車は単なる移動の道具ではなく、大切な人たちとの時間や自分の可能性を広げ、人生をより豊かにしてくれるもの。車の数だけ、車を囲むオーナーのドラマも存在する。この連載では、そんなオーナーたちが過ごす愛車との時間をご紹介。あなたは、どんなクルマと、どんな時間を?

▲ライターの舟山俊之さん。仕事もプライベートのラウンドも車は欠かせない存在 ▲ライターの舟山俊之さん。仕事もプライベートのラウンドも車は欠かせない存在

ずっと乗ろうと思ってても、結局3年ごとに買い替える

ライターの舟山俊之さんは首都圏に住んでいるが、毎日のように車を運転する。

ゴルフに関するライティングが主。取材もゴルフ場で行うことが多く、おのずと車との時間が増える。

運転時間が長いのでストレスのない車がいいと思って、初めてプレミアムブランドのモデルを購入した。

「ちょっと贅沢かなって思ったんだけど、そろそろレクサスを乗ってみませんかっていう営業マンの言葉に乗せられちゃってね」

▲長距離の移動が多いこともあって、購入時からの3年間の平均燃費は20km/Lを超えている。ハイブリッドカーに乗っているという意識からエコ運転を心がけるようになったという ▲長距離の移動が多いこともあって、購入時からの3年間の平均燃費は20km/Lを超えている。ハイブリッドカーに乗っているという意識からエコ運転を心がけるようになったという

その営業マンとの付き合いは長く、これまでに5台を購入しているそうだ。

「彼がトヨタのディーラーにいた頃から、もう10年以上の付き合い。だからウチの事情も僕の好みもわかってるんですよ」

車検の通知の少し前に話をもってきて、舟山さんの要望にドンピシャのモデルを紹介する。

もちろん奥さまへのフォローもスマートに行う。

「今回は買わないで車検通すよ、って毎回言うんだけどね。本当に買わせ方がうまいんだよね(笑)」

そんなことを言いつつ、これまでに買った5台はどれも満足している。

お互いへの信頼関係があるからこそ、購入後も充実したカーライフを送れているのだ。

▲当初はドライバーを入れた状態で横置きができなかったキャディバッグ。最近ドライバーを短くカットしたところ、ぴったり収まるようになった ▲当初はドライバーを入れた状態で横置きができなかったキャディバッグ。最近ドライバーを短くカットしたところ、ぴったり収まるようになった

持ち物はだいたい紺と緑

もちろん仕事だけでなく趣味でもゴルフを楽しむ。

友だちとワイワイやったり、競技に出てスコアを競ったり、自分でクラブを調整したり、とにかくゴルフが好きなのだ。

そんな舟山さんのギアは紺や緑が多い。

見るとキャディバッグにクラブのグリップ、この日着ていたセーターまで。

大好きな球用ヤクルトスワローズのチームカラーだ。

▲ヤクルトスワローズのチームカラーである緑色。グリップや刻印された文字色はその緑に統一されている。グリップの交換や刻印の色の変更はすべて舟山さんが自身で行ってる ▲ヤクルトスワローズのチームカラーである緑色。グリップや刻印された文字色はその緑に統一されている。グリップの交換や刻印の色の変更はすべて舟山さんが自身で行ってる
▲スマホケースはスワローズ、宮本慎也コーチの背番号86をあしらったもの。ノートもペンもチームカラーの紺を愛用する ▲スマホケースはスワローズ、宮本慎也コーチの背番号86をあしらったもの。ノートもペンもチームカラーの紺を愛用する

昨シーズンは96敗してぶっちぎりのリーグ最下位だったスワローズ。

「今シーズンはそこから2位になったんだから面白いチーム。応援を続けてればこうやってびっくりするようなご褒美があるんだよね」

ご褒美といえば、舟山さんは3年乗った現在の車を近々乗り替える予定だとか。

また車検のタイミングで、いつもの営業マンから購入をしたそうだ。

「仕事を頑張ったご褒美って自分に言い聞かせてます(笑)。また次の3年のモチベーションにもなるしね」

最後に、次の車検時にまた買い替えるのかを聞いてみた。

「いやいや、次の車はずっと乗るよ。あ、でも今の車を買ったときもそう言ってたかな」

▲仕事の現場では読者への情報はもちろん、自分が参考になる情報も探し回る。ゴルフは仕事であり極めたい趣味でもある ▲仕事の現場では読者への情報はもちろん、自分が参考になる情報も探し回る。ゴルフは仕事であり極めたい趣味でもある
▲取材の前後に時間を見つけてはクラブを握る。自身が常にプレーヤー目線であることで、読者の関心度が高い情報を発信することができている ▲取材の前後に時間を見つけてはクラブを握る。自身が常にプレーヤー目線であることで、読者の関心度が高い情報を発信することができている

どんなクルマと、どんな時間を?

定期的に別れはくるが、かけがえのない存在

2011年に登場したレクサスの新時代を切り開くプレミアムコンパクトのCTは、同ブランドのエントリーモデルにあたる、ハイブリッド専用車。エクステリアは、レクサスの特徴であるロングルーフを採用。車高を落とし、低重心な印象を与えることで、走りを感じさせるシルエットが実現された。

当時発表された新開発の足回りや、ステアリングのパドルシフト、加速フィールやステアリングの手ごたえ、メーター表示などを切り替え可能なドライブモードセレクトが採用されるなどスポーティさも追求している。
 

▲乗り換えという別れはあるけれど、無い生活は考えられない家族の次に大切なもの ▲乗り替えという別れはあるけれど、身近にない生活は考えられない家族の次に大切なもの
▲2011年にデビューしたCT。スタイリッシュなレクサスデザインと実用性を兼ね備え人気を呼んだモデルだ。舟山さんのゴルフの相棒も務められるほど頼もしい存在だ。定期的に買い替えると聞くと一見ドライな印象を受けるが、舟山さんを見ているとどうやら限られた時間だからこそ生まれる愛着もあるのだなと思う ▲2011年にデビューしたCT。スタイリッシュなレクサスデザインと実用性を兼ね備え人気を呼んだモデルだ。舟山さんのゴルフの相棒も務められるほど頼もしい存在だ。定期的に買い替えると聞くと一見ドライな印象を受けるが、舟山さんを見ているとどうやら限られた時間だからこそ生まれる愛着もあるのだなと思う
text/編集部 今泉翔太
photo/小林 司