ランドローバー ディスカバリー・スポーツは新生ディスカバリーファミリーのトップバッター
2015/06/15
▲スタートプライスはSEが492万円と魅力的。HSEが582万円、最上級のHSEラグジュアリィが692万円と100万円刻みで上昇。パワートレインは共通のため純粋な装備差だが、最上級ならディスカバリーにも手が届きそう。グレード選びは相当悩ましい
ランドローバーの新たな最適解
うん? ディスカバリーにスポーツ?? その聞き慣れぬ組み合わせの理由を尋ねたところ、ランドローバーはブランドの再編を始めているのだという。これからは洗練性の“レンジローバー”、多用途性の“ディスカバリー”、耐久性の“ディフェンダー”の3本柱で、最もコンパクトだったフリーランダーの名は消滅。後継車としての役割を担うのが、ディスカバリースポーツだ。
新生ディスカバリーファミリーのトップバッターだが、ベースは現行ディスカバリーではない。トレッドなどの数値を見れば、イヴォークとプラットフォームを共用することが見てとれる。2L直4ターボとZF製9ATの組み合わせも同様だ。
乗り込むとイヴォークを微塵も感じさせない広い室内空間が広がる。ルーフ全面を覆うパノラミックサンルーフが広さをより一層強調する。見た目よりもコンパクトな全長ながら、ディスカバリーらしくオプションで3列シートも設定。もちろんスタジアムシートだ。
ハンドリングは素直、いわゆる“スポーツ”な味付けではないが、けっこうなスピードでコーナーに入ってもアンダーステアは少しも顔を見せず気持ちよく狙ったラインをトレースできる。静粛性も高い。エンジン音もタイヤノイズも風切り音もすべてが遠くに聞こえる。リアにコンパクトなマルチリンク式アクスルを採用したことで広さと優れた走行性能を両立している。出来のいい9速ATのおかげもあって、この体躯が2Lエンジンでストレスなく走る。イヴォークで定評のあるアクティブドライブラインや可変ダンパーのマグネライドなどはオプションで用意されている。
イヴォークでは実用性が足りない、ディスカバリーでは予算が足りない、そんな人に見事なまでの最適解となっている。
▲デジタル・ステレオカメラを用いた自動緊急ブレーキ(AEB)などに加え、クラス初の歩行者用エアバッグを装備
▲水平と垂直のラインを生かしたインテリア。長いホイールベースを最大限に生かし広いレッグスペースを確保した
【SPECIFICATIONS】
■グレード:HSE Luxury ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1998cc
■最高出力:240/5500[ps/rpm]
■最大トルク:340/1750[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:9AT
■全長×全幅×全高:4610×1895×1725(mm) ■ホイールベース:2740mm
■車両重量:1920kg
■車両本体価格:692万円(税込)
【関連リンク】
あわせて読みたい
6台を所有する根っからのスポーツカー好きのイチオシは、“ノーマル戻し”のトヨタ スープラ70
スバル クロストレック ウィルダネスエディションが抽選500台のみに絶望した人に贈る「この小型クロカン、代わりにどう?」3選
フォレスター ウィルダネスの日本導入未定にがっかりしたあなたに贈る「代わりにこのタフなSUV、どうですか?」5選
3代目BMW X1が支払総額400万円台で狙える! 中古車市場に登場してから2年半、今のオススメの買い方・選び方は?
新型CX-5が待ちきれないあなたに贈る「納車までの期間、代わりにコレどうですか?」5選
ランドクルーザーFJの発売が待ちきれないあなたに贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選
“いまは”日本未導入のGAC(広州汽車集団)AION Y Plusに試乗してきた!
トヨタ センチュリーがブランド化! クーペタイプも公開された今、改めて歴代モデルを振り返ってみよう!
日産 パトロールでランクル300にガチ勝負挑む。NISMO投入もあるか?
他人とかぶりたくない! 中古の輸入車が買えるほどチューニングしたオレンジのトヨタ 86









