新型インプレッサが発表されたけど、先代にあたる「スバル インプレッサスポーツ」の中古車相場は今どんな感じ?
2023/04/27
▲正式発表された新型スバル インプレッサのことは大いに気になりますが、それと同時に気になるのは「で、旧型に相当するインプレッサ スポーツの中古車はどうなの?」ということ。やっぱり新型のデリバリーを待つべきなのか、それとも、お手頃相場になるはずの旧型を即納しちゃうべきなのか? もろもろ検討してみましょう!新型インプレッサが正式発表! だけど今あえて旧型を狙ってみるのも悪くないはず!
新型スバル インプレッサが4月20日、ついに正式発表されました。デリバリー開始はもう少し先になるかと思いますが、そのプロトタイプに試乗してみての印象は「素晴らしい! これは(スバル車が好きな人には)確実に売れるだろう!」というものでした。
しかしながら、新型が登場するとどうしても気になってくるのが「先代の中古車」です。
新型のデキが良いだけに、新型の発表に伴って、先代の中古車平均価格は必然的に安値方向へと振れることでしょう。また、新型(のプロトタイプ)を「素晴らしい!」と感じたのは紛れもない事実ですが、だからといって、もちろん「先代と比べて2倍も3倍も素晴らしくなった!」というわけではありません。巨視的に見れば微差とも言えるのです。
であるならば――新型にさほど大きくは劣らぬ諸性能を持ち、しかし中古車価格はぐっとお安くなるはずの「従来型インプレッサスポーツの中古車」を狙ってみるというのも、かなり悪くない選択肢であるはず。
ということで、この記事ではあえて今、従来型スバル インプレッサスポーツについて真剣に考えてみたいと思います。
▲こちらが新型スバル インプレッサ。プロトタイプに試乗したが、かなり出来が良いと感じた
▲こちらは旧型に相当するインプレッサスポーツ。新型との比較試乗をしてみると、もちろん新型の諸性能の方が上ではあるものの、旧型も「これはこれでまったく悪くない」と感じられたのも事実だ▼検索条件
スバル インプレッサスポーツ(2代目) × 全国モデル概要:新世代プラットフォームを採用した5ドアハッチバック
まずは従来型スバル インプレッサスポーツの概要と、グレード構成の変遷などをざっとおさらいしておきましょう。
2016年10月に発売された5代目のスバル インプレッサは、新世代プラットフォームである「スバルグローバルプラットフォーム(以下SGP)」や新しいデザインコンセプトを全面的に取り入れた、スバル次世代製品群の第1弾。5ドアハッチバックは「インプレッサスポーツ」と名乗り、4ドアセダンは「インプレッサG4」という車名になります。
▲従来型モデルには、セダンタイプのインプレッサG4(写真奥)とインプレッサスポーツ(写真手前)がラインナップされていた基本となるパワートレインは2Lまたは1.6Lの水平対向4気筒ガソリンエンジン+リニアトロニック(金属製ベルトを使ったCVT)で、駆動方式はFFとAWDの双方を用意。途中からは2Lエンジンにモーターを加えた「e-BOXER」というパワーユニットも追加されました。
2016年10月の発売時は2Lの「2.0i-Lアイサイト」と「2.0i-Sアイサイト」の2グレードでスタートし、ほんの少し遅れて1.6Lエンジンを搭載する「1.6i-Lアイサイト」が追加されています。
▲旧型インプレッサスポーツの前期モデル。写真のグレードは2.0i-Sアイサイト
▲旧型インプレッサスポーツの運転席まわり。センターディスプレイのサイズなどは異なるが、基本的なデザインテイストは新型インプレッサとさほど大きくは変わらないこれらグレードのうち「2.0i-Sアイサイト」はややスポーティでやや上級な装備が標準となり、ホイール径は18インチ。「L」と付くグレードはややベーシックな装備内容となり、ホイール径は2.0i-Lアイサイトが17インチ、1.6i-Lアイサイトは16インチとなります。当初のアイサイトは全車に「ver.3」が搭載されました。
その後2017年9月と2018年10月に少々の改良を行ったのち、2019年11月には大幅改良を実施。エクステリアデザインを変更するとともに、(スバルお得意の)細かな改善によって走りの質をより向上させ、アイサイトをver.3から「ツーリングアシスト」に格上げしました。
▲2019年11月の大幅改良でエクステリアデザインも少々変わった後期型2.0i-Sアイサイト
▲2019年11月の大幅改良でアイサイトはver.3から「ツーリングアシスト」に。車線内の中央付近を走行するアクティブレーンキープは作動領域が拡大され、ステアリング制御には「先行車追従操舵機能」も追加翌2020年1月には1.6Lの大幅改良版も発売され(このとき「1.6i-Sアイサイト」も新設されました)、同年10月にe-BOXERのパワーユニットを搭載する「アドバンス」と「2.0e-Lアイサイト」が登場。さらにこのタイミングで、スポーティな内外装および各種装備を採用する2Lガソリングレード「STI スポーツ」も追加されています。
そして2021年12月にはさらにちょっとした改良を受け、2023年4月に新型「インプレッサ」が発表された――というのが、従来型インプレッサスポーツの大まかな流れです。
それでは次章以降、いくつかの“軸”から考える「今あえて買いたい従来型インプレッサ スポーツ」を具体的に挙げてまいります。
▲こちらは2020年10月に追加された、2L水平対向エンジンにモーターを組み合わせた「アドバンス」中古車のオススメ1|いいモノをお手頃価格で狙うなら前期型1.6i-Lまたは2.0i-L
あえて「先代の中古車」を買うのであれば、まずは「とにかく安いこと!」というのも重要な指標となるでしょう。具体的には「総額100万円台前半ぐらい」で良いモノを見つけられたら、かなりの納得感がありそうです。
そんな場合に狙いたいのは、2017~2018年式の1.6i-Lアイサイトまたは2.0i-Lアイサイトです。この前期型ベーシック系グレードを総額140万円前後のゾーンで探してみれば、相当いい感じの1台が容易に見つかるでしょう。
▼検索条件
スバル インプレッサスポーツ(2代目) × 2017~2018年式×全国
▲こちらが前期型1.6i-Lアイサイトこのゾーンで流通量が多いのは1.6Lエンジン+16インチホイールの「1.6i-Lアイサイト」で、2Lエンジン+17インチホイールの「2.0i-Lアイサイト」はやや少なめとなります。ちなみに候補として挙げもしませんでしたが、2L+18インチの「2.0i-Sアイサイト」は、この価格帯ではかなり希少です。
これらの中からどのグレードを選んでも良いとは思いますが、「2Lじゃないと物足りないのでは?」と心配する必要がないことだけは確かです。
確かに2Lの方がエンジンパワーに余裕がありますし、1.6Lにはない「SIドライブ」も付いています。また、18インチホイールがもたらす引き締まった乗り味も、もちろん魅力的ではあります。
しかし、従来型インプレッサスポーツはそもそも「目を三角にしてぶっ飛ばす」みたいなタイプの車ではありません。「全体のバランスの良さをしみじみ味わう」みたいな車ですので、動力源は1.6Lエンジンでも普通に十分以上です。むしろ1.6Lエンジン+16インチホイールの方が軽快で好ましいと、個人的には思っています。
そして2Lエンジンも、SIドライブをSモードにしたところで「圧倒的にパワフルかつスポーティに大変身する!」というほどのものではありません。
▲2Lエンジン搭載グレードの方が走りに余裕があるのは確かだが、「2Lだから圧倒的に速い!」みたいなことは特にないのが(というか、そこはさほど重視していないのが)先代インプレッサ スポーツという車。「トータルバランスの良さ」こそが命なのだこれらを踏まえたうえで「それでも自分は2L車を探したい」というのであれば、もちろんそれもOKです。確かに2Lの方が装備も充実していますし、力に余裕があるのも事実です。
とにかくここでのオススメは「1.6L車を“下”には見ず、コンディションを最優先しながらフラットな目線で探してみる」ということです。そうすればきっと、総額140万円前後でかなりいい感じの1.6i-Lアイサイトまたは2.0i-Lアイサイトが見つかることでしょう。
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スバル インプレッサスポーツ(2代目) × 2017~2018年式×全国中古車のオススメ2|走りの質にこだわりたいなら2020年式1.6i-Lまたは1.6i-S
前期型の1.6i-Lアイサイトまたは2.0i-Lアイサイトでも、コンディションの良い物件でさえあれば、十分以上に満足できる選択肢ではあるはずです。
しかしスバルの車というのは、ご存じのとおり年次改良によって年々良くなっていく傾向があります。そして従来型インプレッサスポーツの場合は2019年11月の大幅改良によって「デザイン」と「走り」「アイサイト」がかなり向上しましたので、「自分はやはり後期型を選びたい……!」と考える方も少なくないでしょう。
そんな場合は、総額150万~180万円ぐらいを目安とした予算にて、2020年式の「1.6i-Lアイサイト」または「1.6i-Sアイサイト」を選びたいところです。
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スバル インプレッサスポーツ(2代目) × 2019年11月以降生産モデル×全国
▲2019年11月の大幅改良を経た1.6i-Lアイサイト。足回りのセッティングなどの他、エクステリアデザインもあちこち変更されているこの世代はフロントグリルやバンパー、アルミホイールのデザインなどが刷新されているのみならず、ショックアブソーバーのセッティングが見直され(セッティングの見直しはSTIが担当しました)、さらにはアイサイトがver.3から「アイサイトツーリングアシスト」に進化したというのが大きなポイントです。
大幅改良後の2L車を狙うとなると総額200万円以上は必要になる場合が多いのですが、「1.6i-Lアイサイト」または「1.6i-Sアイサイト」であれば総額100万円台後半で、走行数千kmから2万km台ぐらいの物件を普通に見つけることができます。「1.6Lエンジンでも普通に十分だし、むしろ軽快で好ましい」という筆者の意見は、この世代においても同様です。
ちなみに1.6i-Lアイサイトと1.6i-Sアイサイトの違いは、「1.6i-Sアイサイトの方がスポーティでやや上級な装備になる」ということですが、最も大きな違いは、ホイール径が「1.6i-L」は16インチで、「1.6i-S」は17インチになるということでしょう。
このあたりの考え方や感じ方は人それぞれでしょうが、16インチのやさしい乗り味も、この車にはかなり合っていると筆者は感じています。
▲こちらは18インチホイールが標準となる2.0i-Sアイサイトの後期型。18インチや17インチのホイールを採用するグレードの引き締まった乗り味も、もちろんそれはそれで魅力的ではある▼検索条件
スバル インプレッサスポーツ(2代目) × 2019年11月以降生産モデル×全国中古車のオススメ3|e-BOXER搭載グレードもイイが、流通量は少なめ
総額100万円台後半の大幅改良型1.6i-Lまたは1.6i-Sアイサイトが、今あえて従来型インプレッサ スポーツの中古車を狙う場合のベストバイであると、個人的には思います。しかし、人によっては「いやいや、自分はもっと最終世代に近い“超熟成モノ”を手に入れたい!」という人もいらっしゃるでしょう。
そんな場合は、e-BOXERを搭載して2020年10月に登場した「アドバンス」が、まずは有力な候補となるはずです。さほど強力なものではありませんが、やはりモーターのアシストがあると走りはより力強くなり、長距離の高速移動なども格段にラクにはなりますので、オススメはオススメです。
▲2020年10月に追加されたマイルドハイブリッド機構搭載グレードである「アドバンス」。同時期に「2.0e-Lアイサイト」というモーター付きグレードも追加されたが、そちらの中古車はかなり希少▼検索条件
スバル インプレッサスポーツ(2代目) × アドバンス×全国しかしながら「アドバンス」の中古車流通量は2023年4月下旬現在で約10台と少なく、価格も総額230万~280万円と少々高めですので、「これならいっそ新型を注文した方が……」という迷いが生じてしまいそうな選択肢でもあります。
また、e-BOXER搭載グレードと同タイミングで登場した「STIスポーツ」も魅力的ではあります。こちらのエンジンは普通の2L水平対向ガソリンですが、スポーティな内外装デザインと、STIが専用チューニングを施したショーワ製SFRD(周波数応答型可変ダンパー)などは、かなりイイ感じです。
▲専用チューンされた足回りやスポーティな内外装が魅力的な「STIスポーツ」。パワーユニットは純ガソリンの2L水平対向エンジンとなる
▲赤いステッチやシート座面などがなかなかイカしているSTIスポーツのインテリア▼検索条件
スバル インプレッサスポーツ(2代目) × 全国しかし、こちらも中古車流通量は約10台と少なく、価格も総額220万~290万円ですので、微妙に「いっそ新型を買う方が……?」と迷ってしまう可能性はあります。
とはいえ、新型インプレッサのe-BOXERグレードは総額300万円を超えますし、納車もずいぶん先になるはずですから、「総額200万円台後半で従来型のe-BOXERまたはSTIスポーツの即納を狙う!」というのも、決して悪い話ではないのかもしれません。
いずれにしましても、特に「総額100万円台で、なおかつモノの良い従来型インプレッサスポーツの中古車」は、いわゆるコスパがかなり高いお買い物であることは間違いありません。
新型インプレッサが発表された今こそ、一部の人には「あえて注目してみること」をオススメいたします。
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スバル インプレッサスポーツ(2代目) × 全国
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
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