BMW 5シリーズ旧型の中古車価格が1年で35万円ダウンし200万円から狙える! 人気輸入セダン、今オススメの買い方・選び方は?
2024/12/15
▲BMW 5シリーズは、現行型だと最安グレードでも新車価格798万円となる高級サルーンですが、「旧型でもOK!」と考えるなら、最近では総額200万円から狙うことも可能な選択肢になっています。ということで今、「旧型BMW 5シリーズ」の選び方をあらためて精査してみることにしましょう!現行型にも負けない性能と存在感は維持しつつ、価格はお手頃に!
日本では2017年2月から2023年途中まで販売された、BMW 5シリーズとしては通算7代目にあたる旧型5シリーズ。その上質感とスポーツ性、そしてデザイン性の高さとステイタス感は、後継である現行型(G60)にもほとんど引けを取っていないように感じられます。
しかし、そんな旧型BMW 5シリーズの中古車平均価格は今、昨年11月比で35.7万円のダウンを記録しています。
▲この素敵なたたずまいと走りが「総額200万円」から堪能できる時代になってきました!現行型にも比する各種性能と存在感は維持しつつ、確実に「お手頃価格」になってきた旧型BMW 5シリーズを狙うとしたら、どんなグレードを、いくらぐらいの予算感でチェックすべきなのでしょうか?
以下、検討してみることにしましょう。
▲この素敵なたたずまいと走りが「総額200万円」から堪能できる時代になってきました!▼検索条件
BMW 5シリーズ(旧型・7代目) × 全国モデル概要|優雅だがスポーティでもあるアッパーミドルセダン
BMW 5シリーズとしては通算7代目にあたる旧型BMW 5シリーズ(G30型)が日本で発売されたのは、2017年2月のこと。
ボディサイズは全長4945mm×全幅1870mm×全高1480mmと、従来型(F10型)と比べてやや拡大されましたが、日本の道でも扱いやすい適度なサイズ感はキープ。伸びやかなエンジンフードと短いフロントオーバーハング、長く取られたホイールベースなどにより、優雅でありながら、同時にスポーツ性も感じられるエクステリアに仕上がっています。
▲こちらは前期型の「Mスポーツ」
▲前期型Mスポーツのリアビュー。ホイールは19インチの「M ライト・アロイ・ホイール」が標準装着される
▲こちらは前期型の「ラグジュアリー」
▲全体的に落ち着いた印象でまとめられており、ホイールも18インチのものを標準装着するパワーユニットはすべて新世代モジュラー・エンジン・コンセプトに基づく「BMWツインパワー・ターボ・エンジン」。523iと530iはどちらも2Lの直4ガソリンターボを搭載しますが、最高出力は523iが184psで、530iは252psです。
また540iには同340psのパワフルな3L直6ガソリンターボが搭載される他、同190psの2L直4ディーゼルターボを搭載する523dと、プラグインハイブリッドの530eもラインナップ。トランスミッションはいずれも8速ATです。
部分自動運転を可能とした運転支援システムも、旧型5シリーズの見どころです。ステレオカメラが車線と前方車両を検知し、ステアリングに操舵力を加えることで、高速走行時に車線の中央を走行しやすいようサポートする「ステアリング&レーン・コントロール・アシスト」や、側面衝突の危険性が高まった場合にステアリング操作に介入して衝突を回避する「アクティブ・サイド・コリジョン・プロテクション」などを含む「ドライビング・アシスト・プラス」は、最初期から全車標準装備でした。
▲「マルチファンクション・Mスポーツ・レザー・ステアリング・ホイール(シフト・パドル付き)」などが標準装備となる前期型Mスポーツのインテリア
▲こちらは「マルチファンクション・スポーツ・レザー・ステアリング・ホイール」が標準となる前期型ラグジュアリーの運転席まわり。前期型のレザーシートはオプション2019年7月には「ディーゼルターボの四駆」である523d xドライブ Mスピリットを追加し、翌2020年9月にはマイナーチェンジを実施。このとき、エクステリアデザインをより現代的にブラッシュアップするとともに、運転支援システムも強化しました。
3眼カメラとレーダー、毎秒2兆5000億回の計算を行う高性能プロセッサーなどからなる運転支援システム「BMWドライビングアシスト・プロフェッショナル」を全車に標準採用。そして、同時期の3シリーズから導入が進んだ「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」も採用されています。
その後、いくつかの限定車などをリリースしつつ、現行型5シリーズ(G60型)へフルモデルチェンジされた2023年5月まで販売が続けられた――というのが、旧型BMW 5シリーズの大まかなモデル概要です。
▲後期型のエクステリア。左右2分割だったフロントグリルを一体化するとともに、よりワイドで立体的な造形に変更。ヘッドランプにはL字型のLED光源を2つ並べた意匠が採用され、より精悍なイメージに
▲後期型では「BMWドライビングアシスト・プロフェッショナル」が全車標準となり、「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」も採用価格状況&考察|平均価格のダウンにネガティブな背景は特になし
中古車平均価格が大きく下がった場合、その背景には「ボロくなった」「致命的な弱点が発覚した」などの、ネガティブな要因がある場合もあります。しかし、旧型BMW 5シリーズのような高額輸入車の場合、中古車の平均価格が1年間で30万~40万円ほどダウンするのはよくあることというか、どちらかといえば「当たり前の現象」です。
▲2020年9月のマイナーチェンジ時の公道試乗特に旧型5シリーズの場合は、最初期モデルが2024年半ば頃に「3回目の車検タイミング」を迎えましたので、どうしたって買い替えのため手放すユーザーが増えることになります。そして市場に放出される中古車の数が増え、それに伴って平均価格がやや大きくダウンしたという、ごく当たり前の現象が起きただけと考えられます。
つまり、何か特別なネガティブ要因がからんでいるわけではない――ということです。
ということで次章より、「具体的なオススメグレード」を考えてまいりましょう。
▲多種多様なグレードの中から「どれ」を選ぶのが得策か? 次章以降、ケース別に考えてみましょう!中古車のオススメ①|「価格重視」で選ぶなら総額200万円台前半の各グレード
旧型5シリーズをなるべく手頃な予算で入手したいと考えるなら、価格帯としては総額200万~250万円付近が狙い目です。200万円台前半というまずまず手頃なゾーンであっても、前期型(2020年8月まで)の下記グレードであれば十分に検討可能です。
●523i Mスポーツ|184psの2Lガソリンターボを積むスポーティグレード
●523i ラグジュアリー|上記と同じエンジンを積むラグジュアリー寄りグレード
●530i Mスポーツ|252psの2Lガソリンターボを積むスポーティグレード
●530i ラグジュアリー|上記と同じエンジンを積むラグジュアリー寄りグレード
●523d Mスポーツ|190psの2Lディーゼルターボを積むスポーティグレード
●523d ラグジュアリー|上記と同じエンジンを積むラグジュアリー寄りグレード
「ここ一番での加速性能!」的な部分は重視しない人であれば、最高出力184psの523i系でも何ら問題はありません。しかし「ここぞという場面ではBMWらしい痛快な加速を堪能したい!」とお考えの人には、2Lガソリンターボの高出力版である530i系か、2Lディーゼルターボの523d系が向いています。
スポーティなビジュアルと足回りが特徴となる「Mスポーツ」にするか、それとも(その名のとおり)ラグジュアリー寄りな「ラグジュアリー」にするかは、人それぞれの好みの問題です。とはいえ「Mスポーツ・サスペンション+19インチホイール」がもたらすタイトな乗り味とスポーティな内外装により、Mスポーツの方が人気は高いといえます。
▲なんだかんだで人気が高いのは「Mスポーツ」。Mスポーツ・サスペンション+19インチホイールだが、「乗り味が硬すぎて閉口する」ということもないいずれのグレードを選ぶにせよ、総額200万円前半で旧型BMW 5シリーズを狙うとなると、「6~7年落ちで、走行距離は6万~7万kmぐらい」になる場合も多いものです。
このぐらいの年数/走行距離というのは、車にとっては「ちょうど最初の消耗部品交換タイミング」であるともいえます。そのため「安くて良いモノ」を手に入れるためには、物件の価格だけを見るのではなく、「整備履歴の良し悪し」を見きわめることが重要になります。
一概にはいえませんが、基本的にはBMW正規ディーラーでの定期的な点検と車検整備を受けてきた履歴が確認できる物件を選ぶことが、安全策となるでしょう。
▼検索条件
BMW 5シリーズ(旧型・7代目) × 200万~250万円台 × 全国中古車のオススメ②|「ディーゼルターボ」は総額250万~350万円付近に注目。ただ、やや高額だが「Mスピリット」も捨てがたい
前述のとおり総額200万円台前半の予算でも、ディーゼルターボエンジンを搭載する523d系の前期型を入手することは可能です。しかし「よりコンディションの良い前期型523d系が欲しい」と考える場合には、総額250万~350万円付近のゾーンで考えたいところです。
▲コンディション良好な前期型ディーゼルターボエンジン搭載物件の価格は、総額250万~350万円付近が目安となる「走行4万km台まで」に限定した場合の523d系各グレードの流通量と中古車価格は、おおむね下記のとおりです。
●523d Mスポーツ|約35台|総額250万~360万円
●523d ラグジュアリー|約15台|総額250万~320万円
●523d xドライブ Mスピリット|約15台|総額300万~390万円
このカテゴリーにおいても「Mスポーツにするか、それともラグジュアリーにするか?」というのは、人それぞれの好みの問題です。そしてMスポーツの方が足回りや内外装はタイトかつスポーティであり、人気も高いというのは、ガソリンターボの場合と同様です。
しかし気になるのは「Mスピリット」という、あまり耳なじみのないグレードの存在かもしれません。
▲2Lディーゼルターボエンジンにフルタイム4WDシステムと「Mスポーツのビジュアル」を組み合わせた「523d xドライブ Mスピリット」523d xドライブ Mスピリットは、2019年7月に追加された「ディーゼルターボエンジン+フルタイム4WD」となる新グレード。Mスポーツサスペンションや専用ステアリングホイールなどの内容はMスポーツと同様ですが、ホイール径はMスポーツが19インチであるのに対し、Mスピリットは18インチになります。
フルタイム4WDのディーゼルターボであるということに加え、19インチホイール版より快適な乗り心地が味わえるという意味でも、523d xドライブ Mスピリットは――やや高額にはなりますが、注目に値する選択肢です。
▼検索条件
BMW 5シリーズ(旧型・7代目) × 250万~350万円台 × ディーゼルターボグレード × 全国中古車のオススメ③|「後期型」にこだわるなら総額480万円付近の523i Mスポーツまたは523d xドライブ Mスポーツ
旧型BMW 5シリーズは2020年9月にマイナーチェンジを行い、フロントとリアを中心にデザインを変更するとともに、ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能も採用するなど、運転支援システムやコネクテッドシステムを強化しています。
▲より精悍なビジュアルとなり、運転支援システムも強化された2020年9月以降の後期型この後期型を狙う場合、最高値圏の物件はけっこうなお値段になってしまうのですが、「比較的お手頃な予算」で考えるのであれば、おおむね下記のラインが目安となるでしょう。
●523i Mスポーツ|総額460万~530万円
●523d xドライブ Mスポーツ|総額470万~550万円
●530e Mスポーツ|総額460万~490万円
最高出力184psの2L直4ガソリンターボエンジンにモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド車である「530e Mスポーツ」は、流通量も比較的豊富ゆえに狙い目ですが、充電設備がないマンションなどにお住まいの方にはやや難しいというのがネックになります。
そのため一般的には「総額480万円付近で523i Mスポーツまたは523d xドライブ Mスポーツの低走行物件を探す」というのが、後期型を狙う場合のモデルケースとなるでしょう。総額480万円付近というのは、もちろん「安い」といえる予算ではありません。しかし、現行型5シリーズの新車価格(最安グレードでも本体価格798万円)を考えれば「リーズナブル」とは言えるはず。
熟成された末期モデルの低走行物件を、新車よりもはるかにお安い予算で入手したい――と考えるのであれば、なかなか悪くない選択肢ではあります。
▼検索条件
BMW 5シリーズ(旧型・7代目) × 後期型 × 523i Mスポーツ × 全国▼検索条件
BMW 5シリーズ(旧型・7代目) × 後期型 × 523d xドライブ Mスポーツ × 全国▼検索条件
BMW 5シリーズ(旧型・7代目) × 全国
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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