【試乗】新型BMW iX|豪華クルーザーさながらの乗り心地が味わえるフラッグシップEV
2022/04/23
▲2021年11月に登場した新型BMW iX。自動車テクノロジーライターの松本英雄氏による試乗の様子をお届けする“未知のモデル”であることがデザインから読み取れる
BMWは早くから電気自動車用やプラグインハイブリッドのモデルに専用設計を投入してきた。
i3やi8といったモデルは、登場からおよそ10年経過して街で見かけても、いまだにオリジナリティの高い斬新な印象がある。BMWが決してこびず自分たちの世界を提案し続けているブランドであるということが理解できよう。
i3は、都心から半径200kmぐらいのテリトリーを楽々移動できる。そして運動性能が高いグランツーリズモも兼ね備えたPHEVであるi8は、静粛性に長けスーパーカー顔負けのスタイリングだが疲れを感じさせない長距離ランナーである。
BMWがもつ独自の世界観の延長線上にありつつも、それら2モデルにはないプレミアムSUVのエッセンスを投入したのがiXだ。
まず、何といっても印象的なのがフロントマスクであろう。往年のモデルで使われた縦長のキドニーグリルのデザインを新しい世代へバトンタッチすべく、新たなモチーフとして採用している。
▲伝統のキドニーグリルは縦長の迫力あるサイズに
▲他のXシリーズとは異なるシャープな形状のテールランプが特徴的iXは広い空間と静粛性と快適性を両立させ、精神的に成熟した落ち着いたプライベート空間を演出したデザインとなっている。
想像を超越するエクステリアのデザインが、見る人に未知のイノベーションのイメージを与えるはずだ。
一目でBMWとわかるデザインのキドニーグリルは、傷を自然と修復する特殊な樹脂によって作られている。これは、自然治癒力をプロダクトにもたらす象徴的なパーツのひとつとして意味の深さを感じる。
インテリアの質感はとてもいい。オリーブオイルでなめしたレザーは、しっとりとして肌のような温もりも感じられる。自宅の一室でリラックスしているように錯覚させる、“良い物”に囲まれたプライベート空間を感じずにはいられない。
ただひとつ、高級感を台無しにする部分があるのがとても惜しい。それは足元の樹脂パーツだ。BMWらしくないちゃちな部分が露呈してしまっているのだ。
▲物理的なボタンはほとんどなくシンプルに整えられたインテリア
▲5人乗車時で500Lのサイズを確保できるラゲージスペース静粛性、スタビリティが抜群
ピュアEVモデルで、しかもフラッグシップ。乗り心地が悪いはずはない。
今回試乗するiX 50は100%の充電で650kmを走るというから、安心して東へ向かった。
お世辞にも小柄とは言えないが乗りやすい。我が家の間口の狭い駐車場でも見切りの良さとセンサーによって不安なく駐車できた。
環状八号線を数km走り高速ステージの始まりだ。大きなクルーザーに乗っているようで静粛性と乗り心地は抜群すぎる。スタビリティも高く横風が強い状況でも何ら変化はない。
第三京浜から首都高速経由で東名高速に合流して一気に200kmほど走る。アクティブクルーズコントロールを作動させて時速90~110kmをキープしてドライブだ。
ホルストの「惑星」を聴きながら悦に入ってしまう。アメニティーも全体を包み込んで、風のない暖かさが優しく心地よい。加速感も速くて上質だ。高級リムジーンのメソッドを心得ている。
山間部のマウンテンセクションでも、速度を落としながらステアリングに軽く手を当てて身を任せる。身体の揺れを最小限にとどめるセッティングだ。目線の上下移動も少なく本当に疲れない。
▲後席の上部まで伸びる巨大なサンルーフ。コントロールパネルの操作で不透明状態にすることも可能
▲普通・急速充電のいずれも可能。1充電走行可能距離は650km(WLTCモード)スタビリティが高く静粛性が良好なモデルは会話もおおらかになる。数々のピュアEVを試乗したが長距離での優雅さと快適性は、今のところiXがいいだろう。
ラージサイズピュアEVのSUVをいきなり世に出してこのパフォーマンスが発揮できるのは、経験と歴史のたまものであろう。
新興モデルとは一線を画したピュアEVがBMW iX。満足を得ない人はいないに違いない。
▲BMWの歴史と革新を感じられるピュアEVモデル【試乗車 諸元・スペック表】
●iX xドライブ50 4WD
| 型式 | ZAA-22CF89A | 最小回転半径 | 6m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | 4WD | 全長×全幅×全高 | 4.96m×1.97m×1.7m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 3m |
| ミッション | その他AT | 前トレッド/後トレッド | 1.66m/1.69m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 4WS | ◯ | 車両重量 | 2530kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 2805kg |
| ミッション位置 | 不明 | 最低地上高 | 0.2m |
| マニュアルモード | - | ||
| 標準色 |
アルピン・ホワイト |
||
| オプション色 |
ミネラル・ホワイトメタリック、ソフィストグレーブリリアントエフェクト、ブラック・サファイアメタリック、ファイトニック・ブルーメタリック、ストーム・ベイメタリック、アヴェンチュリン・レッドメタリック、ブルー・リッジ・マウンテンメタリック |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | ZAA-22CF89A |
|---|---|
| 駆動方式 | 4WD |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | その他AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | ◯ |
| 標準色 | アルピン・ホワイト |
| オプション色 | ミネラル・ホワイトメタリック、ソフィストグレーブリリアントエフェクト、ブラック・サファイアメタリック、ファイトニック・ブルーメタリック、ストーム・ベイメタリック、アヴェンチュリン・レッドメタリック、ブルー・リッジ・マウンテンメタリック |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
不明 |
| マニュアル モード |
- |
| 最小回転半径 | 6m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.96m×1.97m×1.7m |
| ホイール ベース |
3m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.66m/1.69m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | 2530kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | 2805kg |
| 最低地上高 | 0.2m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | HA0002N0 / HA0001N0 | 環境対策エンジン | - |
|---|---|---|---|
| 種類 | 電気モーター | 使用燃料 | 電気 |
| 過給器 | - | 燃料タンク容量 | -リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 総排気量 | -cc | 燃費(WLTCモード) | - |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 258ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
290(29.6)/5000 |
| エンジン型式 | HA0002N0 / HA0001N0 |
|---|---|
| 種類 | 電気モーター |
| 過給器 | - |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | -cc |
| 最高出力 | 258ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
290(29.6)/5000 |
| 環境対策エンジン | - |
| 使用燃料 | 電気 |
| 燃料タンク容量 | -リットル |
| 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 燃費(WLTCモード) | -km/L |
| 燃費基準達成 | - |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
この記事で紹介した車
BMW
iX xドライブ50 4WD 1オーナー オプション22インチアルミ ベンチレーションシート ラウンジパッケージ スポーツパッケージ ハーマンカードンサウンドシステム
本体価格622.0万円
支払総額647.5万円
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