中古車の購入検討期間は平均40日間。速い車はさらに短い!?【中古車購入実態調査】
2023/01/20
▲自動車・中古車に関する調査・研究を通じ業界の発展を目指すリクルート自動車総研が、調査データと独自の考察をお届け。今回のテーマは「中古車購入の検討期間」について。スポーツカーほど検討期間が短くなる理由を考えました。写真はポルシェ 911(991型)事前にオンラインで吟味し、お店へは最終確認兼、購入で
皆さんは思い立ってからどれくらいで車を購入していますか? リクルート自動車総研の調査では、現在の中古車の平均日数は40日。つまり1ヵ月強です。
コロナ前の2019年以前と比べると、10日以上も短くなりました。

考えられる理由は2つ。1つ目は、車の性能がどんどん上がっているから。元々の製品性能が高ければ、中古車でも「壊れそう……」という心配が減って選びやすくなります。
2つ目は、オンライン上での情報のリッチ化です。カーセンサーも360度ぐるりと回しながら内外装を確認できる画像や、オンラインでお店とつなぐ相談機能などをここ数年で追加しました。
今まではお店に行ってからチェックして相談していたことも、大部分が事前にオンラインでできるようになっています。「お店を回って実車を確認」から、「オンラインで吟味した車を最終確認に行こう」と意識や行動が変わってきていると言えます。
ただし、家族との相談など一定期間は必要なので、今後もしばらく40日程度の検討期間が続くでしょう。
むしろ、コロナが明けたら好きに回りたい! なんて反動で逆に延びるかも?
▲長らく中古車相場の上昇が続いている人気スポーツカーの筆頭、日産 GT-R(現行型)。カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2022では5位にランクインスポーツカーはさらに短い。「速い車は検討も早く」
同グラフには、全体平均とクーペ・オープン、すなわちスポーティな車の期間が表されています。2020年は例外的でしたが、クーペ・オープンは検討期間が短い傾向にあります。
つまり、速い車を好む人は検討スピードも早い……!? それには理由があります。
中古車市場にスポーツカーが少ないのです。そもそも新車販売台数が少なく、長らく積極的に販売されていません。結果、中古車市場ではいつでも需要過多な状況です。
つまり、スポーツカー購入にはライバルが多く、必然的に即決しなければ買い損ねてしまうのです。
▲生産終了から10年以上がたった今も、中古車市場では人気のマツダ RX-8(初代)。カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2022では9位にランクインかく言う私も問い合わせた週末にはその物件が売れてしまう経験を何度もしており……。決して急かすつもりはありませんが、皆さまも狙った獲物をぜひ逃さぬようにご決断ください。

リクルート自動車総研所長
西村泰宏
カーセンサー統括編集長 兼 リクルート自動車総研所長。自動車メディアを車好きだけでなく、車を購入するすべての人のエンターテインメントに変革すべく日々の仕事に従事している。
【関連リンク】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
M・ベンツのセダン狙いのあなたに推したい“粋な別解”4ドアクーペ CLSクラス。新車で1000万円超えが今中古車なら総額300万円台! オススメの選び方は?
ジャパンモビリティショー2025記念! 10年前の“未来の車”を2025年の今振り返ってみよう!
2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーの10ベストカー発表! ところで去年の受賞車はいくらで買える? 中古車状況を解説
古い車って本当のところどうなの? 個性的な1台を狙うなら中古車に限る!【中古車購入実態調査】
R32型 スカイラインGT-Rが50万円から? あの時買っときゃ良かった……のモデルを振り返り“後悔を楽しむ”
新型エルグランド発表! ところで3代目最終モデルの中古車状況は? モデル概要やオススメの狙い方を解説
マツダ ロードスター12Rの抽選に外れて絶望している人必見! 代わりにコレ、どうですか? 5選
次期型の日産 スカイライン、3.5Lターボエンジンを搭載か。NISMO版はどうなる?
【祝】『昴と彗星』1巻発売! 中古で買える“スバスバ”作中車4選
新型CX-5が待ちきれないあなたに贈る「納車までの期間、代わりにコレどうですか?」5選









