ランボルギーニ▲誰もが知る名門スーパーカーメーカー、ランボルギーニ。モータースポーツに否定的だった創設当時と違い、現在ではSUPER GTなどの数々なレース関わっている

全日本GT選手権(現:SUPER GT)には初期から参戦

実は、創業者であるフェルッチオ・ランボルギーニが、レースに参戦しないことを社是としていたため、創業当時おけるランボルギーニの公式なレース戦歴は残っていない。

トラックやトラクターの製造販売などで財を成したフェルッチオが、フェラーリへの対抗心でスーパーカーメーカーを立ち上げたのは有名な話だ。1963年のトリノショーに350GTVを出品。これがアウトモービリ・ランボルギーニの歴史の幕開けだった。こののち1966年にミウラ、1971年にはカウンタックを世に送り出し、フェラーリと肩を並べるスーパーカーメーカーの代名詞となった。

ちなみに、ミウラの設計を担当したエンジニアであり、当時ランボルギーニに在籍していたジャンパオロ・ダラーラは、のちに独立し、F1はもとよりGP2、F3、ワールドシリーズ・バイ・ルノー、インディカー・シリーズなどのマシンのシャシーを開発。近年は、フォーミュラEや日本のスーパーフォーミュラも手がけるなど、世界で最も有名なレーシングシャシーコンストラクターになっている。

ランボルギーニは、クライスラー傘下であった1989年に、F1のラルースチームへエンジン供給を開始。1990年の日本GPで、鈴木亜久里選手に日本人初の3位表彰台をもたらしたローラ LC90も、ランボルギーニ製エンジンを搭載していた。また、全日本GT選手権(現:SUPER GT)には、初期から参戦しており、カウンタックにはじまり、ディアブロ、ムルシエラゴ、ガヤルド、そして現在はウラカンがGT300クラスにエントリーしている。
 

ランボルギーニ▲350GTVは、V12エンジンをフロントに収めるFRで、ランボルギーニ初の市販車となる350GTの元となったモデルだ
ランボルギーニ▲70年代、80年代を代表する名車といえばこのカウンタックだろう。空力効果に優れてそうに見えるエクステリアは、見た目とは裏腹に走行性能を低下させる空力的欠点があった

▼検索条件

ランボルギーニ カウンタック × 全国
ランボルギーニ▲カウンタックの後継モデルであるディアブロ。V12エンジン+MRというレイアウトで、デザインはマルチェロ・ガンディーニによるもの。標準モデルは後輪駆動だったが、4WD仕様のVT(写真)も用意されていた

▼検索条件

ランボルギーニ ディアブロ × 全国
ランボルギーニ▲ムルシエラゴは、アウディ傘下になって初めて販売されたV12モデルだ。ただ、エンジンこそアウディの設備を使い設計されているが、他の構造はディアブロを踏襲している部分が多い

▼検索条件

ランボルギーニ ムルシエラゴ × 全国
ランボルギーニ▲ムルシエラゴの次にレース車両へと採用されたのは、V12モデルではなくV10モデルのガヤルドだった。アルミスペースフレームシャシーやV10エンジンは、アウディ製を採用する

▼検索条件

ランボルギーニ ガヤルド × 全国

近年、ランボルギーニのレース部門であるスクアドラ・コルセが発足。ガヤルドにはじまり、ウラカンGT3などのレース用マシンを開発。欧州のブランパン耐久シリーズをはじめ世界のGT3選手権に参戦する。

2009年からは、ランボルギーニのワンメイクレース「スーパ-・トロフェオ」シリーズを開始。ウラカンをベースとしたレース仕様車「ウラカン スーパー・トロフェオ エボ」を使用し、北米、アジア、ヨーロッパの3大陸でシリーズ戦が行われている。

ドライバーは、PROクラス、PRO-AMクラス、AMクラス、LC(ランボルギーニカップ)クラスの4つに分類。シーズン最終戦は、世界チャンピオンを決定するワールドファイナルが行われる。

現在、コロナ禍によってアジア選手権は休止されているが、スクアドラ・コルセは、昨年2022年シーズンに向けて新型「ウラカン スーパー・トロフェオ エボ2」を発表するなど、着々と準備を進めている。ちなみに「ウラカンSTO」(スーパートロフェオ・オモロガータ)は、スーパー・トロフェオ エボ2のエアロダイナミクスなどを注ぎ込んだ公道仕様車だ。いまや、ランボルギーニにとってもレース活動は切っても切り離せないものになっている。
 

ランボルギーニ▲スーパー・トロフェオは、2人1台体制でエントリーし、50分間を一区切りに競うワンメイクレースだ。ちなみにLCクラスとは、レース初心者のシニア向けクラスだ
ランボルギーニ▲ウラカンSTOのO(オモロガータ)は、ホモロゲーション取得済、つまり公道認可済みという意味をもつ。ウラカンEVOの2WD仕様がベースとなったMRで、最高時速は310km/h、0→100km/h加速は3秒を誇る

▼検索条件

ランボルギーニ ウラカン × 全国
文/藤野太一、写真/Automobili Lamborghini