新型アルファード/ヴェルファイアPHEVの新車価格1000万円超えに絶望した人に贈る「代わりにこのプラグインハイブリッド車、どうですか?」5選
カテゴリー: 特選車
タグ: レクサス / トヨタ / マツダ / メルセデス・ベンツ / BMW / ボルボ / セダン / ミニバン / SUV / セレブ / 高級 / プラグインハイブリッド / Eクラス / XC60 / ヴェルファイア / アルファード / X5 / NX / CX-60 / 伊達軍曹
2025/02/02

大いに魅力的なPHEVだが、さすがに1065万円は無理かも
デビュー時から登場が予告されていたトヨタ アルファード/ヴェルファイアのプラグインハイブリッド版が2024年12月、ついに発売されました。
2.5Lエンジンをベースとするプラグインハイブリッドシステムはシステム最高出力306psを発生。16.7km/Lという良好なWLTCモード燃費と、73kmという十分なEV走行換算距離を実現。パワフルでありながら低燃費であり、日常の短距離移動であれば「ほぼEV」として使うこともできるプラグインハイブリッド版アルファード/ヴェルファイアは、きわめて魅力的な存在であるといえます。

しかしながらその車両価格はアルファードが1065万円で、ヴェルファイアは1085万円。……一部の人はさておき、普通はちょっと難しい金額です。もちろん予算感は人それぞれでしょうが、プレミアムなPHEVに出せる金額は「せいぜい総額700万円まで」というのが一般的な感覚ではないでしょうか。
そこでこの記事では「総額700万円以下の予算でも狙えるPHEVのプレミアムモデル」をピックアップしていきたいと思います。
▼検索条件
トヨタ アルファード(4代目) & ヴェルファイア(3代目) × プラグインハイブリッド × 全国※中古車の流通状況により物件が表示されない場合があります。
候補①|レクサス NX450hプラス(2代目)
→予算目安:総額580万~700万円
ボディサイズはアルファード/ヴェルファイアよりも小さめになってしまいますが、「レクサスの現行モデルである!」という存在感によって十分に対抗できるはずの選択肢がこちら、現行型レクサス NX450hプラスです。


ご承知のとおり現行型レクサス NXは新世代の改良型GA-Kプラットフォームを伴って2021年10月に登場したレクサスの中型SUV。
ボディサイズは全長4660mm × 全幅1865mm × 全高1660mmで、プラグインハイブリッド車である「450hプラス」のシステムは2.5L 直4エンジンと前輪用モーター兼ジェネレーター、および後輪用モーターという組み合わせで構成されています。
システム最高出力はアルファード/ヴェルファイアのPHEVを若干上回る309psで、満充電からのEV航続可能距離はWLTC計測値で88kmと、アルファード/ヴェルファイアPHEVの73kmを上回る数値です。
このSUVであれば、「3列目シートが存在しない」という弱点はあるものの、アルファード/ヴェルファイアPHEVとほぼ同等または同等以上の満足感および実用性を獲得できるはず。
中古車は、走行距離1万km台までのバージョンLまたはFスポーツを総額600万円台前半で見つけることができるでしょう。
▼検索条件
レクサス NX(2代目) × PHEV × 全国候補②|マツダ CX-60 PHEV(初代)
→予算目安:総額400万~540万円
さらにお安い予算で「プレミアム感のあるプラグインハイブリッド車」を堪能したい場合は、こちらマツダ CX-60 PHEVが注目株となります。

マツダ CX-60は、同社のラージ商品群第1弾として2022年9月に発売された全長4740mm × 全幅1890mm × 全高1685mmのSUV。先ほどご紹介した現行型レクサス NXよりひと回り大きいというサイズ感です。
CX-60には大きく分けて4種類のパワーユニットが用意されていますが、そのうちプラグインハイブリッドは、最高出力188psの2.5L 直4ガソリンエンジンと自社製トルコンレス8速ATとの間に同175psのモーターを挟み込んだもので、システム最高出力はアルファード/ヴェルファイアやレクサス NXのプラグインハイブリッド車を上回る327ps。
WLTCモードでのEV走行換算距離は、アルファード/ヴェルファイアPHEVとおおむね同等の75kmです。

足回りとATの感触に若干のクセはあるSUVですが、堂々たるたたずまいとインテリアの上質かつハイセンスな世界観は、相当なモノであるといえます。
しかしそれでいて中古車は、走行距離1万km台までの物件でも総額400万円からと爆安。「コスパに優れるプレミアム系PHEV」を求めているのであれば、十分注目に値するでしょう。
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マツダ CX-60(初代) × PHEV × 全国候補③|ボルボ XC60(2代目)
→予算目安:総額510万~700万円
今どき「国産車より輸入車の方がエラい」みたいなことは特にありませんが、それでもやっぱり「なんとなくプレミアム感が強い」と感じられるのは、やはり輸入車なのかもしれません。
そういった観点で選ぶとしたら、スウェーデンのボルボが作っている現行型ボルボ XC60のプラグインハイブリッド車も、かなりの注目株となるはずです。

2代目となる現行型のボルボ XC60は、2017年10月に上陸した全長4690mm × 全幅1900mm × 全高1660mmのミドルサイズSUV。
様々なパワートレインが存在しますが、デビュー当初に用意されたプラグインハイブリッドは「T8」という、2L 直4エンジンにスーパーチャージャーとターボおよび電気モーターを組み合わせることで、システム最高出力405psを発生するもの。こちらの一充電EV走行距離はカタログ値で45.4kmです。
2022年1月には仕様変更を行い、システム名称をT8から「T6」に変更。そしてリチウムイオンバッテリーの容量を増大させたことで、EV走行距離は約70~90km(欧州仕様参考値)に改善されています。

直近の中古車価格は「T8」世代のプラグインハイブリッド車が総額510万~600万円で、EV走行距離が延びた「T6」世代が総額580万~920万円というイメージ。ここで挙げた価格はいずれも「走行距離2万km台までの物件」ですので、クオリティを考えれば「安い!」と言っていいでしょう。
狙うのであれば流通量が多く、なおかつEV走行距離も延びたT6世代がオススメです。
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ボルボ XC60(2代目) × PHEV × 全国候補④|BMW X5 xドライブ45e(4代目)
→予算目安:総額620万~700万円
現行世代にあたるG05型BMW X5にもプラグインハイブリッド車は設定されています。
2019年2月の上陸当初は3L 直6ディーゼルターボのみというラインナップでしたが、同年12月には最新世代の直6ターボエンジンにバッテリー&モーターを組み合わせた「xドライブ45e」というグレードを追加。こちらのシステム最高出力は394psとかなり強力で、それでいて約80kmという十分なEV走行距離を達成しています。


ドライビングモードには「スポーツ」「ハイブリッド」「エレクトリック」「アダプティブ」という4つの設定があり、それらはドライバーが任意に選択可能。エレクトリックモードでは最高速140km/hまでの範囲でEV走行が可能です。
また、センターコンソールにはバッテリーコントロールスイッチが設置され、バッテリー充電を行いたい場合はスイッチひとつで、設定した充電量に達するまでエンジンの駆動のみで走行することも可能です。
後期型に相当する「xドライブ50e」はまださすがに総額900万円以上ですが、45eであれば、走行距離1万km台までの物件でも総額600万円台。プレミアム感と「パワー感」が同時に堪能できるプラグインハイブリッドSUVを、現実的な予算で購入したいと考える場合には、ぜひ注目してみたい1台だといえます。
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BMW X5(4代目) × PHEV × 全国候補⑤|メルセデス・ベンツ E350 e/E350 de(5代目)
→予算目安:総額330万~670万円
ここまではSUVのプラグインハイブリッドを対象に検討してきました。しかしよく考えてみると現行型のトヨタ アルファードとヴェルファイアは、ボディタイプ的にはセダンではありませんが、存在としては「新時代の高級サルーン」と言えるものであるはず。
であるならば、アルファード/ヴェルファイアPHEVの代わりとなるプラグインハイブリッド車は、SUVではなく「セダンのプラグインハイブリッド車」の中から探した方がいいのかもしれません。
そう考えた場合に適任となるのは、先代メルセデス・ベンツ Eクラスのプラグインハイブリッド車である「E350 e」または「E350 de」でしょう。

2016年7月に先代メルセデス・ベンツ Eクラスが上陸した際のメインユニットは2L 直4および3.5L V6のガソリンターボと、新開発された2L 直4ディーゼルターボの3種類でしたが、2017年8月には最高出力211psの2L 直4ガソリンターボエンジンに同88psの電動モーターを搭載したプラグインハイブリッド車「E350 e」を追加。
そして2019年10月には、同194psの2L直4ディーゼルターボエンジンに同122psのモーターを組み合わせた「E350 de」も追加しました。
こちらの2モデルであれば、SUVボディを採用しているプラグインハイブリッド車以上の「プレミアム感」を感じられることはほぼ間違いありません。

とはいえプレミアム感の観点から言うと前期型ではなく、2020年9月以降の後期型を選びたいところです(後期型は内外装デザインも運転支援システムも、前期型と比べて格段に進化しました)。
そう考えた場合の中古車価格はE350 deが「総額620万~670万円」で、E350 eが「該当なし(中古車の流通なし)」というイメージです。なお前期型のE350 eを選びたい場合は、プレミアム感は若干劣るかもしれませんが、「総額280万円から」という格安価格(?)で選べる点が魅力となるでしょう。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ Eクラス E350 e & E350 de(5代目) × 全国
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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