盛り盛りにチューンされたA45 AMGを操るゆるふわ系女子のギャップに惚れた! ~クルマ “女子” き:Vol.1~
2018/06/19

【連載:クルマ“女子”き(くるまずき)】自動車に移動手段以上の価値を見いだし、時間もお金も費やする、いわゆる「車好き」はほとんどが男性である。ゆえに大変貴重な「女性の車好き」、しかも男性顔負け(?)の偏愛ぶりを見せる女性を取材する企画。カーセンサーは車好き女子を、応援しています!
23歳のゆるふわ女子が乗る A45 AMG
女性について、ひとくくりに「車に興味がない」「運転が苦手」「車ってものをまったくわかってない」などのイメージをもつ男性諸氏は多いかもしれない。
だが、世の女性すべてがそうなわけではない。なかには強烈なまでに車が好きで、何かと「わかってる」女性もいるものだ。
例えば東京都在住の23歳、樽見祐佳さんである。
▲樽見祐佳(たるみ ゆか)さん。愛称は「たるちゃん」。細見で透明感のあるイマドキの女の子だ「たるみゆか」という筆名で自動車ライターとしても活動(姉妹誌「カーセンサーEDGE」でも執筆してくれています)している彼女の現在の愛車は、メルセデス・ベンツの「A45 AMG 4MATIC Edition II」。
世界一パワフルな直4ターボエンジン搭載車であるA45 AMGの限定車だ。樽見さんは、そこにさらにコンピューターチューンなどの各種モディファイも加えている。
なぜ、今どきのお若い女性が車にハマっているのか? ご本人に聞いてみた。
▲こちらが、愛車の「A45 AMG 4MATIC Edition II」――いきなりですが、なんでそんなに好きなんですか? 若い女性って、AMGじゃなくてカフェ巡りとかにハマるものじゃないんですか?
樽見さん(以下、敬称略):完全に父の影響ですね。父が本当に車好きな人で、わたしもその影響をモロに受けて、小さい頃はミニカーを200台ぐらい集めてましたから。
もちろんぬいぐるみとかいわゆる”女の子らしい”おもちゃも持っていましたし、妹とおままごとをして遊ぶこともありましたが、わたしは断然ミニカー派でした。いちばんやり込んだゲームは初代グランツーリスモですし(笑)。
――はあ。で、18歳で免許取って最初の車が……
樽見:E46の328Ciでしたね。
――型式名で言うあたりが完全に女子離れしてますが、これをお読みの方のためにわかりやすく言いますと、旧々型BMW 3シリーズのクーペ版のことですね
樽見:はい。E46は父との共用で、ルーフラッピングなどプチカスタムをしてみました。やがてブレーキが壊れてしまい、そのE46の代わりとしてやってきたのが、W204……えっと旧型メルセデス・ベンツ Cクラスの180クーペですね。
これも父と共用です。こちらは純正スタイルを守り上品に乗っていたつもりです(笑)。
――で、聞くところによるとご実家を出てから今のA45 AMGを買った、と
樽見:前のC180クーペが割と落ち着いた感じの車だったので、今度はスポーティで高出力なやつに乗ってみたかったんですよ。
でも道が狭い都内に出かけることも多いので、小さめのやつがいいなと思い、A45 AMGとアウディ RS3、アウディ TTSあたりに絞って探したんです。
あ、ちゃんと(?)カーセンサーnetで探しましたよ。気になった車は購入予定の有る無しに関わらず、とりあえずカーセンサーnetを徘徊して中古車市場価値を体得する、ってあるあるですよね(笑)。
A45は、もともと好きなモデルで、よく検索していましたが、いざ購入となると慎重になります。金額を絞り込んで、それでいて走行距離は2万km以下で……って感じで限定して検索してたら、このEdition IIが目に止まりました。
▲取材の合間に同乗させてもらったのだが、すれ違ったり横に並ぶドライバーたちが、マシンと運転手のギャップに驚き二度見するシーンも多々。確かに、並んでいても何だか持ち主感が薄い……――けっこういじってる(モディファイしている)個体ですよね?
樽見:見た目の部分は前オーナーさんがいじった箇所が多いです。 なので、わたしとしては機動性を追求していきたいですね。あ、でもサスはカーヴェーのバージョン3が入っているのですが、それはわたしじゃなくて前オーナーさんのチョイスでした。
――うん、ドイツのサスペンションメーカー「KW」のことをちゃんと「カーヴェー」って読める女の子、おじさんは初めて会いましたけどね。それはさておき、なんで改造するんですか? A45 AMGなんてノーマルでも超高性能じゃないですか?
樽見:う~ん……もちろんノーマルの性能にはなんの不満もないですし、むしろ扱い切れないほどですが、なんていうか、細かいところまで自分の好みにぴったり合うようにすれば、結果として『自分だけの、世界で一台だけの車』が出来上がるじゃないですか?
それがいいんですよ! 性能だけじゃなくて、そういった部分をわたしは追いかけてるんだと思います。
▲……とは言いつつ、性能も素晴らしく磨かれている。購入後に手を加えた箇所は、ダウンパイプ、インテーク、ECU(燃調と出力)、コーディング(トルクリミッター解除、レブリミッター解除、リミッター解除)、強化ブレーキパットなどなど……。撮影の際「どこを撮りたいですか?」と伺うと「エンジンルームを♪」というあたりがさすがである
▲「オプションパーツを自力で装着すると部品代に加えて工賃などとてもお金がかかるけど、中古車市場にはかっこよくセッティングされた車もゴロゴロあって、カーセンサーは宝箱みたい」と樽見さん(言わせたわけじゃありません!)このA45は、前のオーナーのセンスと自身の好みが合致し「この子だ……!!」と運命を感じ、購入を決意したのだとか。放熱のためにダクトが空いているボンネットと、カーボンステアリング・カーボンのセンターコンソールの3点は特にお気に入りとのこと――で、ぶっ飛ばす、と
樽見:いやいやいや! ぜんぜん安全運転ですから!
音楽を聴くよりもエギゾーストに耳を傾けながら、集中して1人で走るのが好きです。夏場はあえて走行モードをCOMFORTにして、窓から聞こえるセミの声を聴きながらゆったりと走らせる……ってのが大好きですね。
車がある生活ってホント楽しいです!


インタビュー中、眼の前にいたのは若く可愛らしい女性なのだが、筆者は途中何度も「まるで同世代の車好きなおっさんと会話してるかのようだ……」と感じてしまった(樽見さん、すみません)。
それぐらい、樽見祐佳さんの車好きっぷりは年季が入っているというか、腰が入っていた。
……男子の皆さん、「女は車のことなんかわからん」というのは一面の真実ではあるのかもしれませんが、決して全面的な真実ではないようです。今後、そのあたりの認識はちょいとあらためるべきなのかも……と考えつつ、取材していきます!

【関連リンク】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
オフロードもなんのその!趣味も日常も共に走り抜けるイタリアンコンパクト フィアット パンダ
新型トヨタ ハイラックスのお上品めなデザインに「う~ん…」ってなった人に贈る「代わりに、このガチマッチョな車どうですか?」5選
M・ベンツのセダン狙いのあなたに推したい“粋な別解”4ドアクーペ CLSクラス。新車で1000万円超えが今中古車なら総額300万円台! オススメの選び方は?
6台を所有する根っからのスポーツカー好きのイチオシは、“ノーマル戻し”のトヨタ スープラ70
新型デリカミニの上級グレードが290万円超で絶望した人に贈る「半額で買えるこれ、代わりにどうですか?」5選
スバル クロストレック ウィルダネスエディションが抽選500台のみに絶望した人に贈る「この小型クロカン、代わりにどう?」3選
メルセデスの名車に乗る|W201型からSLS AMGへ。“ネオクラとAMG覚醒”をいま読み解く【カーセンサーEDGE 2026年1月号】
ジープ コマンダーが400万円台前半で狙えるけど買っても平気なの? グランドチェロキーより安い7人乗りSUVの中古車状況、オススメの狙い方を解説
フォレスター ウィルダネスの日本導入未定にがっかりしたあなたに贈る「代わりにこのタフなSUV、どうですか?」5選
3代目BMW X1が支払総額400万円台で狙える! 中古車市場に登場してから2年半、今のオススメの買い方・選び方は?









