ディーラーには入りにくいと感じている若者よ!「冷やかしになるのでは……」なんて考えず、気軽に車を見に行こう! ~「車を売らないショールーム」を取材しました~
2020/01/10
▲今回、取材をさせて頂いた広島トヨペットの「車を売らないショールーム」CLiP HIROSHIMA。広いスペースには……確かに買えそうな車が1台も置いてありません! 車が欲しいとは思うけど……ディーラーにはなかなか入りにくいという現実
カーセンサー学生編集部の阪上です。
いきなりですが、若者のみなさん。
「ディーラーって入りにくい」って思ったことないですか?
まだ本当に買うか分からないけれど、とりあえず車を見に行きたい。
そう思ってもなかなか入店するのは緊張しますよね。
なぜなら私たち若者は……
「すぐに買えないかもしれないから、冷やかしになるんじゃないか?」
「とにかく買わなきゃいけなくなるような方向で話を進められたらどうしよう?」
「車について詳しくないと、話についていけないんじゃないか?」
「若者だから、そもそも店員さんに相手にされなかったりして……」
そのような不安がいっぱいあるからだと思います。
そんな方へ!
今回は学生編集部が「車を売らないショールーム」など、気軽に立ち寄ってもらえるような取り組みをされている
広島トヨペットにお話を伺うため、取材に行ってきました。
▲インタビューさせていただいたのはCLiP HIROSHIMAディレクターの中手さん(左)。若者が感じている不安を率直にぶつけて、貴重なお話をお聞きすることができました「車を売らないショールーム」は、従来のディーラーと違って車に関連する目的がなくても来店できる場所
CLiP HIROSHIMA ディレクター・中手さん(以下、中手さん) そうですね。いちばんはお客様に気軽に立ち寄ってもらいたいからです。もちろん私たちの会社は車を販売することが基本の仕事なのですが、車離れが進んでいる今の時代では、ただ単に車を販売するだけではお客様に興味をもってもらうことが難しいと考えています。そうした中で、この施設では車以外のコンテンツを店の中に入れ、そのついでに車を見て興味を持っていただきたいという思いでつくりました。
中手さん そうです。従来のディーラーであれば、車の購入や修理、保険など、何か車に関連する“用事”がなければ行く必要がなかったと思います。しかし、この施設には特に何の用事がなくても気軽に立ち寄ってもらいたい。コーヒー一杯を飲みに来てほしいのです。
中手さん もちろんOKです。そもそもこの施設では車を販売していないので。他にも、定期的にイベントを開催して地域の方々と触れ合う機会を設けています。内容としては車に関係ないイベントが殆どです。普段、車のことを考えていないお客様にも『そういえばここって広島トヨペットだったんだ』そう思ってもらうきっかけにしていきたい。そういう活動の中でお客様とのつながりを築き、広島トヨペットのことをもっと知ってもらいたいと考えています。
▲2階には本を自由に読むことができるカフェが併設。落ち着いた雰囲気で、居心地が良かったです♪
▲私もカフェでドリンクを一杯飲んでから、気になった本を読ませてもらいましたディーラーに来るほとんどの人が何も買わないから、若者も安心してほしい
中手さん やっぱりそういう意見が多いのですね。それって、どうしてそう感じるのですか?
中手さん そのような心配であれば全くされる必要ないと思います。なぜなら、お客様の大半の方は車を買いに来ているわけではないからです。それは若者だけではなく、年齢関係なく同じなのでご安心ください。もし、ディーラーに来るお客様みんなが車を買ってくれていたら、私たちも苦労しないですよ(笑)。なので、来店してくださるお客様のことを冷やかしなんて思うことは絶対ないです。
中手さん すぐに買わせる方向で話を進めるなんてあり得ません! もしかしたらディーラーのイメージって、『入店したら2、3人の店員に囲まれて営業トークされるような場所』って思われているかもしれませんが、私たちは全くそんなことしないですよ(笑)。また、車について詳しくない人だからこそ、スタッフがしっかり対応させてもらいます。もちろん若い方も大歓迎です!
中手さん 本当にそうだと思います。ハードルの高さなんて全く感じることなく、気軽に『ちょっと車を見に行こう』という気持ちで入店してほしいです。私たちとすれば、来てもらえることに意味があるので。
ディーラーの最大の強みは「車を肌で感じることができる」
中手さん それはやっぱり車を肌で感じることができる点ですね。お客様ご自身で車に乗って、触って、動かして。それらの体感はインターネットではできないので、店舗の強みだと思っています。
中手さん 他にも、お客一人一人の要望に応じた車選びを提案できるのも強みかなと。例えば若い方で初めての車なら、『○○○がオススメですよ』とか。それは男性か女性によっても提案は変わってきますし、趣味などお話の中でその方のニーズに合った提案をさせてもらいます。
中手さん 本当にそのとおりです。『何が良いかすら分からないんで、一から教えてほしい』って言ってもらえれば、喜んで丁寧に説明させていただきます。そのためにスタッフがいるのですから!
▲やっぱり車は肌で感じてこそ、魅力が分かります。若者のみなさん、気軽にディーラーへ車を見に行きましょう! 若者よ! 身構えず、気軽にディーラーへ行こう!
今回の取材から、私たち若者はディーラーに対して先入観を持ちすぎていることが分かりました。
「まだすぐには買えないから、冷やかしになるのでは?」そんなこと思う必要は全くなかったのです。
だって、お店の中にいるほとんどの大人たちも買わないのだから。
そういう意味では、ディーラーに「冷やかし客」なんて概念すらなかったのです。
だから、たとえ買わなくても胸を張って帰りましょう(笑)!
「若者だから相手にされないのでは?」
そんなことも絶対にありません。
ディーラー側からすれば、私たち若者が車に興味をもち、入店してもらうことに意味があるのです。
一人のお客として、しっかり寄り添って対応してもらえるので、自信をもって入店すれば大丈夫です。
また、「車について詳しくないから話についていけないのでは?」
そう思ってしまいますが、だからこそインターネットではなく、実際に詳しく話を聞けるディーラーに行くべきなのです!
自分に合った車は何なのか、店員さんに思う存分聞いちゃいましょう。
そうすれば、もっと車選びの幅も広がるかもしれません。
これらの一方的な先入観は捨てて、気軽にディーラーへ行こうではありませんか!
身構える必要も、ハードルの高さを感じる必要も全くないんです。
純粋に「車を見に行きたい」、その気持ちさえあれば十分です。
気になることはついついすべてスマホで調べて終わってしまいますが、やっぱり車は肌で感じないと魅力が分かりません。
今度ちょっと時間があるときにでも気軽にディーラーへ行き、車を見ながら時間をつぶしてみるのもいいかもしれません♪

カーセンサー学生編集部員
阪上亮治
近畿大学経営学部松本ゼミ所属の現役大学4年生。ゼミでは「若者の車離れを解消する」をテーマに日々活動中。大学生になってから友人の影響で車に興味をもち、カーセンサーを読み始める。それと同時に、自身も車を買うためにバリバリ貯金中。他に好きなものは猫とプロ野球。
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