TNGAシャーシに、V8ハイブリッドを搭載する次期センチュリー
2016/01/22
▲2017年末に登場する次期センチュリーには、レクサス LCから採用が始まるTNGA-FRシャーシが流用される。パワートレインには、現行LS600hの5L V8ハイブリッドが改良されて用いられるコスト削減と収益性が意識されたモデルチェンジ
官公庁での使用を前提にしたショーファードリブンの典型ともいえる、トヨタ センチュリー。国産車でありながら、他と一線を画する存在だ。3代目の開発とパワートレインに関する情報を得たので、紹介する。
同じ土俵にいた日産 プレジデントは消え去り、いまやマーケットはセンチュリーの独壇場となっている。そんな中、登場から18年が経過し、トヨタ社内で次期モデルのプロジェクトが立ち上がった。
プラットフォームには、トヨタが数年前から取り組んでいる、新しい開発方針が反映されたTNGA世代のものが用いられる。周知のとおり、FF用は新型プリウスでお目見えし、この後、クロスオーバーSUVのC-HRにも採用される。
一方、FR用は2016年1月のデトロイトショーで発表される、ラグジュアリー2ドアのレクサス LCから実用化が始まる。次期センチュリーのシャーシには、今後のトヨタ&レクサス車と同じものが使われる。
▲発売から30年を経て初めてモデルチェンジされ、1997年に登場した現行モデルは2代目にあたる。専用開発の5L V12エンジンが与えられ、厳かな雰囲気が保たれている。ほぼ手作りに近い状態で生産されているレクサスの事情もあり、次期モデルでも威厳は保たれる
搭載エンジンはどうか。現行モデルには、最高出力280ps/最大トルク46.9kg-mを発生する5L V12ユニットが用いられている。このエンジンは、他の車には使われておらず、実質センチュリー専用となっている。量販車向けではなく生産量も少ないため、減価償却が終わっているのか気になるところだが、モデルチェンジを機にこのエンジンは姿を消す。
その代替ユニットとして次期センチュリーに起用されるのは、なんとレクサス LS600hと同じハイブリッド機構だ。現行モデルより燃費が改善されることは想像に難くない。もちろん、性能面でも申し分ないが、「センチュリーならでは」という、ありがたみが薄れるのは否めない。
LS600hは、前後輪が駆動する4WDに仕上がっているが、次期センチュリーへのコンポーネント流用に際して、前輪の駆動機構は省かれてFR化されるという。高速道路や積雪路を走る機会の少ない車だから、2WDでも問題ないだろうとの判断が下されたようだが、もうひとつ理由があるようだ。
それは収益性の改善だという。「え!? センチュリーを作る名誉ではなく、儲けることが第一なの?」と一瞬、耳を疑ってしまうが、センチュリーも例に漏れず、しっかりと利益の出る車に仕立てることが求められた模様だ。こうした理由から、次期センチュリーは、LS600hと同じコンポーネントを使いながら、FRに仕立てられるようだ。
LS600hとセンチュリーの差がなくなってしまうのでは? と心配する声も聞こえてきそうだが、次期LSのハイブリッド仕様は、気筒数が減らされてV6ベースとなる模様。これはライバルである、メルセデスベンツ SクラスとBMW 7シリーズの各ハイブリッド仕様と同等以上の燃費を実現するため、よって、センチュリーがV12からV8に格下げされてもかぶることはなく、センチュリーの威厳は保たれるというわけだ。
エクステリアは、上の予想イラストで再現したとおり、大きく変わり映えすることなく、誰が見てもセンチュリーとわかるルックスが継承される。細いメッキパーツが並んで繊細なイメージを放つラジエターグリル、流行に左右されない四角いヘッドランプ、過剰に存在をアピールしないプレーンなボディ側面など、キープコンセプトのまま洗練される見通しだ。
※2016年1月22日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません
【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2017年12月
■全長×全幅×全高:5270×1890×1480(mm)
■搭載エンジン:5L V8+モーター
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