ベントレー ベンテイガはオールマイティという言葉がふさわしい車だ
カテゴリー: ベントレーの試乗レポート
2016/03/08
▲コイツでサーキットやラフロードに行く人は、まさかいまい。けれども、ぜひ行ってみてほしいとさえ思う。それだけの実力が伴っている。持っているのに試さないのは、もったいない。例えるなら、ジムニーでオフロードを走らず、ロードスターで屋根を開けないが如き、だヤバいくらいに全能なラグジュアリーカー
ベンテイガは、単にベントレーのSUVじゃない。他の追随を許さぬラグジュアリー、極上のコンフォートネス、そして道を選ばぬパフォーマンス。その全能=オールマイティさで、最強のロードカーだと言っていい。
オンロードはもちろんのこと、瓦礫や凸凹のオフロード、あり地獄のような砂漠、そしてフラットなサーキットまで、どこに引っ張り出しても車運転好きの愉悦を誘う仕上がり。しかも、ダイヤルひとつで、どんなシーンにもオートマチックに対応する。
ベントレーで砂漠に行くアホはいない。そんな声も聞こえてきそうだが、そういう問題じゃない。ベンテイガを買う層にとって、実際に自分でそれをやるかどうかなんてことはまったく別の問題で、本当にできるということが大事である。それがブランドの矜持だ。
街中では、やや重ための操作感ながら、それが逆に“金持ち喧嘩せず”という余裕の雰囲気を醸し出していて、実にまったりとした気分でドライブできる。新設計のW12ツインターボと8ATの組み合わせで、100km/h巡航は1300回転程度。この上なくイージーな高速クルージングである。
ライドモードをスポーツにすれば、手足に伝わる車体からのレスポンスにビンっとスジが通ったようになる。すべての動きに“力”が加わり、圧倒的な加速フィールに酔いしれる。世界最速SUVであることは間違いなし。
オフロードはもちろん、砂漠の走りにはすさまじいものがあった。踏んで踏んで踏みまくりさえすれば、からみつく大量の砂をものともせず、すさまじい砂しぶきを上げて砂丘を次から次へとクリアした。
地球一周に借り出したいなんて思った車は、ベンテイガが初めてである。
▲4モードが選択できるエアサスペンションを装備。走行モードはオン/オフ合わせ8パターンから選べる
▲手作業で作られたウッドや金属パーツを用いた高級感溢れるインテリア。後席は2座と3座が選択可能
▲一定条件で6気筒を休止させる可変シリンダーシステムを搭載する。0→100km/h加速は4.1秒【SPECIFICATIONS】
■グレード:BENTAYGA ■乗車定員:4名
■エンジン種類:W12DOHCターボ ■総排気量:5950cc
■最高出力:608/5250-6000[ps/rpm]
■最大トルク:900/1250-4500[n・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:8AT
■全長×全幅×全高:5141×1998×1742(mm) ■ホイールベース:2992mm
■車両価格:2695万円
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