電動化が進む中国の影に日本車のガラパゴス化が感じられた上海モーターショー2019
カテゴリー: レース&イベント
タグ: レクサス / トヨタ / 日産 / ホンダ / 三菱 / いすゞ / 米国インフィニティ / 米国アキュラ / セダン / ミニバン / クロスオーバーSUV / ピックアップトラック / C-HR / ヴェルファイア / RAV4 / アルファード / モーターショー / 自動車関連のイベント
2019/05/21
▲派手なコンパニオンはなりを潜め、説明員に該当する女性スタッフが居並ぶところが、上海モーターショーの特徴だNEV法はすでに浸透してきている
2019年4月16日から25日にかけて開催された、上海モーターショー。北京モーターショーと交代で隔年開催される世界最大級の自動車ショーのひとつだ。
米中の関税問題などもあり、新車販売台数は、252万台と前年同期比でマイナス5.18%となり、減速傾向が目立つ中国市場。
販売現場では0%金利のローンなど、消費を刺激するキャンペーンが目立っていたのが印象的であった。
また、NEV(新エネルギー車=水素自動車、電気自動車)法が話題となった中国市場だが、全販売台数に占める割合は約5%となっている。
電動化の進む中国で、出遅れムードが目立っていた日本勢だが、トヨタとホンダがプレスカンファレンスで電動車を発表し、NEVでもようやく存在感を見せようとしているようにも見えた。
ただ、電気自動車を中心に数多くの市販車を揃える中国民族系メーカーは、すでに燃料電池車を積極的に展示してきている。
つまり、EVは消費者が選択可能な動力のひとつとして定着しており、声高に存在を叫ぶ時期は過ぎているので、その温度差は強く感じてしまった。
▲中国市場においてC-HRは、広州汽車との合弁会社となる広州トヨタで生産されている。今回発表されたC-HR EVは、標準モデルに比べて、グリルレスマスクを採用している点が大きな違いとなる。2020年より販売開始されるとのこと
▲日本とほぼ時を同じくして新型RAV4が中国市場でデビューを果たした。パワートレインは、2Lガソリン(CVT)、および2.5Lガソリン(8AT)、2.5Lハイブリッドとなる。トヨタセーフティセンスなど安全装備も充実。売れ筋モデルだけに気合が入っていた
▲アルファードはすでに発売されている中国市場だが、今回、同車の改良と同時にヴェルファイアが中国市場に新たに投入された。「日本ではアルファードより売れている」との触れ込みもあり、かなり注目を集めていた。2.5Lハイブリッドと電動4WDを採用
▲レクサスが世界で初めてミニバンを発表した。この衝撃はショー会場でも大きかった。アルファード系ベースということで、パワートレインは2.5Lのハイブリッドを採用。ミニバンなのに4名乗車となり、運転席の後ろには間仕切りがあり、大型モニターも備えられる
▲日産は、新型シルフィを世界初公開させた。エクステリアは、兄貴格のアルティマと同じテイストなので、会場で見間違えてしまった。新開発の1.6Lエンジンを採用。ニッサンインテリジェントモビリティも搭載される。Cd値はGT-Rと同じ0.26を実現している
▲日産の上級ブランド、インフィニティはEVのコンセプトモデルとなる、Qsインスピレーションを出展。メカニズム面よりは、インフィニティの世界観を表現した、デザインスタディモデルの色が強いようだ。モコモコのフロアカーペットがご当地風で印象的であった
▲すでに広州ホンダの自主ブランド、理念でSUVタイプの電気自動車をラインナップしているが、東風ホンダから2019年後半発売予定となっている、EVのSUV、X-NVコンセプトが展示された。どうやら、合弁自主ブランドの思銘(シーモア)扱いとなる模様だ
▲広州汽車との合弁会社、広州ホンダで現地生産しているアキュラ(ホンダの上級ブランド)RDXのAスペック仕様がコンセプトモデルとして発表された。265psを発生する、2L直4ターボには、10速ATが組み合わされる。大径ホイールなどスポーティなルックスだ
▲三菱自動車による、コンセプトカーがe-Yiだ。電動化技術や4WD技術、さらに先進運転支援技術などが満載されている。2.4Lガソリンにツインモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド技術を採用。総合航続距離700km以上、EV走行は70km以上となる
▲いすゞは、ピックアップトラック、TAGAのスポーティ仕様を展示。ラフロードタイヤを採用し、ボンネットやホイールアーチ、荷台など、随所に樹脂カバーが配され、アメリカンな印象が演出されている。市販されるかは不明だが、素直にかっこよいと思った日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
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