新型クラウンにも搭載! 歩行者の命を守る安全技術が進化!
2013/02/19
車と歩行者が衝突した際に、ボンネットの後方を瞬時に持ち上げてボンネットフード下の空間を広げ、歩行者の頭部への衝撃を緩和させる安全技術「ポップアップフード」。この衝突検知用センサーの新型をデンソーが開発した。今までのものより高精度な検知が可能で、昨年販売されたトヨタ クラウンのハイブリッドモデルに搭載されている。
国内では、ホンダが2008年にレジェンドで初めて採用し、トヨタでは今回の新型クラウンで初めて採用することになった。ボンネットフードの下に空間が取りにくいエンジンの大きい車で力を発揮する技術で、トヨタは2011年時点から「歩行者の頭部への衝撃を約半分にまで減らすことができるかもしれない」として取り組んでいた。
これまでのポップアップフードは、バンパー内部に付けた数個の加速度センサーで歩行者との衝突を検知していたが、ぶつかる場所によって計測値が変わってしまい動作の精度に問題があった。今回開発されたセンサーは、その点を改善。ポップアップフードをより安全なものにした。
新型センサーの特徴は、「中空構造体」と「圧力センサー」を用いていること。中空構造とは内部が空洞になっている構造のことで、風船のようなイメージだ。その樹脂できた「中空構造体」をバンパーの内部に沿うように装着し、車が歩行者に衝突した際の変形を2つの圧力センサーで検知することで、計測値のブレを抑えることに成功したという。
自動ブレーキで衝突回避を支援する「プリクラッシュセーフティシステム」などの“予防”安全技術が注目を集めているが、一方でポップアップフードや衝撃を吸収する「歩行者傷害軽減ボディ」などの“衝突”安全技術も日進月歩。デンソーは「まだまだ定着していない安全技術だが、今後は様々なメーカーに提供していきたい」と意欲的で、万一の事故からドライバーと歩行者の命を守る技術の普及を進めている。
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
あの名車は今? その後継モデルたちは……20年という時の流れは車をどう変えたのか。SL、ムルシエラゴ、911…
アコードの平均総額が1年で60万円以上ダウン! プレリュードが気になるけど実用性も欲しい諸兄にオススメのフラッグシップセダン
スバル クロストレック ウィルダネスエディションが抽選500台のみに絶望した人に贈る「この小型クロカン、代わりにどう?」3選
ジープ コマンダーが400万円台前半で狙えるけど買っても平気なの? グランドチェロキーより安い7人乗りSUVの中古車状況、オススメの狙い方を解説
3代目BMW X1が支払総額400万円台で狙える! 中古車市場に登場してから2年半、今のオススメの買い方・選び方は?
R32型 スカイラインGT-Rが50万円から? あの時買っときゃ良かった……のモデルを振り返り“後悔を楽しむ”
新型CX-5が待ちきれないあなたに贈る「納車までの期間、代わりにコレどうですか?」5選
トヨタ ランドクルーザー300にPHEVを導入か? 3列シートのパッケージは……
トヨタ センチュリーがブランド化! クーペタイプも公開された今、改めて歴代モデルを振り返ってみよう!
M・ベンツ GLEの現行型(2代目)が600万円から狙える! プレミアムSUVの今オススメの買い方・選び方は?











