年末年始など、両親と一緒に初詣に出かけたりする方も多いはず。そうした時、必要に応じて使いわけられるミニバンが気になる人も多いのでは? 足腰の弱りはじめた両親のために回転&昇降するシートを備えた車も合わせて検討してみてはどうだろう。日産プレサージュアンシャンテの助手席またはセカンドシートタイプなど、まさにピッタリだ。

ベースであるプレサージュ(2003年6月~2009年7月)は、後席用に両側スライドドアを備えたミニバン。3列目シートは背もたれ部のヒモを引っ張るだけでパタンパタンとキレイに床下に収まるので、普段はラゲージを広く使うことができる。またバックドアにはガラスハッチが設けられ、ちょっとした荷物ならここを開けるだけで出し入れが可能。さらに運転席のスイッチで、助手席側の2列目シートが自動で前方へスライドし、3列目シートへのアクセスを楽にしてくれる「セカンドシートリモコンウォークイン」も備わっていた。

このプレサージュの助手席または助手席側2列目シートに回転&昇降する機能を備えたのが、今回取り上げたアンシャンテ助手席タイプとセカンドシートタイプだ。助手席タイプの2列目以降は普通のプレサージュと変わらないため、乗車定員は8名。セカンドシートタイプは乗車定員が7名となり、「セカンドシートリモコンウォークイン」が省かれる。どちらも搭載エンジンは2.5Lでミッションは4ATだ。

助手席タイプのシートは車内で140mm、セカンドシートタイプは180mm、それぞれ電動スライドが可能でリクライニングも電動。座った人の好みでシート位置を調整しやすい。車いすの方を乗せるなら乗降時にドアが邪魔にならないセカンドシートタイプ、足腰が弱った方を乗せるなら助手席タイプという選び方がオススメだ。

原稿執筆時点(2013年1月7日)ではカーセンサーnetで1台しか見つからなかったが、車両本体価格が105.9万円(2007年式/4.1万km/修復歴なし)と、他のプレサージュと比べても価格差はほとんどない。また見つけた車はハイウェイスターでオプションのサイドビューモニターを装備していた。じっくりと好みの1台を探してみてはいかがだろう。

乗車定員/8名(助手席タイプ)、7名(セカンドシートタイプ)
リフト能力/100kg(シートを除く)
シート下降時最低着座面高さ/480mm(2WD)
シートの車外飛び出し量/580mm(助手席タイプ)、630mm(セカンドシートタイプ)
回転時足元スペース/320mm(助手席タイプ)、300mm(セカンドシートタイプ)
シートスライド量/140mm(助手席タイプ)、180mm(セカンドシートタイプ)

Text/籠島康弘

写真は助手席タイプ。どちらのタイプにもオプションで電動の車いす収納装置が用意されていた

写真は助手席タイプ。どちらのタイプにもオプションで電動の車いす収納装置が用意されていた

写真はセカンドシートタイプ。どちらも2WDと4WDがあり、グレードはVとハイウェイスターがあった

写真はセカンドシートタイプ。どちらも2WDと4WDがあり、グレードはVとハイウェイスターがあった