ホンダ▲自動車・中古車に関する調査・研究を通じ業界の発展を目指すリクルート自動車総研が、調査データと独自の考察をお届け。今回のテーマは「カスタマイズ」

車いじりは過去のブーム?じわじわと増えるカスタムオーナー

車の “カスタム” と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

雑誌『OPTION』に代表されるようなチューニングやドレスアップですか? それとも昨今のアウトドアブームでよく見かけるようになった、リフトアップや車中泊仕様などのカスタマイズでしょうか。

海外では今、JDM(Japanese Domestic Marketの略で当初は日本専売だった車指す)と称して、80~90年代に日本の峠で注目を集めていたカスタム様式がブームを再燃させています。

車のヒエラルキーレス化、オーナーの趣味嗜好の多様化に合わせて、カスタマイズのバリエーションも一気に進化しているのが令和の今なのです。

リクルート自動車総研が行っている『中古車購入実態調査』のデータを見てもその盛り上がりは明らか。

リクルート自動車総研グラフ

上記グラフの伸びが示すとおりであれば、購入後にカスタマイズを楽しむ人たちが1割に達する日はそう遠くないでしょう。

また、中古車市場には、すでにカスタマイズされている物件も多数流通しているため、これらを好んで購入している人たちも一定数存在しています。

N-VAN ▲Honda Cars 神奈川中 平戸店では、キャンプ仕様にカスタムされたホンダ N-VANを販売している

好きな色がなければ塗ればよい? カスタマイズを施せば選択肢も無限大

カスタマイズされた車両を選ぶ人がいる一方で、最近増えてきているのが住宅のリノベーションのように購入時に希望どおりのカスタムを施すサービスを行う販売店です。

ランドクルーザー ▲フレックスが展開するブランド Renoca(リノカ)は独特な雰囲気がある一昔前の車をリノベして販売している。これは80年代のアメリカンテイスト漂うウッドパネルがインパクト大のトヨタ ランドクルーザープラド

色や仕様、程度など、中古車選びにおいて、時には妥協をしなくてはならなかった部分が自由に変更できるので相性は抜群。色を塗り替える前提であれば元の色やキズなどを気にする必要はありません。

あったらいいなと思う好みの色を指定して、ボディ自体を塗り替えることだって簡単にできちゃいます。座席のシートも好みの生地でカバーすれば、擦れや汚れ、破れなどもさほど気にする必要はなくなるでしょう。

こだわりが反映される分、より一層の車への愛着が湧きますよね。ぜひ皆さまも、購入検討時の選択肢に加えてみては!

文/西村泰宏、写真/ホンダ、篠原晃一、山本佳代子
西村泰宏(にしむらやすひろ)

リクルート自動車総研所長

西村泰宏

カーセンサー統括編集長 兼 リクルート自動車総研所長。自動車メディアを車好きだけでなく、車を購入するすべての人のエンターテインメントに変革すべく日々の仕事に従事している。