Light(軽量)ではなくRight(適切)サイジングを目指したアウディ A3スポーツバック(試乗レポート)
カテゴリー: アウディの試乗レポート
タグ: アウディ / セダン / ハッチバック / FF / 4WD / A3 / A3スポーツバック / EDGEが効いている
2017/06/26
▲プレミアムコンパクトハッチバック&セダンがマイナーチェンジ。FFの1.4 TFSIと4WDの2.0 TFSI クワトロをラインナップ、今回から17インチホイールを装着し、車高を15mm下げたスポーツが両グレードに用意されている“ダウンサイジング”から“ライトサイジング”へ
2013年に国内導入が始まった3代目A3は、Cセグメントカーながらも上級モデル並みの上質さや装備をもち、“大きいものが偉い”という従来の価値観を覆した代表選手と言えるものだ。
そして2017 年のマイナーチェンジではアダプティブクルーズコントロールなど安全装備の標準化や、A4譲りのフルデジタルの多機能ディスプレイ「バーチャルコックピット」を採用したことが主なトピックだが、実は新たな技術トレンドが盛り込まれている。
キーワードは“ライトサイジング”だ。
このライトはLight(軽量)ではなくRight(適切)の意味であり、やみくもに排気量を縮小するのではなく、必要なサイズをもって効率とパワーの最適化を目指すというものだ。ちなみに同様の方針をポルシェなども打ち出している。
新型A3では、前輪駆動モデルは従来同様の1.4Lだが、クワトロ(4WD)モデルには、従来の1.8Lに代わり、新開発の2Lエンジンが搭載された。これはミラーサイクルの原理を取り入れたアウディ独自の燃焼方式「Bサイクル」によって、従来比で10ps/40N・mの高出力化と8%の燃費向上(JC08モード)を実現しているという。
内装質感の向上はもちろんのこと、乗り味の洗練度も高められていることがわかる。
ハッチバックの方が人気というが、セダンの作り込みやサイズ感もいい。いまA3はアウディの国内販売の約3割を占めるというが、乗るとその“適切”さがよくわかる。
▲アダプティブクルーズコントロールや自動ブレーキ機能を含めた「アウディプレセンスフロント」を標準装備。車線維持を助ける「アウディアクティブレーンアシスト」、ドライバー負担を軽減する「トラフィックジャムアシスト」なども用意される
▲フロントマスクを変更し、よりスポーティなイメージに。バイキセノンランプを標準とするヘッドライトは、LEDライトをオプションで用意する
▲ナビなどを制御するMMIコントロールユニットを改良、スマホにならった操作ロジックでより使いやすくなっている。スポーツにはホールド性の高いスポーツシートを装着した【SPECIFICATIONS】
■グレード:A3 Sportback 2.0 TFSI quattro sport ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1984cc
■最高出力:190/4180-6000[ps/rpm]
■最大トルク:320/1500-4180[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:7DCT
■全長x全幅x全高:4325x1785x1450(mm) ■ホイールベース:2635mm
■車両価格:429万円
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