▲登場から6年が経過したトヨタ マークX(現行型)。走りも楽しめるスポーツセダンです ▲登場から6年が経過したトヨタ マークX(現行型)。走りも楽しめるスポーツセダンです

意外と少ない“ちょうどいい”セダン

乗り心地が良く、かつ上品さも兼ね備えた車といえば、まず思い浮かぶのはセダン。40代、50代あたりの人にとってはいちばん馴染みがあり、かつ高級車という憧れのあるボディタイプの車ではないでしょうか。

定番かつ魅力が多いセダンですが、最近はコンパクトカーやSUVブームに押され、話題に上ることが少なくなってしまいました。また、高級車が多いボディタイプでもあるため、中古車相場も比較的お高め。セダンは欲しいけれど、ちょうどいいものがないな……と悩む人も多いかと思います。

そんな人に今回オススメしたいのが、トヨタ マークX(現行型)。セダンタイプの車では、BMW 3シリーズやスバル レガシィB4といった、ちょっと手が出しづらいなという価格帯の車が並ぶ中、マークXは現行型でありながら平均価格約178万円(1月21日時点)と庶民のお財布に優しいお値段。しかも、スタイリングや走行性能も抜群とくれば、まさに買いの1台でしょう。

走行性能抜群のFRスポーツセダン

マークXは2009年10月に2代目である現行型が登場。比較的珍しいFR(後輪駆動)のスポーツセダンで、俊敏なハンドリングや卓越したコーナリング性能が特徴です。一方で、2WD車は最小回転半径5.2mと、走りを追求しつつも日常の乗りやすさにも配慮されています。

エンジンは2.5Lと3.5Lの2タイプ。ともにV6ですが、2.5Lはレギュラー、3.5Lがプレミアムガソリン仕様となります。組み合わされるミッションは全車6AT。装備の違いにより「スタンダード」「スポーツ」「プレミアム」の3モデルが用意されています。走りを楽しみたい人にはパドルシフトなどが装備された「スポーツ」、ラグジュアリーさを求める人には専用のフロントバンパー&グリルなどが装備された「プレミアム」がオススメです。

▲2.5Lと3.5Lが用意されているエンジン。6ATのミッションが組み合わされています ▲2.5Lと3.5Lが用意されているエンジン。6ATのミッションが組み合わされています
▲インパネまわりも上品にまとまっています ▲インパネまわりも上品にまとまっています
▲スポーツタイプにはパドルシフトが装備されており、走りを楽しみたい人にもオススメです ▲スポーツタイプにはパドルシフトが装備されており、走りを楽しみたい人にもオススメです

250Gを総額120万円台で狙うべし!

そんなマークXですが、昨年8月から11月上旬にかけて相場が急上昇しました。平均価格は過去1年間で最も高い184万円台に達しましたが、12月に入り一気に下落。1月21日時点では約178万円に落ち着いています。同時期に流通量が増えていることから、比較的古く走行距離の多い低価格物件が大量に発生したことが価格下落の背景だと考えられます。

次に、排気量別の流通量を見てみましょう。エンジンは先述したとおり2.5Lと3.5Lがありますが、2.5L車が全体の90%超を占めています。つまり3.5L車はかなりレアなモデルと言えるでしょう。最安値帯は総額100万~110万円の水準で、すべて2.5L車。3.5L車の最安値帯は総額140万円台と高い水準をキープしており、安さを求める人には少し手が出しづらいかもしれません。

グレード別に見てみると、250GのFパッケージと、スポーティなルックスが特徴のSパッケージが多くを占めます。総合的に考えると、走行距離7万km以下の250Gを総額120万円台でゲットできればかなりお買い得と言えるでしょう。しかし、良い物件はすぐになくなってしまうもの。元々の物件数もそう多くはないので、少しでも気になった人は早めにチェックしてみてください。

▲11月末時点でのグラフ。台数(棒グラフ)が増え、平均価格(折れ線グラフ)が下落しています ▲12月末時点でのグラフ。台数(棒グラフ)が増え、平均価格(折れ線グラフ)が下落しています
text/ゆきだるま(編集部)
photo/尾形和美、篠原晃一、編集部