ボルボ XC60 T5(藤野太一)【ニューモデル試乗】
カテゴリー: ボルボの試乗レポート
2014/04/17
デンソーのエンジニアがプレゼンで述べた「世界No.1エンジンを目指した」が印象的だった。エンジンスペックはライバル視するBMW 328iに比肩し、ボルボ初のエコカー減税100%対象になった。499万円(T5)、選ぶ際、これくらいのワガママはいいんじゃない?
スウェーデンとニッポンの素敵なコラボ
新パワートレインを支える日本勢
4気筒エンジンにありがちなザラつきがない。またDCTからATへの変更がその滑らかさをより一層引き立てている。
このモデル最大のポイントは、約6年もの歳月をかけて開発された新パワートレインDrive-Eだ。フォードグループ時代のT5エンジンを、独自の2L4気筒直噴ターボに置き換えた。それに新型の8速ATを組み合わせ、従来比+5ps&30N・m、燃費は23%も向上している。
実はこれらを支えているのが、エンジン制御のデンソー、ミッションのアイシン、という日本勢。
エコプラスモードは“日本的おもてなし”
従来モデルでも動力性能に不満があったわけではないが、より力強く、低速からすっと動き出す。従来の6速ATをベースに上下にワイドレンジ化された8速ATは、意識しなければ何速で走っているのかわからないほどきめ細かく変速を繰り返す。
2014年モデルから備わったパドルシフトを駆使して、パパパンとシフトダウンを試みると、意外にダイレクト感があってスポーツ走行も楽しめる。
またこのモデルからエコプラスモードが備わった。センターコンソールのスイッチを押すと、エアコンに始まり、出力、変速を制御、さらにスタートストップシステムは7km/h以下で作動し、6km/h以上で走行中にアクセルを抜くとコースティングする。涙ぐましいほどの努力、日本的おもてなしのようだ。
このモードでも想像していたようなパワー不足は感じない。アイドルストップしてから復帰への制御に関しても進化を感じた。
いま自動車界はイタリア+ドイツのコラボが強いと言われるが、スウェーデン+日本も、大いにありだと思う。
SPECIFICATIONS
| グレード | T5 | ||
| 駆動方式 | FF | ||
| トランスミッション | 8AT | ||
| 全長×全幅×全高(mm) | 4645×1890×1715 | ||
| ホイールベース(mm) | 2775 | ||
| 車両重量(kg) | 1770 | ||
| 乗車定員(人) | 5 | ||
| エンジン種類 | 直4DOHCターボ | ||
| 総排気量(cc) | 1968 | ||
| 最高出力[ps/rpm] | 245/5500 | ||
| 最大トルク[N・m/rpm] | 350/1500-4800 | ||
| 車両本体価格(万円) | 499 | ||
あわせて読みたい
スバル クロストレック ウィルダネスエディションが抽選500台のみに絶望した人に贈る「この小型クロカン、代わりにどう?」3選
フォレスター ウィルダネスの日本導入未定にがっかりしたあなたに贈る「代わりにこのタフなSUV、どうですか?」5選
3代目BMW X1が支払総額400万円台で狙える! 中古車市場に登場してから2年半、今のオススメの買い方・選び方は?
新型CX-5が待ちきれないあなたに贈る「納車までの期間、代わりにコレどうですか?」5選
ランドクルーザーFJの発売が待ちきれないあなたに贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選
“いまは”日本未導入のGAC(広州汽車集団)AION Y Plusに試乗してきた!
トヨタ センチュリーがブランド化! クーペタイプも公開された今、改めて歴代モデルを振り返ってみよう!
日産 パトロールでランクル300にガチ勝負挑む。NISMO投入もあるか?
【シティーハンター】主人公 冴羽リョウの愛車「ローバーミニ」のモデル概要&オススメの買い方を徹底解説!
【爆増】ランクル250の流通台数が900台超え! トヨタのランドクルーザーシリーズの最新型中古車状況、オススメの狙い方を解説












