トヨタ ハイエースワゴン(現行型)▲2004年にフルモデルチェンジしたハイエースワゴン(200系)。マイナーチェンジを繰り返しながら現在も新車が販売されているロングセラーモデル

仕事でも遊びでも大活躍なワンボックス車の10人乗りワゴン

大容量な室内空間により仕事にも遊びにも重宝するワンボックスカー。中でも、大人数での移動に最適なのがトヨタ ハイエースワゴンです。

2004年のフルモデルチェンジで200系となり、マイナーチェンジを繰り返しながら現在でも新車が販売されているロングセラーモデルとなっています。

そんなハイエースワゴンについて、グレードやサイズ、年式による違いの紹介。また、併せて現在の中古車相場も解説していきます。
 

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1.ハイエースワゴンってどんな車?

トヨタ ハイエースワゴン(現行型) ▲ハイエースの中でもイチバン乗用車としての使用を考えられたモデル

1967年に誕生したハイエースは、2004年のフルモデルチェンジで5代目の200系となり、6度のマイナーチェンジで進化をしながら現在も販売されているロングセラーモデルです。

たくさんの荷物が積めるビジネスカーとしてのイメージの強いハイエースには、サイズの異なるハイエースバン、ハイエースワゴン、ハイエースコミューターという3つの車種が販売されています。

その中でも一番、中間のボディサイズで「人や荷物は積めるが大きすぎない」というのがハイエースワゴンです。

様々なボディサイズがラインナップされているハイエースですが、ワゴンには全長が4840mmのロングと5380mmのスーパーロングの2サイズが展開されており、すべて10人乗りとなっています。

ベースグレードのDX、ゆったりとした座席スペースが魅力のGLは2105mmのミドルルーフを、ロングボディの広い室内空間が魅力のグランキャビンは2285mmのハイルーフが設定されています。

トヨタ ハイエースワゴン(現行型) ▲車庫入れなどをサポートするオプションも充実

一見すると、乗用車に比べて大きなボディは運転技術が必要と思われがち。ですが、エンジンが運転席と助手席の下にあるキャブオーバーレイアウトによってボンネットが垂直のように短いので、高い乗車位置と相まってフロントの見切りが非常に広いのが特徴のひとつ。

四角いボディはサイドや後方を確認しやすく車幅感覚もつかみやすいので、想像以上に運転しやすいと感じるでしょう。

後方の状況を、カメラを通してリニアに確認できるデジタルインナーミラーやパノラミックビューモニターなど、車庫入れ時などをサポートする装備も数多く設定されています。

 

2.ハイエースバンやコミューターとの異なるポイント

トヨタ ハイエースワゴン(現行型) ▲座席面積を広くとるためにワイドボディのみの設定

商用車であるハイエースバンや、8t限定解除の中型免許以上が必要となる14人乗りのハイエースコミューターとの大きな違いは、ナンバープレート区分。

普通貨物や小型貨物に分類されるバンタイプや乗合自動車である2ナンバーではなく、ワゴンは普通車両の3ナンバーに分類されます。

そして、バンやコミューターに搭載されているエンジンは、2.7Lのガソリンと3Lのディーゼルの2タイプがあるのに対し、ワゴンはガソリン車のみの設定です。

利用目的に合わせたモデルやグレードなど、複雑なボディサイズが設定されていると思われがちですが、ワゴンに採用されているワイドボディロングにはミドルルーフが、最も大きなサイズのスーパーロングにはワイドボディのハイルーフしか設定がありません。

 

3.ハイエースワゴンのグレードによる違い

トヨタ ハイエース ワゴン(現行型) ▲用途に合わせてグレードをチョイスしたい

ハイエースワゴンは3つのグレードが設定されています。すべて10人乗りですが、ベースグレードの「DX」とロングボディの「グランドキャビン」は、前から2、2、3、3人の乗車配列。一方、2、2、2、4席にし、中間にゆったしとした通路のある配列になっているのが「GL」です。

DX(エントリーグレード)
メーカーオプションなどが最低限に収められたグレード。

純正パーツだけではなく、アフターメーカーも数多くラインナップしているハイエースを、自分の好きなようなカスタマイズに仕上げたい人にオススメです。運転席や助手席のシート素材はジャージーでヘッドレストが一体式ながら、フルリクライニングが可能になっています。

GL(中間グレード)
客席部分の広いスペースを確保した通路だけではなく、フォグランプやフロントオートエアコン、プッシュ式のコントロールパネルなど、ある程度のオプションが充実しているグレード。

シートはトリコットを使用されヘッドレストは分離型。客席の1列目と2列目には片側のみですがアームレストを装着しています。

グランドキャビン(上級グレード)
スーパーロングボディで客席後部に荷物を収納するスペースも確保。ロケバスなどにも使われるなど、しっかりと荷物も人も移動に使えるグレードです。

シートの素材はトリコットながら、客席のアームレストはなし。運転席のみフルリクライニングが可能となっています。

 

4.ハイエースワゴンの年式による違い

トヨタ ハイエースワゴン(現行型) ▲2004年からのロングセールスモデルだけに6度のマイナーチェンジが行われている。写真は7型の「GL」

ハイエースワゴンは、エクステリアを中心に年式によって細かい設定の変更が行われています。マイナーチェンジに合わせて1から7型と呼ばれることが多いため、ここでもその呼称と生産年でご紹介します。

基本的には、年式が新しくなればなるほど安全性能やドライブをサポートしてくれる機能が充実するようになっています。

1型(2004年8月~)
15年ぶりにフルモデルチェンジした直後の最初期型。ロングとスーパーロングのみの設定となっています。

2型(2007年8月~)
初めてのマイナーチェンジでワゴンには、ワイドボディ×ロングのミドルグレード「GL」を導入。ヘッドライトやフロントグリルのデザインが変更されています。

トヨタ ハイエースワゴン(現行型) ▲2型のインテリア

3型(2010年8月~)
ボディカラーにパールホワイトが追加。フロントグリルなどのエクステリアだけではなく、メーターパネルなどのデザインも変更されました。「DX」にもパワーウインドウが標準装備となっています。

また、2012年の仕様変更で、盗難対策用のイモビライザーを全車種標準装備。加えて、法改正により2列目以降の客席にも3点式のシートベルトが装着されています。

4型(2013年12月~)
フロントグリルに、トヨタを象徴するデザインのスピンドルグリルを採用。これに合わせてフロントバンパーのデザインにも手が加えられています。

スマートキー&プッシュスタート形式のオプション設定をスタート。2014年12月にはこれまでの4速ATからシーケンシャルシフト付きの6速ATに仕様変更されました。

5型(2017年12月~)
デザイン面に変更はなく、衝突安全装置『Toyota Safety Sense P』が標準装備など、安全性や機能面に大幅な向上が図られました。

6型(2020年5月~)
フロントグリルとドアミラーのデザインが変更になっています。インテリジェンスクリアランスソナーやデジタルインナーミラー、パノラミックビューミラーがメーカーオプションとして選択できるようになりました。

7型(2022年4月~)
パーキングサポートブレーキを標準装備。「GL」に標準装備されているフォグランプがLEDに変更されています。

 

5.ハイエースワゴンの中古車相場

発売から20年弱が経過しているため、1000台を超える中古車が流通しているハイエースワゴン。

価格帯も総額100万円から900万円までと、幅広い選択肢から選ぶことができます。

総額500万円以上の高価格帯はキャンピングカーなどにカスタムされた車両も多くなっています。カスタムをする楽しみもありますが、自分の使い方や用途によってはすでに手が加えてある車両を探し当てる方が、お買い得な場合もあるでしょう。

キャンプなどアウトドアでの用途がメインとなるのなら、4WDモデルを選びたいところ。流通している1000台のうち、約440台が4WDとモデルとなっており選びやすい状況にあります。

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トヨタ ハイエースワゴン(200系)× 4WD × 全国

燃費や安全面を考慮するならば、2014年以降に発売された4型より新しいものからチョイスをしたいところ。

2017年モデルまでなら、走行距離が10万km以下の車両も300万円以下で購入可能です。

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トヨタ ハイエースワゴン(200系)× 2014年以降 × 全国

さらに高年式のモデルでは、フローリング仕様やまるでリビングのように後部スペースがカスタマイズされた車両も見つかります。これらは、新車価格を大きく超えるものが大半。

高年式車でカスタムがされていない物件を探している人は、流通量が多くないので見つけたら早めのアクションがオススメです。
 

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※記事内の情報は2023年6月20日時点のものです。
 

文/高梨達徳 写真/トヨタ
高梨達徳(たかなしたつのり)

編集・ライター

高梨達徳

乗り物から食べ物までなんでも手を出す雑食系フリーランス。バイクや車、自転車などの乗り物系編集部の出身ながら、運転技術は中の下をキープ。釣りやキャンプなどアウトドアを趣味としているので、アスファルトよりもドロまみれな遊びが得意。愛車はトヨタ タコマとヤマハ WR250R。