ランドローバー▲自動車・中古車に関する調査・研究を通じ業界の発展を目指すリクルート自動車総研が、調査データと独自の考察をお届け。今回のテーマは「車の購入価格」

購入価格は緩やかに上昇中、人気車種は様変わり

リクルート自動車総研による中古車購入実態調査の2023年版を発表しました。本タイトルどおり、購入単価が過去最高を更新。コロナ禍には「中古車価格高騰」などのニュースも出ていましたが、実は購入単価上昇は コロナ前から緩やかに続く傾向です。
 

トヨタ ハリアー

主な要因は、大きく2つ。一つは新型車として登場する車の販売価格が年々上昇していること。衝突被害軽減装備などの標準装備が進化していることが影響しています。新車時の販売価格が上がれば、中古として流通した際の価格も当然高くなるのです。

2つ目の要因として、中古車市場で人気の車が変わってきていることが挙げられます。ボディタイプでは、すっかりSUVが主流になりました。ちなみにSUV購入者の平均価格は230万円程度で、全体平均よりも50万円近く高いのです。
 

日刊カーセンサー

また、昨今は高年式な車も人気。4分の1程度の人が初度登録から3年未満の中古車を購入しています。中古車購入は「予算100万円で買う」というイメージも、令和では様変わりしてきているのでしょう。
 

日産 セレナ▲2022年末に6代目が登場したことで、2023年の中古車市場で注目株だった5代目セレナ

豊富な選択肢が魅力の中古車。自分らしい1台で素敵なドラマを

平均価格を押し上げる要因として、前述のグラフでもわかるとおり250万~400万円以上での購入者が増加していることが挙げられます。

しかし、高い価格で購入する場合、売却時の価格(価値)もその分高く残ることが期待できます。初期投資が上がると、少しハードルを感じるかもしれませんが、売却も視野に入れたトータルコストを考えて車を購入するのもアリなのです。
 

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とはいえ、時代を反映して人気の車種が入れ替わっても、たくさんの種類の中から自分の理想の車を探し出す中古車選びのワクワク感は不変です。流行りのSUV? 乗っているだけで楽しくなるスポーツカー? 人気の車で、自分らしい色を選ぶ? または、カスタムが施されたオンリーワンな1台? あなたなら、どんな車を選び、どんな時間を過ごしますか?
 

文/西村泰宏、写真/尾形和美、阿部昌也、ジャガー・ランドローバー、AdobeStock
西村泰宏(にしむらやすひろ)

リクルート自動車総研所長

西村泰宏

カーセンサー統括編集長 兼 リクルート自動車総研所長。自動車メディアを車好きだけでなく、車を購入するすべての人のエンターテインメントに変革すべく日々の仕事に従事している。