▲あたり一面ロータリー車だらけなRotary Expo 2019。編集部てんちょ~がカーセンサー号と共に参加してきた模様をレポートします▲あたり一面ロータリー車だらけなRotary Expo 2019。編集部てんちょ~がカーセンサー号とともに参加してきた模様をリポートします

ロータリー搭載車が一堂に会する『Rotary Expo』

皆さんこんにちは。編集部てんちょ~です。

先日SNSを見ていると、何やら面白そうなカーミーティングの情報をキャッチしました。

その名も『Rotary Expo(ロータリー エキスポ)』。

マツダのロータリーエンジン搭載車をメインに集めるカーミーティングで、2019年6月30日の日曜日に静岡県富士市にある『ドライブインもちや』で行われるとのこと。

しかも事前の参加申請が不要なのでふらっと行けちゃう。

カーセンサー号(RX-8)を所有する我々としては、参加しない手はありません!!
 

『Rotary Expo』ってどんなイベント? 主催者の方に聞いてみた

この『Rotary Expo』、そもそもどんなイベントなんでしょう? 開催のきっかけなど、主催者の川口さんにお話を伺いました。
 

▲主催する川口さん。RX-8にお乗りのロータリーオーナー ▲主催する川口さん。RX-8にお乗りのロータリーオーナー

――まず、『Rotary Expo』とは何なのでしょう?
ロータリーの博覧会っていうことで、エキスポという名前を付けました。まだ『博覧会』といえるほどの大きさではないですが(笑)、全ロータリー車、ロータリーが好きな人が参加できるイベントです。マツダ車を見ながら仲間たちとゆっくり話をするのもよし、ショップさんにブースを出してもらっているので、そこで買い物を楽しむもよし、もちやさんでお餅を食べながら富士山をバックにお茶を飲むのもよしです。

――開催のきっかけを教えてください
もともとは、静岡セブンデイっていうイベント名でやってました。全国に『セブンデイ』というイベントは多くあるのですが、その名前がゆえにRX-7限定のイベントと思われ、「RX-8は参加できないの?」とかそういった声が多くあったんです。そこでロータリーならすべて参加できるよう僕らが『Rotary Expo』って形で始めたんです。

あと、ミーティングって聞くと夜中にどこかに集まって……みたいなイメージで、違法占拠とか騒音問題とかになりがちじゃないですか。そういった形で集まるんじゃなくて、昼間にきちっとした所に来ようよ、といった思いもあります。

――事前申請が不要ということですが、当日何台来るか把握できないと大変じゃないですか?
会場のキャパシティを考えたりがすごい難しいですね。ただ、気軽に来てもらいたいので、よくある事前申請といった方法はとっていません。今日、なんのイベントやってるんだろうって調べて「エキスポっていうのやってる」となったときに、ふらっと来れるというところを重視しています。

――イベントは誰かの手を借りて運営しているのですか?
仲間うち14名ほどでやっていて、プロの手など借りずプライベーターでやっています。アットホームで気軽に来れる形をとっているので、自分たちの手作りでイベントを運営しています。なので自分たちにできるキャパシティ内で行っているんです。販売しているキーホルダーなんかも自分たちの手で作っています。

――Twitterホーム画面の集合写真に警察の方も写ってましたね
強制ではないのですが、開催に当たって車が往来しますっていうのを地元警察に申請しています。そこで、警察の方もなにかやりたいと要望をもらったので、交通安全とか事故や盗難防止の啓発活動をしてもらってるんです。RX-7は人気で、悪い意味で盗難の波に乗りつつあると思います。やっぱり自分の車がなくなっちゃったら、すごい悲しくなると思いますし。そういったところで用心してほしいのと、防止するうえでのアドバイスも警察の方からいただければなって思いがあります。
 

お話を伺って、なんと参加者思いなんだろうと率直に感動しました。

例えば、参加申請が必要な有料イベントに、体調不良や車の不調などで急に行けなくなった……そんなことも起こりえます。事前に分かっていれば返金もしてもらえるでしょうが、直前だとなかな難しいということもあるかもしれません。

そんなことも踏まえると、当日行きたければ自由に参加できるというのは、とてもいいことだなと思いました。

それでは、イベントの内容はどんなものなのか覗いていきましょう。
 

▲会場にはFDやFCはもちろんユーノスコスモやロータリーエンジンを搭載したロードスターなど様々な車が集まります ▲会場にはFDやFCはもちろん、ユーノスコスモやロータリーエンジンを搭載したロードスターなど様々な車が集まります
▲当日はご覧の通りのコンディションですが100台近くのロータリー搭載車が集まりました ▲当日はご覧のとおりのコンディションですが100台近くのロータリー搭載車が集まりました
▲くじ引きイベントでは、ケミカル用品など多数の景品が用意されていました ▲くじ引きイベントでは、ケミカル用品など多数の景品が用意されていました
▲参加ショップの中には中古パーツを販売するブースも。なかなかお値打ちな価格でした ▲参加ショップの中には中古パーツを販売するブースも。なかなかお値打ちな価格でした

気軽に楽しむことができる『Rotary Expo』。

会場の雰囲気は穏やかで、参加者の皆さんもまったり他の車を見たり車話に花を咲かせたりしていました。

入場の時間が限られているわけでもないので絶えず参加者が来ている様子で、気軽に来れるという部分に納得です。

また、会場で販売されていた木製のキーホルダーもなんと自分たちで焼き印を入れているとのこと!
 

▲こちらがお手製のキーホルダー。ひとつひとつ木目や焼き色の具合が異なっていてどれにしようか悩んだあげくコチラをゲット ▲こちらがお手製のキーホルダー。ひとつひとつ木目や焼き色の具合が異なっていてどれにしようか悩んだあげくコチラをゲット
▲受付テント横の軽バンには自前のレーザープリンターが。先着で愛車のナンバーを焼き印にしてくれていました ▲受付テント横の軽バンには自前のレーザープリンターが。先着で愛車のナンバーを焼き印にしてくれていました

気さくな雰囲気やコアな内容がお気に入りの参加者たち

参加者が実際このイベントについてどう思っているのかも聞いてみました!
 

▲青いFDに乗るオノッチさん ▲青いFDに乗るオノッチさん

なんと初めてのマイカーがこのFDというオノッチさん。今回、自分の車でイベントに参加するのが初めてとのこと。

このイベントについては、「話しかけやすい雰囲気だし、みんな優しいので居心地がいい」と語ってくれました。
 

▲シルバーのRX-8に乗るニッタさん ▲シルバーのRX-8に乗るニッタさん

このイベントは3回目の参加というニッタさん。

この日は行われなかったのですが、ロータリーエンジンの分解デモンストレーションが楽しみで参加したとのこと。

ディープな内容がお気に入りで、他にはない魅力があるということです。
 

▲赤いFDに乗る4575さん ▲赤いFDに乗る4575さん

普段あまりイベントには参加せず、これにだけ参加するという4575さん。

よくサーキット走行をされるそうで、レーシーな見た目のFDがとても素敵です。

和気あいあいとした雰囲気も心地よく、普段関わらない人も多くいて新鮮な部分がこのイベントのお気に入りポイントとのこと。
 

▲白いFDに乗るトザワさん ▲白いFDに乗るトザワさん

今回で3回目の参加となるトザワさんもこのイベントだけ参加しているそうです。

参加の理由は近場で行きやすいから、ということもあるようですが、ロータリー車がたくさん集まるので「ここだけで十分!」とのこと。

参加者の声を聞いてみて、このイベントの魅力がさらに良く理解できました。

車のイベントってどれも一緒かな? と、お恥ずかしながら思っていましたが、主催の考えや運営の仕方によって変わってくるのですね。

皆さんもぜひ、こういったイベントに足を運んでみてはいかがでしょうか?
 

文/てんちょ~(編集部 大平拓摩)、写真/篠原晃一

てんちょ~

カーセンサー編集部員

てんちょ~(大平拓摩)

元・タイヤホイールショップ店員。販売・取り付けを経験し、そこで店長として務めたことから『てんちょ~』というペンネームに。2017年、縁あってカーセンサー編集部にやってきた。メンテナンスから部品の取り付けなど自分でチャレンジする車好き。DIY系の記事や車好きが喜ぶちょっとディープな記事とコッテリしたラーメンを好む。