「勢いで買っちゃった」ハタチのファーストカーは日産 スカイラインGT-R(32型)
2025/07/20

車の数だけ存在する「車を囲むオーナーのドラマ」を紹介するインタビュー連載。あなたは、どんなクルマと、どんな時間を?
買えないことを嘆くより、まずは買ってみた32GT-R
価格高騰が続く1980~90年代の国産スポーツモデル。その多くがかつては「普通」の中古車として手の届く価格で流通していたことを思うと、筆者を含め、当時を知る世代にとっては今や遠い存在になってしまった感は否めない。一方で、当時を知らない若者にとっては、たとえ高額であっても手に入れる価値のある“憧れの1台”として、受け止め方や楽しみ方も大きく様変わりしている。
野呂 洸陽(ノロ コウヤ)さんが国産スポーツモデルのひとつの頂点ともいえるR32型 スカイラインGT‐Rを購入したのは今から約1年前のこと。当時はまだ19歳だったという。
「きっかけは車好きの父の影響です。他の子がアンパンマンを見ている頃、僕は父の膝の上で映画『ワイルド・スピード』を一緒に見ていました(笑)。スポーツカーの集まるスポットやカーイベントにもよく連れていってもらいましたね」
洸陽さんの心を奪ったのは、作中でブライアン・オコナーが駆るR34型スカイラインGT-R。幼い頃から「アールサンヨンが欲しい」と繰り返すほど、憧れが強かったという。
将来は自動車関連の仕事に就きたいと考え、高校は地元・青森の工業高校を選択。見事、自動車メーカーから内定を得て、卒業後は関東へと拠点を移した。免許も取得し、「さあR34を買うぞ」と意気込むも、現実は甘くなかった。
ご存じのとおり、R34型スカイラインGT‐Rは国産スポーツモデルの中にあってとくに価格高騰が著しく、さすがに洸陽さんもER34型、つまり二駆のターボモデルに照準を絞って中古車を探したという。しかし、目をつけた物件はことごとく先に売れてしまったという。
「どうしようなんて思いながら、たまたま立ち寄ったショップにこの32のGT‐Rがあったんです。それまで34しか眼中になかったのですが、あまりにボディの状態が良かったので一目ぼれしてしまい、翌週には契約書にハンコを押してました」

前のオーナーがガレージでカバーを掛けて20年ほど所有していたという洸陽さんのGT-R。これが生まれて初めて所有する愛車だ。
社外ホイールに社外マフラー、運転席、助手席ともレカロに交換されているなど、かなり「やってある」感じだが、ボディにはまだ艶があり、ゴムモールにも目立った劣化は感じられない。聞けば、塗装はなんとオリジナルのままだという。


もちろん当初想定していた購入予算を大幅にオーバーすることになった。
「でも、欲しいときに手に入れないと絶対後悔すると思って。新車なら次々に新しいモデルが出てきますけど、この車の代わりはもう出てこないですから」
自身が生まれた年からさらに15年以上も古いモデルだが、その走行性能はいまでも圧巻と洸陽さん。しかし、だからといって高速道路や山道をぶっ飛ばすようなことはなく、ごく普通の車として使っており、もっぱら彼女を乗せてドライブに出かけるのが楽しみだという。独立式のトランクは、海に行ったときの着替え場所として便利ですと洸陽さんは笑う。
青森の実家へ自走で帰省したこともあり、往復1400kmをなんなく走り切ったという。この信頼性もまた、GT-Rならではの魅力だろう。
購入後に手を入れた部分としては、前後のスピーカーをケンウッド製のものに交換しているという。さらにデッドニングも施して音響を強化した。好きな音楽を流しながら夜の首都高をクルーズする時間が、今の至福のひとときだ。

いまや高嶺の花となったGT-Rだが、洸陽さんは背伸びをせず、自分なりのペースで愛車と向き合っている。オーナー歴はまだ1年。まだまだ学ぶことは多いが、GT‐Rについて勉強することもまた楽しみのひとつだという。
将来の夢は、ビルトインガレージ付きの家に住むこと。愛車と暮らしの距離を、もっと近づけていきたいと語ってくれた。


野呂 洸陽さんのマイカーレビュー
日産 スカイラインGT‐R(32型)
●年間走行距離/約5000km
●マイカーの好きなところ/かっこいいデザインと走り
●マイカーの愛すべきダメなところ/古い車なのでちょくちょくメンテナンスは必要
●マイカーはどんな人にオススメしたい?/スカイラインGT‐Rに憧れてる人。走りを楽しみたい人

ライター
佐藤旅宇
オートバイ専門誌と自転車専門誌の編集記者を経て2010年よりフリーライターとして独立。様々なジャンルの広告&メディアで節操なく活動中。現在の愛車はフォルクスワーゲン クロスポロと日産 ラルゴの他、バイク(トライアンフ)とたくさんの自転車。
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