新型BMW 5シリーズの中古車流通量が120台超え、価格は580万円から狙える!? 人気輸入セダンの今オススメな買い方・選び方を解説!
2024/12/12
新型5シリーズの中古車流通量、早くも増加中!
日本では2023年7月に発売された、通算8代目にあたる現行型BMW 5シリーズ。伝統のデザインエッセンスは踏襲しつつも、フロントまわりのデザインを現代的に解釈し直し、従来型以上の堂々たるサイズと存在感をもった超プレミアム系アッパーミドルサルーンに生まれ変わりました。
そんな現行型5シリーズの中古車流通量が今、けっこうな勢いで増加しつつあります。この記事では、現行型BMW 5シリーズの直近の中古車価格を仔細にチェックしつつ、「狙い目の物件はどれか?」ということについて考えてまいりたいと思います。
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BMW 5シリーズ(現行型) × 全国中古車状況|流通量の増加に合わせて平均価格も右肩下がりに
現行型BMW 5シリーズの中古車が市場に現れ始めたのは2024年2月頃。その時点ではまだまだ少数にすぎなかった現行型5シリーズの中古車ですが、その後は急増。同年9月に100台の大台を越え、10月には120台以上が流通するに至りました。
ではそれらの価格は今、どうなっているでしょうか?
世の中には「中古車の流通台数が増えているのに、平均価格はなかなか下がらない」という車種も希にありますが、現行型BMW 5シリーズの中古車平均価格はある意味お手本のように、流通量の増加に合わせてきれいな右肩下がりとなっています。そして、さらに直近の2024年12月上旬の時点では「総額580万円前後」から狙える状況にもなっています。
モデル概要|48Vマイルドハイブリッドを採用し、サイズも拡大したアッパーミドルセダン
BMW 5シリーズは、その初代モデルは1972年に登場したミドルクラスセダン。今回、7年ぶりのフルモデルチェンジを経て2023年7月に上陸した現行型は通算8代目の5シリーズで、その伝統的なデザインは踏襲しつつ、様々な最新のテクノロジーを投入。また、5シリーズとしては初めて電気自動車(BEV)の「i5」をラインナップしたことも大きなトピックです。
エンジン車である現行型5シリーズのボディサイズは全長5060mm×全幅1900mm×全高1515mmと、先代モデルよりも全方位的に拡大。フロントまわりのデザインはツインヘッドランプと、天地方向に拡大されたたキドニーグリル、そしてロングノーズ&ロングボンネットなフォルムが特徴です。
エンジン車のパワーユニットは今のところ2種類。「523i」に搭載されるのは48Vマイルドハイブリッド機構を備えた2L直4ガソリンターボエンジンで、こちらは最高出力190ps/最大トルク400N・mをマーク。一方の「523d」は、こちらも48Vマイルドハイブリッド機構付きとなる2L直4ディーゼルターボエンジンで、最高出力197psと最大トルク400N・mを発生。トランスミッションはいずれも8速ATです。
インテリアでは、速度計などを表示する12.3インチの情報ディスプレイと、カーナビゲーションなどを表示するタッチ操作が可能な14.9インチのコントロールディスプレイが1枚のパネルにまとめられた「カーブド・ディスプレイ」を採用。メカニカルなスイッチ類を極力減らし、さらには背丈を抑えたスイッチ式シフトセレクターも採用したことによるフラットなデザインも特徴です。
様々な最新テクノロジーが投入されている点も、現行型BMW 5シリーズの大きな特徴です。統合ブレーキシステムや可変レシオ付きスポーツステアリングシステムは全車標準装備で、四輪操舵の「インテグレイテッドアクティブステアリング」と電子制御式ショックアブソーバー「アダプティブサスペンション」はオプションとして設定。
また、現行型5シリーズは、一定条件下で高速道路における手放し運転が可能な「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」などを含む「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」も全車標準装備。そして、車載カメラを利用して前後左右を記録するドライブレコーダーや、車両ロック中の異常をスマホに通知するアラームシステム(カメラ映像も確認可能)も標準装備です。さらには、駐車時にステアリングとアクセル、ブレーキの操作が一切不要となる新機能「パーキング・サポート・プロフェッショナル」が全車標準装備であることも、現行型5シリーズの特徴といえるでしょう。
中古車のオススメ①|「価格重視」で狙うなら523i エクスクルーシブ
価格重視で、つまりなるべくお安めな予算で現行型BMW 5シリーズを狙いたい場合は、総額570万~650万円付近の「523i エクスクルーシブ」がターゲットになります。
最高出力190ps/最大トルク310N・mの48Vマイルドハイブリッド付き2L直4ガソリンターボエンジンを搭載する523iは「エクスクルーシブ(新車価格798万円)」と「Mスポーツ(同868万円)」の2グレードで構成されており、523i エクスクルーシブは、そのうちスタンダード(標準)に相当するグレードです。
標準グレードといっても「最新型BMW 5シリーズの標準グレード」ですから、当然ながら装備類に不足などあろうはずがありません。前述したとおり「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」や「BMWドライブ・レコーダー(4方向車載カメラ)」「アラーム・システム(My BMWアプリ通知機能付き)」などは、523i エクスクルーシブも標準装備です。
523i Mスポーツと大きく異なる点といえば、エクステリアとインテリア、そして「Mスポーツサスペンションではない」ということと、「標準のホイール径は18インチ(Mスポーツは19インチ)」ということぐらい。
そして、まだまだ新しい車の中古車であるため、総額600万円前後のお安めな物件であっても、走行距離は数千km程度である場合がほとんどです。もちろん、より高額な価格帯の523i エクスクルーシブと比べるとオプション装備の内容は劣る場合が多くなりますが、前述のとおり「そもそも装備は充実している」のが現行型5シリーズという車です。そのため、モア&モアな超豪華装備を求める人でなければ、総額600万円前後の523i エクスクルーシブでも普通以上に大満足できるでしょう。
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BMW 5シリーズ(現行型) × 523i エクスクルーシブ × 総額570万~650万円付近 × 全国中古車のオススメ②|総額660万円超の「Mスポーツ」と「ディーゼルターボ」も捨てがたい
前章でご提案した「総額570万~650万円付近の523i エクスクルーシブ」でも十分以上の満足を得られることはほぼ間違いありません。しかし「よりスポーティなビジュアルとなるMスポーツの方がいい」と考える人や、「トルクフルなディーゼルターボを選びたい」という人もいるでしょう。気持ちはわかります。
もしもガソリンターボの523i Mスポーツを狙いたいということであれば、想定予算帯は前述した523i エクスクルーシブより1段上のゾーンとなる「総額660万~700万円付近」です。
もちろん、これより高額な523i Mスポーツも多数流通しています。しかし、総額600万円台後半でも、コンフォート・ドライビング・パッケージ(アダプティブサスペンションやインテグレイテッド・アクティブ・ステアリング等々がセットになったオプション)や、セレクト・パッケージ(パノラマ・ガラス・サンルーフやBowers&Wilkins サラウンド・サウンド・システム等々のセット)が付いた、走行数千kmレベルの物件は普通に見つかります。
そのため――もちろん総額700万円以上を支払いたいという人を無理に止めるわけではありませんが、総額660万~700万円付近でも「十分」とは言えるでしょう。
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BMW 5シリーズ(現行型) × 523i Mスポーツ × 総額660万~700万円付近 × 全国トルクフルな2L直4ディーゼルターボユニットとフルタイム4WDシステムが魅力となる「523d xドライブ Mスポーツ」を狙いたい場合は、総額710万~770万円付近が狙い目です。こちらも、前出の523i Mスポーツと同じく、もっと高額な物件も多数流通しています。しかしながら、総額700万円台前半から半ばの物件でもオプション装備の内容と車両コンディションに不足はありません。そのため基本的には「総額710万~770万円付近で十分」と言うことができます。
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BMW 5シリーズ(現行型) × 523d xドライブ Mスポーツ × 総額710万~770万円付近 × 全国ここまでにご紹介したいずれの現行型BMW 5シリーズも総額600万円弱から700万円台ということで、決してお安い支払額ではありません。しかし「798万~918万円」という新車の車両本体価格と比較して考えるのであれば、間違いなく「割安」と言うことはできます。
ぜひ、貴殿の好みとお眼鏡にかなう1台を探してみてください。
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BMW 5シリーズ(現行型) × 全国自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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