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【連載:どんな車と、どんな時間を。】
車の数だけ存在する「車を囲むオーナーのドラマ」を紹介するインタビュー連載。あなたは、どんな車と、どんな時間を?
 

レンタカーで借りた車がマイカーになるまで

川口さんと日産 ノートとの出会いは5年ほど前、免許を取ってすぐ、18歳のとき。

鉄道写真が趣味の川口さんは、特急「やくも」を撮りに出かけた。「出雲市駅~岡山駅を結ぶ、やくもがもうなくなっちゃうって聞いて、撮れるうちに」と、中国地方に向かった。住まいの神奈川県から寝台特急「サンライズ」を利用して島根県の出雲市駅へ。

そこで借りたレンタカーが、たまたま2代目のノートだった。
 

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出雲市駅発のノートでの撮影旅行は正味1泊2日。それだけの時間に、なんと300kmを走破した。

「特に撮りたかったのは新見駅ですね。米子自動車道を走って、岡山の山の中で写真を撮って。そこまで走ることになるとは思わなかったですけど」と苦笑いする。

目的の「やくも」の撮影は大成功。そして、濃密な撮影旅行の相棒となったノートが、すっかり気に入ってしまったのだという。
 

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愛車が連れてきてくれる新しい世界

「フロントの、この青と銀と黒のVのデザインがめっちゃ好きで。燃費もいいし、荷物もよく載りますし。いやあ、ハマっちゃいました」

そんな出会いからおよそ3年後の21歳のとき、初めての愛車としてこのノートを購入した。

じつは川口さんは鉄道の運転士さん。勤めている鉄道会社には、やはり乗り物好きが多く、車好きも多い。だから、初めての車を買うときはコンパクトカーでいいのかとか、もっとおもしろい車もあるよとか、スポーツカーはどう? といろいろアドバイスももらったそうだ。

しかし、初志貫徹。思いを遂げて、あのときと同じノートを迎えた。
 

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父親からの“指導”もあり洗車は手洗いと決めていて、メンテナンスの一環として、がんばって月1回は洗うようにしている。洗車のときについ集中してしまうのは、やはりお気に入りのVモーショングリルだ。

「ここだけめっちゃ時間かかっちゃうんです、このメッシュのところは大変で。虫が多い夏はあまり走りたくないです(笑)」

ノートでの行き先はもっぱら鉄道写真の撮影だが、車好きの同僚たちと鉄道抜きのツーリングを楽しむこともある。秋には9台と9人で、長野に向かい、プリンス&スカイラインミュウジアムや牧場を楽しんだ。

今後やってみたいことは? と聞くと、「車も買い替えてみたい。このまま乗るなら、これをもっとカッコよくカスタムするとかもやってみたいですね。ホイールが純正なので、もうワンサイズ大きくして色を変えてとか」と、車への興味も深まっている様子だ。
 

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振り返ること高校1年の夏。小さな頃遊んだプラレールをきっかけに、物心ついた頃から鉄道好きだった川口さんは、友人に誘われて北海道に寝台特急「カシオペア」や「北斗星」を撮りに行くことになった。

友人と1週間の北海道旅行という機会に、せっかくだからと一眼レフカメラを購入した。それまでもコンパクトカメラで撮ってはいたものの、それほど撮影に熱は入っていなかったという。だが、初めて手にした一眼レフに衝撃を受けた。

「違いましたね。ファインダーからのぞく景色っていうのが、こんなにも緊張もするし、楽しいものなんだって」

幼い頃ご両親がその手に渡してくれたプラレールの新幹線も、初めて手にした一眼レフも、そして初めて手に入れた愛車も、楽しい未来を連れてきてくれた。

そしてこの先も、もっともっと楽しくて豊かな体験をもたらしてくれるにちがいない。
 

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▼検索条件

日産 ノート(2代目) × 全国
文/竹井あきら、写真/三浦孝明
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川口さんのマイカーレビュー

日産 ノート(2代目)

●購入額/約200万円
●年間走行距離/約2万km
●マイカーの好きなところ/燃費が良くて、荷物も難なく積めて、デザインもいいところ
●マイカーの愛すべきダメなところ/(職業柄)高速で長時間回生ブレーキが作動しないとバッテリーが心配になる
●マイカーはどんな人にオススメしたい?/フットワークよく出かけたい人
 

竹井あきら

ライター

竹井あきら

自動車専門誌『NAVI』編集記者を経て独立。雑誌や広告などの編集・執筆・企画を手がける。プジョー 306カブリオレを手放してからしばらく車を所有していなかったが、2021年春にプジョー 208 スタイルのMTを購入。近年は1馬力(乗馬)にも夢中。