スバル レガシィツーリングワゴン VS ホンダ アコードツアラー PART.3 居住性&使い勝手編
2009/07/15
スバル レガシィツーリングワゴン 居住性&使い勝手
| 主要諸元のグレード:2.5i Sパッケージ | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| サイズ [mm] |
ミッション | エンジン種類 | 最高出力 [ps] |
最大トルク [kg-m] |
10・15モード燃費 (km/L) |
| 4775×1780×1535 | CVT | 水平対向4気筒SOHC | 170 | 23.4 | 13.2 |
前後、上下ともにゆとりの室内空間
BR型新型レガシィのBP型に対する違いは、室内に乗り込むと、さらにヒシヒシと実感する。まるでミニバンのような、ゆとりのある空間に変容したからだ。
前席では、Aピラーが寝すぎていず、天井までの空間もたっぷり。さらにセンターコンソールのカップホルダーが横並び(従来はタンデムだった)にされたほどで、左右席間隔も30mmの拡大。運転席の座面をやや高めにセットすれば、まさにミニバンのような見晴らしのいいポジションもとれる。
後席はさらにゆとりが増大。ドア自体の開口部が広くなり、窓もCピラーが後方に移り視界が開けた。頭上はこれまでもワゴンボディならハイルーフ状で空間を確保していたが、新型では一層広大に。足元のゆとりも、スライド機能付きのミニバンの2列目にも遜色がないほど。データで見ると室内長は、先代+350mm!! 何をか言わんやである。
ラゲージスペースも容量が+61Lとなったが、バックドアを開けると開口部左右形状が先代は内側に傾いていたが新型では真っすぐに立ち上がる形状に改められ、カサばった状態の荷物も、空間を無駄にせず積載できるようになった。
取り回しは、ボディサイズの差で先代までのほうが扱いやすかったのは事実だが、車庫入れ、縦列駐車とも拡大分の影響は深刻…というわけではない。フードもキャラクターラインが目安になる。ただリアビューカメラは車の中央ではなく左寄りにセットされているため、車庫入れなど画像を優先して実行すると、車がやや左寄りに収まる。
ホンダ アコードツアラー 居住性&使い勝手
| 主要諸元のグレード:24TL | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| サイズ [mm] |
ミッション | エンジン種類 | 最高出力 [ps] |
最大トルク [kg-m] |
10・15モード燃費 (km/L) |
| 4750×1840×1470 | 5AT | 直4DOHC | 206 | 23.7 | 11.4 |
適度なタイトさが心地よい上質な空間
レガシィのパッケージングがミニバン風なのとは対照的で、アコードに乗り替えるとタイトな室内が印象的。ただし決して狭苦しいのではなく、クーペのようだ…と好意的に解釈できるのは、スタイリッシュで上質な作りがいい空気感を醸し出しているからか。運転席はAピラーが傾斜しており、ステアリングも立ち気味なので、ポジションを低くし、手足を伸ばし気味に座りたくなるほど。
一方で後席は、足元の余裕ではレガシィに一歩譲る。けれど頭上は天井に丸みをもたせ、案外と空間を稼いでいるし、サイズの十分なシートにゆったりと身を任せるような着座姿勢は、スポーティなサルーンの後席のようだ。センターアームレストにクリックが付き、水平(または好みの角度)に固定できれば、使用時の快適性がさらに増しそう。
ラゲージスペースはさすがに欲張った容量ではない。が、サイドトリム部のフタに隠れた内部もカーペットでトリムされていたり、合板と思われる床板がしっかりしていたり、合金製のフック類はメッキ、ステンレスのシルカバー付き、床下ポケットも十分な容量…と、質感、作り込みの丁寧さは満足感が高い。
車庫入れ、縦列駐車のやりやすさも、問題なしといったところ。バックドアガラスは内側からは四角ではなく“楕円”に見えるが、視界への影響はほとんどなし。縦列駐車時、シフトをリバースにすると左サイドミラーの鏡面が下を向いてくれるのはありがたい。現行オデッセイ同様、Aピラーがスリム化されたのも、低いポジションながらしっかり視界を確保するのに貢献している。

| ダンボール積載数 | ラゲージ通常時 | ラゲージ最大時 |
|---|---|---|
| スバル レガシィツーリングワゴン | 6コ | 15コ |
| ホンダ アコードツアラー | 5コ | 11コ |
新型レガシィの室内空間は、まさに3列目シートのないエクシーガだ。フォレスターでも現行型では「後席を広く!! 」の北米市場の声に応えたが、新型レガシィも同様。前席+荷物でOKなユーザーならBP型以前でもいいが、新型なら、たとえばボルボやM・ベンツなどと肩を並べるゆとりをモノにした点がいい。アコードツアラーは、実用を突き詰めたというより、ムード重視派向き。ただし取り回し性は、ボディサイズが拡大した割に、やりにくいとは感じない。
| 居心性 | 使い勝手 | |
|---|---|---|
| スバル レガシィツーリングワゴン | 5点 | 5点 |
| ホンダ アコードツアラー | 4点 | 5点 |
次回はこれまでの結果を踏まえたうえで、スバル レガシィツーリングワゴンとホンダ アコードツアラーの総合評価をするぞ!
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
3代目BMW X1が支払総額400万円台で狙える! 中古車市場に登場してから2年半、今のオススメの買い方・選び方は?
新型CX-5が待ちきれないあなたに贈る「納車までの期間、代わりにコレどうですか?」5選
トヨタ センチュリーがブランド化! クーペタイプも公開された今、改めて歴代モデルを振り返ってみよう!
【シティーハンター】主人公 冴羽リョウの愛車「ローバーミニ」のモデル概要&オススメの買い方を徹底解説!
【今が狙い目!】昨年2024年登場のメルセデス・ベンツ Eクラス(6代目)の中古車平均価格が1年間で約70万円ダウン!オススメの買い方・選び方を紹介
’73 シトロエン DS|独自のデザインと乗り心地、そのすべてに“哲学”がある【名車への道】
トヨタ アクアが、プリウス顔に大胆イメチェン! でもマイルドな見た目がお好きなら、前期型もいいんじゃない? 中古車相場をチェック!
新型T-Rocが海外で発表されたけど初代なら100万円台で買える? 日本にぴったりのコンパクトSUV、中古車相場やオススメの狙い方を解説!
新型デリカミニが発表されたけど初代の中古車価格は? 三菱の遊べる軽SUV、オススメの狙い方を解説
【悲報】レクサス ISが“ほぼ”生産終了。絶望したあなたに贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選


























