スズキ ジムニーシエラ釣り場への移動やタックルを積み込む車は、もはや釣具だ。釣りを極める者はいかにして車を選び、どのように使っているのか? アングラーに釣車へのこだわりを聞いてきた

看護師を超人気アングラーにした1匹のアマゴ

インスタグラムで10万以上のフォロワーを集めるMINAこと上村美奈さん。手慣れた様子で多彩なキャスティングを披露する彼女が、釣り歴ほんの数年と聞いて驚いた。
 

スズキ ジムニーシエラ

「釣りを始めたのは2021年です。主人が釣り具ブランド『Hitotoki Works(ヒトトキワークス)』を立ち上げて、その動画編集を手伝うことになったんですけど、画面越しに見た渓流の景色や魚、それから釣りの楽しそうな雰囲気に、『私も行ってみたい』って自分から言って連れて行ってもらいました」
 

スズキ ジムニーシエラ▲ジムニーシエラのラゲージルームで、MINAさんが釣り糸に結ぶのはHitotoki Worksからリリースされているインジェクションルアー「IGNA50S」
スズキ ジムニーシエラ▲リアガラスにはHitotoki Worksのロゴステッカーが

夫の陽介さんは昔から釣りが大好き。17歳で結婚した2人のデートは鮎釣りだったりしたそうだが、美奈さんは釣りに興味はなく、河原ではもっぱらのんびり本を読んでいたのだという。

動画編集をきっかけに、初めて釣りをするために連れて行ってもらったフィールドは、なんと1日かけて山を登っての源流だった。

「くたくたで、しかもキャストもまともにできないし、過酷でした(笑)。でも、やっと釣れた1匹の小さな魚が超カワで!」

シーズン始まってすぐの源流で出合えた小さなアマゴが、美奈さんを釣りにドはまりさせたという。
 

スズキ ジムニーシエラ
スズキ ジムニーシエラ▲ラゲージルームにはたくさんのルアーやランディングネットなど、たくさんの釣具が積まれている(写真はMINAさんご本人撮影)

結婚後、収入を得るために看護学校に通って看護師となって働き、夜勤のある仕事をしながら資格試験の勉強もしてステップアップを図っていたという美奈さん。どうやら目標を持つと突き進むタイプらしい。

そのストイックなまでの猪突猛進っぷりは、いろいろなタイミングで発動されている。看護師の仕事で体調を崩したことを機に新たな仕事として動画編集を学んだときも、パートナーの起業を機にマーケティングを学んだときも、インスタグラムを始めるにあたってマイナス15kgものダイエットを成功させたときも。

そして、初めての釣行からものの数年で華麗なキャストを身につけ、人生のすべてを釣りに捧げたいというまでに至っている。
 

スズキ ジムニーシエラ
スズキ ジムニーシエラ▲MINAさんが以前釣ったイワナ。ロッドはHitotoki Worksの「WICKMAN」に同ブランドのグリップ「翡翠」を合わせている。リールはMINAさんが契約クリエーターを務めるDAIWAの「シルバークリーク」を使用

釣り具も車も、自らカスタムするから愛着が湧く

そんな美奈さんが、「渓流の釣りが好きだから、林道を走るにはジムニーしかない」と思って買った愛車が、このジムニーシエラだ。
 

スズキ ジムニー▲渓流釣り特有の岩場や釣り場までの林道では、ジムニーシエラの走破性が存分に発揮される
スズキ ジムニー▲バックドアにはタックルセッティングや釣行時の休憩に活躍する折りたたみ式ラックを設置

ご覧のとおり、縦スリットの入ったSJグリルに大径のオールテレーンタイヤ、赤いアクセントカラーを利かせた下回りの防錆塗装など、ワイルドな雰囲気のカスタムが施されている。

「自分好みのカスタムをすると楽しいし、愛着も湧くんですよね。それは主人の手がけている釣り道具で学びました。このジムニーで釣り場に向かって音楽ガンガンかながら林道走ってるときが一番わくわくしますね! 過程が楽しいから、最近はもう釣れなくても楽しいです」
 

スズキ ジムニーシエラ
スズキ ジムニーシエラ

しかし、昨年は悲しい別れもあったという。

「このジムニーを買わせてもらって、カスタムも一緒にしてきたジムニー屋さんは、釣り仲間でもある友だちで“あっちゃん”っていうんですけど、去年急に亡くなってしまって。とっても明るくて優しい人で、釣りやジムニーが好きな人が集まる居場所を作ってくれていたんです。だからあっちゃんができなくなっちゃったことを次は自分がやろうって思ってます」

そうして立ち上げたのが、コミュニティサイト“みんなと未来図”。釣り人同士のコミュニティづくりや、釣り場保護活動などに取り組んでいる。また今年は、静岡から北海道に拠点を移すべく、目下忙しく準備を進めている。
 

スズキ ジムニー

「北海道は特にトラウト、渓流釣りをする人にとって夢の国。そんな場所にみんなが来やすくするための環境づくりをしたいと思っています。引っ越しが済んだら、北海道の大平原をジムニーで走って、それをドローンで追従して動画を撮りたいですね」

ジムニーシエラに乗った美奈さんの猪突猛進は、大きな夢に向かって止まることを知らない。
 

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文/竹井あきら、写真/柳田由人
スズキ ジムニーシエラJB74W

MINAさんのマイカーレビュー

スズキ ジムニーシエラ(JB74W)

●年式:2021年
●年間走行距/約1万km
●購入金額/300万円
●マイカーの好きなところ/男前な姿 ●マイカーの愛すべきダメなところ/ガソリンタンクが小さい
●マイカーはどんな人にオススメしたい?/林道を走れる四駆が欲しいひと、カスタムしたいひと

竹井あきら

ライター

竹井あきら

自動車専門誌『NAVI』編集記者を経て独立。雑誌や広告などの編集・執筆・企画を手がける。プジョー 306カブリオレを手放してからしばらく車を所有していなかったが、2021年春にプジョー 208 スタイルのMTを購入。近年は1馬力(乗馬)にも夢中。