた2Lガソリンエンジンの「スカイアクティブX」。火花点火制御圧縮着火を世界で初めて採用し、ガソリンとディーゼルの長所を兼ね備えているのが特徴だ。
 

マツダ MAZDA3セダン(初代・現行型)▲MAZDA3セダンは全車で本革巻きのステアリングとシフトノブを採用。セダン専用のピュアホワイトレザー仕様も用意されている

カーセンサー掲載台数は約180台となっている(2023年11月15日現在)。パワートレイン別に見るとスカイアクティブG(ガソリンエンジン)搭載車は1.5Lが約30台で、2Lが約70台。1.8LのスカイアクティブD(ディーゼルターボ)搭載車は50台となっている。

注目のマイルドハイブリッド車は、2LスカイアクティブGとの組み合わせが約20台。スカイアクティブXとの組み合わせが約10台と希少だ。スカイアクティブXは現在、MAZDA3ファストバックにしか採用されていない。MAZDA3セダンのスカイアクティブX車は中古車でしか手に入らないので要注目だろう。

一方でオトクさを追求するなら、2Lガソリンを搭載する最初期モデルの「20S Lパッケージ」がオススメ。総額140万円台からでも見つけることができる。
 

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2.スバル WRX S4(2代目・現行型)

■生産期間:2021年11月~
■中古車平均価格:444.3万円
■新車時価格:400.4万~502.7万円

スバル WRX S4(2代目・現行型)▲WRX S4はインプレッサWRXを出自とするスポーツセダン。2代目は、初代より躍動感のあるデザインとなっている

2代目となる現行型WRX S4は、スポーティな走りを楽しみたい人にイチオシだ。フルインナーフレーム構造を加えたスバルグローバルプラットフォームによって、ハンドリングは抜群。サスペンションではロングストローク化と高剛性化を図り、路面に張り付くようなコーナリングを見せてくれる。

パワートレインはスバル謹製の2.4L水平対向ターボと、リニアに反応するスバルパフォーマンストランスミッションが組み合わせられ、駆動方式は行状況に応じて前後トルク配分をコントロールするシンメトリカルAWDを採用。滑らかに加速し、走行安定性も優れている。

こう言うとスポーツカーのようが、セダンらしい快適性も兼ね備えているのもWRX S4の妙だ。ノーマルグレードのGT-H系はもちろん、スポーツグレードのSTI Sport R系でも「乗っていて疲れる」なんてことはない。乗り味はしなやかで、ドライブは爽快そのもの。先進安全装備のアイサイトXによって、長距離運転もサポートしてくれる。
 

スバル WRX S4(初代・現行型)▲インテリアはキャラクターに合わせてスポーティ。STIスポーツR系では、ホールド性に優れたレカロフロントシートをオプション設定

カーセンサー掲載台数は約50台。グレード別に見るとGT-H系が約10台で、スポーツグレードのSTI Sport R系が約40台と多くなっている。中でも上級グレードのSTI Sport EXが最多なのもうれしいところだろう。

価格帯は支払総額で358.6万~608.4万円。ボリュームゾーンは総額420万~480万円となっている。デビューから2年ほどで、平均走行距離が約8000kmと少なめのポイントだ。

2022年10月に改良されているが、変更点はヘッドランプや室内灯の自動消灯機能が追加されている程度。そのため、装備などの条件が合えば走行距離との折り合いをつけて、価格重視で選ぶのも一案だ。
 

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3.日産 スカイライン(13代目・現行型)

■生産期間:2013年11月~
■中古車平均価格:193.2万円
■新車時価格:299万~948万円

日産 スカイライン(13代目・現行型)▲13代目スカイラインは海外では「インフィニティ Q50」として販売。ただ、2019年7月のビッグマイナーチェンジからは、独自のデザインとなっている

13代目となる現行型スカイラインは、スポーツセダンの大定番だ。駆動方式では前方にエンジンを搭載して後輪駆動するFRを採用し、走りは上質。ダイレクトアクティブステアリングなども装備し、ハンドリングは自由自在だ。

エンジンはデビュー当初こそ3.5L V6エンジンとモーターによるハイブリッドがメインだったが、途中からメルセデス・ベンツ製の2Lガソリンターボも用意。2019年7月のビッグマイナーチェンジでは405psを発生する3.0L V6ツインターボを搭載した「400R」も設定された。

先進安全装備も随時アップデートし充実している。ただ、先行車の追従とステアリング操作の支援を行うプロパイロット2.0は現在未採用。2019年7月に標準装備していた「ハイブリッドGT」グレードが2022年9月に廃止されているからだ。
 

日産 スカイライン(13代目・現行型)▲ホイールベースは2850mmと車格相応の長さで、居住性は十分以上。セダンとしての実用性の高さも兼ね備えている

カーセンサー掲載台数は約400台。パワートレイン別に見るとガソリン車が約240台で、ハイブリッド車が約160台となっている。価格帯は総額70万~919万円。ただ、現行型スカラインは前期モデルと、2019年7月以降の後期モデルで価格が大きく異なる。

前期モデルの350GT ハイブリッドや2Lターボの200GT-tなら総額100万円以下の物件もあり、走行距離5万km以下の物件でも総額120万円から狙える。対する後期モデルは10万km超の物件でも総額190万円以上となるため、安さを優先するなら前期モデル一択だ。

一方で、安全装備を重視するなら後期モデルのハイブリッドGT、走行性能を求めるなら「スカイライン史上最強」とうたわれる3.0Lツインターボを搭載した400Rがオススメ。自分にニーズに合わせて最適なモデルを選ぶと良いだろう。
 

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4.トヨタ カムリ(10代目・現行型)

■生産期間:2017年7月~
■中古車平均価格:255.3万円
■新車時価格:329.4万~468.2万円

トヨタ カムリ(10代目・現行型)▲現行型カムリは大型のロアグリルが印象的。エンジン位置を低くしたことで、スポーティなスタイリングに仕上げられている

10代目となる現行型カムリは、セダンとしてのバランスに優れた1台だ。TNGAプラットフォームに加えて、環状骨格構造を採用することで安定性を向上。エンジンを固定するマウント部を液体封入式とすることで、静粛性を高め、乗り心地は快適だ。

燃費性能も優れている。全車2.5Lのハイブリッドシステムを搭載し、WLTCモードで21.6~27.1km/Lを実現。現行モデルのセダンの中ではトップクラスの低燃費となっている。

内装も上質で、ドアトリムなどに革調の柔らかい素材を使用。上級グレードであるGレザーパッケージの本革はレクサスで用いる素材で、高級感が漂っている。荷室も2WD(アクセリーコンセント装着車除く)なら524Lを確保。トランクスルー機能も備え、積載性も十分以上だ。
 

トヨタ カムリ(10代目・現行型)▲曲線を描くセンターパネルなど、水平基調の伸びやかなデザインを採用。見切りも良好で運転しやすくなっている

カーセンサー掲載台数は約650台。4WD車は2019年10月以降に設定されていることもあって、9割以上が2WD車となっている。

グレード別に見ると中間グレードのGが約240台と最多。Gレザーパッケージが約150台、スポーツグレードのWSが約130台、WSレザーパッケージが約100台と続き、上級グレードの方が探しやすい。価格帯は総額137.4万~462.3万円。ボリュームゾーンは250万~300万円となっている。

中古車選びのポイントとなるのは先進安全装備だ。2020年8月のマイナーチェンジでパーキングサポートブレーキ(静止物)とブラインドスポットモニターなどが全車に標準装備されている。一方で、デザインやパワートレインには大きな変更がない。そのため、安全装備と価格を天秤にかけて判断すると良いだろう。
 

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5.レクサス LS(2代目・現行型)

■生産期間:2017年10月~
■中古車平均価格:644.8万円
■新車時価格:980万~1799万円

レクサス LS(2代目・現行型)▲レクサスのフラッグシップモデルであるLS。現行型では象徴であるスピンドルグリルが立体的となり、さらに存在感が増している

2代目となる現行型LSは、日本を代表する高級車だ。ボディは全長5235mm×全幅1900mm×全高1450~1460mm。Lサイズセダンとしては車高を抑えており、クーペのようなスタイルとなっている。

高級車向けのGA-Lプラットフォームによって、車内は広々。インテリアでは西陣織と箔加飾など日本らしさを盛り込み、気品が高い。後席においても足回りの広さはクラストップレベルで、装備も豪華。最上級グレードのエグゼクティブ系では電動オットマンや、飲み物を保冷するクールボックスなどを備えている。

走りも最上級だ。特徴的なのは足回りで、前進であるセルシオ時代からエアサスペンションを伝統的に採用。その挙動は年次改良によって安定性が高められ、熟成が進んでいる。防音・遮音対策も言わずもがな万全だ。エンジン音を低減するアクティブノイズコントロールなどによって、優れた静粛性を実現している。
 

レクサス LS(2代目・現行型)▲シートでは最適化されたサポートによって、運転の疲れを軽減。上級グレードなら、マッサージ機能を有するフロントリフレッシュシートが採用されている

カーセンサー掲載台数は約430台。パワートレイン別に見ると、ガソリン車が約170台、ハイブリット車が約260台となっている。グレード別では、エアロパーツを備えるFスポーツ系が約160台で最多。豪華装備のエグゼクティブ系も約70台と比較的多いのもありがたいだろう。

価格帯は総額313.7万~1467.8万円で、ボリュームゾーンは600万~700万円。2020年11月のマイナーチェンジを機に前期モデルと後期型モデルに分かれるが、前期と後期で車両平均価格は200万円以上も差がある。一方で、ガソリン車とハイブリッド車で価格差がないのが特徴だ。

年次改良によって走行性能も装備内容も徐々に向上しているため、LSらしさを楽しみたいなら後期モデルのエグゼクティブ系が吉。ただ、最高級車をオトクに手に入れたいなら前期モデルを狙うのも一興だろう。中でもデビューから2019年9月の初期モデルなら、中間グレードのIパッケージ系と上級グレードのバージョンL系が総額400万円以下で見つけられる。
 

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セダン オススメ海外車(輸入車)5選

輸入セダンは多くのメーカーでラインナップの中核に設定されている。そのため、車格に応じた性能を備えるだけでなく、メーカーの特徴を表すような車種が多い。そこで、日本でも人気の高いドイツ車や、他とは一味異なった個性をもつイタリア車から5車種をピックアップした。
 

 

1.アウディ A3セダン(2代目・現行型)

■生産期間:2021年5月~
■中古車平均価格:327.8万円
■新車時価格:329万~528万円

アウディ A3セダン(2代目・現行型)▲現行型A3ではセダンとスポーツバック(ハッチバック)を設定。リアのデザインが異なるだけでなく、セダンはスポーツバックよりボディが長く、背が低くなっている

4代目となる現行型A3セダンは、瀟洒なコンパクトセダンだ。ボディは全長4495~4505mm ×全幅1815mm×全高1410~1425mmと必要十分。内外装ともに華美すぎない装いで、シックにまとめられている点に好感が持てるだろう。

アウディはスポーティな走りが特徴だが、A3セダンでは乗り心地が優先されている。高剛性かつ軽量なMQBプラットフォームによって安定性は上々。サスペンションのバランスも良く、静粛性も高い。

パワートレインは一世を風靡したダウンサイジングターボ「TSFI」で、2WD車では1Lのマイルドハイブリッド仕様を搭載。パワー不足を感じることなく、スムーズに加速する。一方で、4WD車には高出力の2Lを採用。自慢の四輪駆動システム「クアトロ」と組み合わせ、グイグイと進む。必要十分で扱いやすく、“足るを知る”大人にピッタリなセダンだ。
 

アウディ A3セダン(2代目・現行型)▲ドライバー側にセンタークラスターが寄せられるなど、運転のしやすさにも考慮。シフトスイッチも前後方向へのシンプルな操作で済むように工夫されている

カーセンサー掲載台数は約100台。4WDの40 TFSIクワトロはわずかで、2WDの30 TFSIがほとんど。中でも中間グレードのアドバンストが最多で、スポーティなSラインは10台未満と希少となっている。

価格帯は総額253.9万~425万円で、ボリューゾーンは300万~360万円。ただ、エントリーグレードの30 TFSIなら総額300万円以下でも狙うことができる。

デビューから約2年半が経過しているが、現状では一度も改良は行われていない。価格と装備内容が問題なければ、中古車でリーズナブルに手を入れるのもアリだ。
 

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2.アルファロメオ ジュリア(2代目・現行型)

生産期間:2017年10月~
中古車平均価格:384.6万円
新車時価格:446万~2198万円

アルファロメオ ジュリア(2代目・現行型)▲アルファロメオブランドのフラッグシップセダンであるジュリア。現行型は、トレフォイル(三つ葉)をモチーフとした顔つきが印象的だ

2代目となる現行型ジュリアは、軽やかな走りが持ち味だ。FRアーキテクチャーを採用し、アルミやカーボンといった軽量素材を多用。さらに、前後の重量配分を50:50とすることで、安定性が高められている。

トピックとなるのはエンジンだ。スポーツグレードのクアドリフォリオには、フェラーリが開発した2.9L V6ツインターボを搭載。最大出力で510psを発揮し、0-100km/h加速では3.9秒を達成している。他にも、200/280psを発揮する2種類の2Lガソリンターボと、2.2Lディーゼルがラインナップされているが、いずれでも力強く加速してくれる。

操縦フィーリングも上々だ。前後のオーバーハング(タイヤの中心からはみ出した車体部分)が短く、軽量であるため、キビキビと走ってくれる。ステアリングも軽めで、「車を操る楽しさ」をたっぷりと感じられるはずだ。
 

アルファロメオ ジュリア(2代目・現行型)▲内装は全車レザーシート仕様だが、デザインはキャラクターに合わせてスポーティ。後席も広く、セダンとしての使い勝手も損なわれていない

カーセンサー掲載台数は約150台。ディーゼル車は10台以下で、ほとんどがガソリン車となっている。グレード別に見ると280psの2Lエンジンを搭載する「ヴェローチェ」系が約70台と最多。目玉となるクアドリフォリオは約20台と少なめだ。

価格帯は総額174.5万~2548.2万円で、グレードによってメインとなる価格帯が明確に異なる。総額300万~500万円がクアドリフォリオを除く通常グレード、500万~800万円がクアドリフォリオ。そして、総額2000万円オーバーは2020年10月に登場した限定車のGTAとGTAmとなっている。

「とにかく走りを優先したい!」という人はクアドリフォリオがベスト。しかし、そうでないならスポーティなヴェローチェ系や、装備が充実したグレードのスーパー系が狙い目。2017年10月~2019年1月の初期モデルなら、総額200万円台から探すことができる。
 

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3. BMW 3シリーズ(7代目・現行型)

■生産期間:2019年3月~
中古車平均価格:401.6万円
新車時価格:452万~1074万円

BMW 3シリーズ(7代目・現行型)▲現行型 3シリーズはセダンの他に、ステーションワゴンの3シリーズツーリングを設定。全長と全幅は同じだが、セダンの方が全高は低くなっている

7代目となる現行型3シリーズは「駆けぬける歓び」を掲げるBMWらしい走りが特徴だ。ボディ形状だけでなく、ブランドの象徴であるキドニーグリルに開閉機構をもたせるなど空力を追求。足回りは少し硬めで、ハンドリングは機敏となっている。

肝心のパワートレインは多彩さで、計5種類を設定。出力の異なる2つの2L直4ガソリンターボをはじめ、2Lディーゼルターボや3L直6ガソリンターボ、2Lガソリンと合わせたプラグインハイブリッドが採用されている。いずれも高性能で、自分の好みや用途に合わせて選択できる。

もちろん、使い勝手も優秀だ。全長4715mm×全幅1825mm×全高1440mmのボディは居住性が良好。高速道路での手放し運転を可能とする「ハンズ・オフ・アシスト」や、ステアリング操作を自動化してバックを支援する「後退アシスト」など先進装備も採用されている。
 

BMW 3シリーズ(7代目・現行型)▲インテリアも先進的な雰囲気。タッチ操作に対応した10.25インチのコントロールディスプレイや、12.3インチのデジタルメーターパネルなどを装備している

カーセンサー掲載台数は約510台。パワートレイン別に見ると、ガソリン車が約270台、ディーゼル車が約190台、プラグインハイブリッド車が約50台となっている。スポーティなMスポーツ系のグレードが約300台と半数以上を占めているのもうれしいところだろう。

価格帯は総額231.3万~903.1万円で、ボリュームゾーンは300万~400万円。一方で、2022年9月のビッグマイナーチェンジを受けた後期モデルは車両平均価格で約510万円と、相応の価格となっている。

性能を追求するなら後期モデルがオススメだが、購入価格を抑えたいなら2022年8月までの前期モデルがベター。特にデビューした2019年式なら、ガソリンとディーゼル車のエントリーである320iと320dは総額300万円以下でも狙える。
 

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4.マセラティ ギブリ(3代目・現行型)

■生産期間:2013年11月~
■中古車平均価格:608万円
■新車時価格:834万~2048万円

マセラティ ギブリ(3代目・現行型)▲2代目までは2ドアクーペギブリだが、現行型からは4ドアセダンに転身。しかし、スポーティさは継承しており、クーペのようなフォルムが特徴的だ

3代目となる現行型ギブリは、車に“エモさ”を求める人にもってこいだろう。全長4970~4985mm×全幅1945mm×全高1461~1485mmと、ボディは大柄。ヘッドライトを低い位置にしながら、リアをグラマラスにすることで、躍動的なスタリングとなっている。

インテリアも華やかだ。シートは包み込むような形状で、表皮の肌触りも素晴らしい。もちろん、見た目だけでなく、機能美も有している。前席左右が独立した設計の「ダブルコックピットレイアウト」によって運転席はスポーティ、助手席はゆとりたっぷりに仕上げられている。

肝心の走りは、想像どおりに刺激的だ。搭載するエンジンは日本でのデビュー当初は、出力の異なる2種類の3L V6ガソリンツインターボのみだったが、徐々にラインナップを拡充。3LのV6ディーゼルターボエンジンや、2Lターボを合わせたマイルドハイブリッド、3.8L V8ガソリンツインターボエンジンなどが追加された。いずれでもパワフルな加速や機敏なハンドリングを堪能できる。
 

マセラティ ギブリ(3代目・現行型)▲マセラティの内装といえば、ダッシュボード中央に配置されたアナログ時計。一方で、タッチ式の大型液晶パネルを採用するなど、伝統と革新が調和したデザインとなっている

カーセンサー掲載台数は約280台。パワートレイン別に見るとガソリン車が230台で、マイルドハイブリッド車が約40台、ディーゼル車が約10台だ。価格帯は総額225.2万~1881.9万円で、3分の1近くが1000万円オーバーとなっている。

2017年11月と2021年4月にビッグマイナーチェンジを施されており、前中後期に分けられる。当然オトクに狙えるのは前期モデルで、総額300万円以下でも見つけることが可能。ただ、中期モデルでも物件によっては総額400万~600万円でも狙うことができる。決して安くはないが、超一流の車であることを考慮すれば高コスパと言っても過言ではない。

なお、予算に余裕がある場合はぜひ後期モデルから設定された最上級グレードのトロフェオがイチオシだ。搭載する3.8L V8エンジンによる走りは「官能的」と称されるのにふさわしいだろう。V8エンジンは今年をもって生産終了が予定されている。ぜひ今のうちに体験してほしい。
 

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5.メルセデス・ベンツ Sクラス(7代目・現行型)

■生産期間:2021年1月~
■中古車平均価格:1322.9万円
■新車時価格:1293万~2348.5万円

メルセデス・ベンツ Sクラス(現行型)▲メルセデス・ベンツのフラッグシップセダンであるSクラス。現行型ではセダンの他、クーペやカブリオレ(オープンカー)が設定されている

7代目となる現行型Sクラスは、「世界最高峰のセダン」に名を連ねる1台だ。もはや内装の上質さや乗り心地のよさは語るまでもない。そのうえであえて特徴を挙げるなら、小回りが利くことだ。標準モデルでもボディは全長5180mm×全幅1920mm×全高1505mm(デビュー時)だが、最小回転半径は5.4mとミドルサイズ並に抑えている。

注目したいのは、最新装備の数々だ。運転席には生体認証が導入。運転手の顔や指紋、声を登録しておくと、シートやステアリングなどのポジションを自動で調整してくれる。実際の路上に矢印を表示していように見える「ARヘッドアップディスプレイ」もオプションで設定されている。

安全性を追求してきたメルセデス・ベンツだけあって安全装備も豊富。衝突安全装備も充実しており、前席シートの背面に搭載した「SRSリアエアバッグ」などを採用。加えて、他車による側面からの衝突を察知すると車高を上げて被害を軽減する「PRE-SAFEインパルスサイド」などを装備し、万が一への備えも抜かりがない。
 

メルセデス・ベンツ Sクラス(現行型)▲インテリアの目玉は12.8インチモニターのインフォテインメントシステム。音声認識デバイスが進化し、前後左右のどの座席から声が発せられたかを判断できる

カーセンサー掲載台数は約180台となっている。パワートレイン別では、モーターのISGを備えるマイルドハイブリッド車が約130台で最多。同パワートレインは2種類あり、3L直6ガソリンターボを搭載するS500系が約100台、4L V8ガソリンターボのS580系が約30台だ。

続いてディーゼル車のS400d系が約50台と多く、プラグインハイブリッド車のS580e系は1台と希少。一方でボディの仕様別に見ると、標準とロングがおおむね半々だ。価格帯は総額898.3万~2630万円で、1300万円以上の物件が半数以上となっている。そうは言っても総額1000万円台からS500とS400dのAMGラインを見つけることができる。

デビューからの2年ほどで幾度か改良が施されているが、装備の拡充やエンジンの追加設定がメイン。デビュー時から世界有数の性能を有しているため、価格や装備が条件に合えば積極的に狙うが良いだろう。
 

▼検索条件

メルセデス・ベンツ Sクラス(7代目・現行型)× 全国
 

【セダン人気ランキングTOP5(カーセンサー中古車データ)】

ここからはカーセンサーのデータを元に、人気セダンTOP5を紹介しよう。現行車種に勝るとも劣らない実力をもつモデルありながら、いずれも中古車としておいしい状況にある。コスパが高いセダンをお求めなら要チェックだ!

第1位|トヨタ クラウン(15代目)

トヨタ クラウン(15代目)▲旧型となる15代目クラウンだが、その実力はいまだ一線級。ドイツのニュルブルクリンクサーキットで走行テストを行い、輸入プレミアムセダンにも引けを取らない乗り心地を実現している。カーセンサー掲載台数は約1650台で、平均価格は約350万円。平均走行距離は約4万1000kmだ。16代目クラウンセダン登場直後の今が狙い目だ


第2位|トヨタ クラウンアスリート(14代目)

トヨタ クラウンアスリート(14代目)▲旧々型となる14代目クラウンアスリートはコスパ抜群。大型スピンドルグリルや多彩なボディカラーなど個性的で、以降は設定されていない3.5Lの大排気量NAガソリンエンジンを選べるのもポイントだ。カーセンサー掲載台数は約900台。平均価格は約210万円、平均走行距離は約7万4000kmとなっている。低走行車をお望みなら早めの行動を!


第3位|レクサス IS(2代目・現行型)

レクサス IS(2代目・現行型)▲現行型となる2代目ISは上質さとスポーティさを兼ね備えた1台。レクサスと聞くと高級感に注目が集まりがちだが、ドライバビリティも素晴らしく、小気味よい走りを味わえる。カーセンサー掲載台数は約700台。平均価格は約240万円で、平均走行距離は約5万kmとなっている。デビューした2013年5月から2016年9月までの前期モデルは特にオトクだ


第4位|BMW 3シリーズ(6代目)

BMW 3シリーズ(6代目)▲クラウン同様、3シリーズは旧型でも人気。6代目でもBMWならではの爽快な走りは健在だ。ボディサイズも利点で、全幅が1800mmにとどめられている。大型化した現行型とは異なり、日本の一般的な機械式駐車場に止められるのはうれしいところだろう。カーセンサー掲載台数は約600台。平均価格は約140万円、平均走行距離は約5万kmとなっている


第5位|トヨタ マークX(2代目)

トヨタ マークX(2代目)▲最終型となる2代目マークXも見逃せない選択肢だろう。レクサスの初代ISとエンジンを共有していたことからも分かるように、上質さが持ち味。駆動方式もFRを採用しており、「G's」や「GRMN」といったよりスポーティなグレードも設定されていた。カーセンサー掲載台数は約1000台。平均価格は約120万円、平均走行距離は約5万8000kmとなっている
文/綱島剛(DOCUMENT) 写真/トヨタ、日産、スバル、マツダ、ホンダ、レクサス、FCAジャパン、BMW、マセラティ、メルセデス・ベンツ、篠原晃一、奥隅圭之、柳田由人、尾形和美

※記事内の情報は2023年11月15日時点のものです。
 

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