ランドローバー ディフェンダー(現行型)の最新中古車情報|最安値や相場の推移まとめ【2022年5月版】
2022/02/04
▲オリジンのDNAを継承しながら、現代的なSUVへと生まれ変わったディフェンダー。紛れもない高級SUVだが、ベースモデルではあえてスチールホイールが採用されているディフェンダー(現行型)の最新相場
ランドローバーというブランド名のもととなった、ランドローバー シリーズⅠに起源をもつディフェンダー。
1984年に登場し、67年間もの歴史に幕を下ろしてから4年後、新たな姿になって生まれ変わったのが、2019年から販売されている新生“ディフェンダー”だ。
ボクシーなシルエット、丸目風のヘッドライト、「90」と「110」という2種類のボディタイプ構成など、元祖ディフェンダーの特徴的な部分を継承しつつ、構造的には全く異なる現代的なSUVとなっている。
新車を検討している人でも納期の観点などから、中古車の情報もチェックすることをオススメしたい。
この記事では、2019年11月に登場した現行型ランドローバー ディフェンダーの最新中古価格や流通量を紹介する。
2022年5月時点では、中古車の平均価格と流通台数は下記のとおりとなっている。
■ディフェンダー(現行型)
・中古車平均価格:1000.8万円
・中古車流通量:43台
▲ランドローバー ディフェンダー(現行型)の月間延べ流通台数と中古車平均価格の推移ルーフ後方に設けられたアルパインライト・ウインドウや横開き式テールゲート、外付けスペアタイヤなど、元祖ディフェンダーのアイコンを巧みに採り入れながら、洗練されたスタイルが与えられた現行型。
メカニズムについてもモノコック構造のボディ、四輪独立サスペンションなど、現代のSUVらしい先進的な機構となった。
4WDシステムは、前後のトルク配分などを路面状況に応じて自動的に調整するフルタイム4WD「コンフィギュラブル・テレイン・レスポンス」を全モデルに採用。
オフロード性能を重視するディフェンダーゆえ、ドライバーが設定を任意に調整できる機能も盛り込まれている。
日本仕様に採用されるエンジンは、2L直4ガソリンターボと、2020年11月に追加されたマイルドハイブリッド仕様の3L直6ディーゼルターボ。トランスミッションはいずれも8速ATとなっている。
ボディタイプは3ドアショートの「90」と、5ドアロングの「110」という2種類。2列シート5人乗り仕様の他、「110」では3列シート・7人乗り仕様も設定される。
日本市場への導入は、まず150台限定の「ローンチエディション」の先行予約受付を2019年11月に開始。
続いて、先行予約モデル第2弾となる「スタートアップエディション」の受注を開始。これが2020年3月末まで続き、同年4月からレギュラーモデルの受注が始まった。
2020年11月には2021年モデルとして「110」に「X-ダイナミック」シリーズ、最上級グレードとなる「X」、ディーゼルエンジン搭載モデルが追加されるなど、グレード体系が大幅に見直された。
2021年6月には2022年モデルとして「90」にも「X-ダイナミック」シリーズが登場。限定モデルとして「XSエディション」が設定された。
ディフェンダーの代表的なグレードをまとめると下記のとおりとなる。
・「ベースグレード」:90と110ともに設定される。18インチスチールホイール、ファブリック8ウェイセミ電動フロントシートなどを装備。搭載されるエンジンは2L直4ガソリンターボのみ
・「S」:90と110ともに設定される。19インチアルミホイール、オートハイビームアシスト付きLEDヘッドランプ、レジスト12ウェイセミ電動フロントシートなどを装備。エンジンは2L直4ガソリンターボの他、110には3L直6ディーゼルターボも設定
・「SE」:90と110ともに設定される。20インチアルミホイール、シグネチャーDRL付きプレミアムLEDヘッドランプ、レジスト12ウェイセミ電動フロントシート、MERIDIANサウンドシステムトなどを装備。搭載されるエンジンは2L直4ガソリンターボのみ
・「HSE」:90の2021、2022年モデル、110の2021年モデルに設定されていた最上級グレード。搭載されるエンジンは2L直4ガソリンターボのみ
・「X」: 110(2021年モデル以降)に設定されるオフロード仕様の最上級グレード。ブラックコントラストルーフ&ボンネットやスターライトサテンクロームエクステリアアクセントなどの特徴的な外観に加え、電子制御エアサスペンション(アダプティブダイナミクス付き)、電子制御アクティブディファレンシャル、オフロードタイヤなどが装備される。搭載されるエンジンは3L直6ディーゼルターボ
・「X-ダイナミック SE」:90(2022年モデル以降)と110(2021年モデル以降)に設定されるグレード。外装に耐久性の高いGeonix素材のパネルを採用し、タフさやダイナミックさを強調したブラック基調のエクステリアが特徴。装備内容は「SE」に準じている。搭載されるエンジンは90が2L直4ガソリンターボ、110が3L直6ディーゼルターボ
・「X-ダイナミック HSE」:90(2022年モデル以降)と110(2021年モデル以降)に設定されるグレード。外装に耐久性の高いGeonix素材のパネルを採用し、タフさやダイナミックさを強調したブラック基調のエクステリアが特徴。スライディングパノラミックルーフ、20インチアルミホイール、ウィンザーレザー&ロバステック14ウェイ電動フロントシートなどを装備。搭載されるエンジンは90が2L直4ガソリンターボ、110が3L直6ディーゼルターボ
▲外見はオリジンから大きく変わっても、ディフェンダーはやはりオフロードを走っている姿が最も似合っている。フロント下の視覚を確保する「ClearSight グラウンドビュー」などの先進装備も採用されたボディタイプごとの流通状況(22年5月時点)
▲ディフェンダーのタフネスを表現する直線基調のインテリア。最新インフォテインメント・システム「Pivi Pro」を採用、メーターもディスプレイ式だ3ドア・ショートには「90」、5ドア・ロングには「110」という伝統的な名称が与えられたディフェンダー。ここではボディタイプごとの相場状況を紹介する。
ディフェンダー全体の中古車流通量は43台。そのうち3ドア・ショートの90が7台、5ドア・ロングの110が36台と、110の比率が圧倒的に高い。
■3ドア・ショート「90」の流通状況
90の価格帯は698万~948万円。走行距離はいずれの物件も少なく、最も多い物件でも1.6万kmとなっている。
現時点では流通台数が少ないため、グレードなどには特にこれといった傾向を見いだせず、「ベーシックグレード」から「HSE」までまんべんなく分布している状況だ。
■5ドア・ロング「110」の流通状況
110の価格帯は838万~1569.9万円。走行距離はいずれの物件も少なく、最多の物件でも2万kmとなっている。
こちらも現時点では流通台数が少ないため、グレード別には特にこれといった傾向はなく、「ベーシックグレード」と「S」「SE」がほとんど同数ずつ。「X」が9台、その他が特別仕様車または限定車という状況だ。
販売期間が短かった「HSE」は今のところ、中古車市場には存在していない。
ちなみに、エンジンごとの中古車流通量ではガソリンが19台、ディーゼルが7台となっている。
ディーゼルの比率が少ないのは、追加されたのが2021年モデル以降の中級グレード以上であること、ディーゼルの方が62万円高であることが主な理由だろう。
今後、ディーゼル搭載モデルが拡充されるなど状況が変われば、比率も大きく変化する可能性はある。
価格別の流通状況(22年5月時点)
▲リアシートの居住空間も必要十分なもの。ただし、フロアが高いため乗り降りはしにくいここではディフェンダーの流通状況を価格別に見てみよう。まずは最安値物件。そして、800万円以下と800万円以上のゾーンに分けて紹介する。
■ディフェンダー(現行型)の最安値
車両本体価格で最安値となるのは、2021年式「90 P300」のブラック・2L直4ガソリンターボ・走行距離0.9万kmの物件で、車両本体価格698万円となっている。
現行型ディフェンダーでは最安値ゾーンとなる車両本体価格750万円未満の物件で中心となるのは、やはり「90」だ。
ただし、グレードは「ベースグレード」に限られず、「S」や特別仕様車も存在する。
▼検索条件
ランドローバー ディフェンダー(現行型) × 車両本体価格の昇順■ディフェンダー(現行型)|車両本体価格800万円以下
ディフェンダーで支払総額800万円以下の物件の流通量は2台。3ドア・ショートの90のみとなっている。
走行距離は0.3~0.9万kmで、この価格帯であっても新車に近いコンディションを保っている良好な物件がほとんどだ。
■ディフェンダー(現行型)|車両本体価格800万円以上
車両本体価格800万円以上の物件の流通量は42台。うち3ドア・ショートの90が6台、他はすべて5ドア・ロングの110となっている。
走行距離は少ない物件で14km、多い物件でも2.8万kmと、ほぼすべての物件が新車に近いコンディションを保っている状況だ。
グレードでは「110 SE」が最も多いが大差はなく、「110 ベーシックグレード」「110 S」、特別仕様車や限定車が幅広く分布している。
エンジン別に見ると、ガソリンが25台、ディーゼルが17台で、現在流通しているすべてのディーゼル車がこの価格帯となっている。
22年5月時点|コンディション別の流通状況
▲110のラゲージルームは長大。オリジンから引き継がれた横開き式テールゲートは利便性も高い続いて、コンディション別の流通状況を紹介する。
現時点でディフェンダーはデリバリーが開始されてからまだ2年に満たないため、中古車市場に流通している物件のの多くが走行距離1万km以下。
ほとんどは新車に近いコンディションで、物件ごとの差があまりない状況だ。
選択肢は少ないが、トラブルなどのリスクについても新車同様と言えるだろう。
価格についても、走行距離数による差異はあまり見られず、グレードや装備内容によって決まっているのが現状だ。
■ディフェンダー(現行型)|登録済未使用車
ナンバー登録はしてあるものの未使用で、新車に近いコンディションを保持しているのが登録済未使用車だ。
ディフェンダーで登録済未使用車の物件の流通量は1台。
「110 Xダイナミック SE 3.0L D300 ディーゼルターボ」で、初度登録年は2022年。
価格は車両本体価格で1238万円となっている。新車販売時の価格は863万円~だったが、オプションが付いてこの価格になっているものと思われる。
▼検索条件
ランドローバー ディフェンダー(現行型) × 全国※記事内の情報は2022年5月18日時点のものです。

自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。
この記事で紹介している物件
ランドローバー
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支払総額854.2万円
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