スープラ ▲生産終了の発表後、中古車価格が上昇するトヨタ スープラ(5代目)。早めに手に入れないと、もう二度と手に入らないかも?

惜しまれつつ生産終了となったスープラ(5代目)。価格上昇の中、手に入れるなら急げ!

1978年の「セリカXX」として誕生して以来、「直列6気筒エンジンを搭載したFR車」という黄金比を継承し続けてきたスープラ。

日本でも、3代目よりセリカXXから海外名のスープラへと名称が統一され、トヨタを代表するスポーツモデルとして長らく多くのファンに愛されてきました。

特に4代目ではハリウッドの某カーアクション映画に主人公の愛車として登場するなど、世界的な人気を獲得し、2002年に生産を終了。5代目はBMWとの共同開発車として2019年に復活を果たしました。
 

かつてスープラで運転訓練を行ったモリゾウこと豊田章男会長は、スープラを「特別な旧友」と表現。スープラの復活には豊田氏の強い思いも込められています。

そんな5代目は、豊田氏肝入りでもある同社のレーシングブランド「GR(GAZOO Racing)」初の専売車として登場し、GRスープラという名で販売されてきました。

しかしながら、2025年3月に集大成となる「A90 ファイナルエディション」が発表。2026年3月に惜しまれつつも生産終了となってしまいました。なお、現在でも国内外のモータースポーツで一線級の活躍を続けています。
 

スープラ ▲国内外のモータースポーツフィールドで活躍するスープラ(5代目)。写真はカスタマーモータースポーツ車両「GR Supra GT4」の累計生産台数100台到達記念の特別仕様車「プラズマオレンジ 100エディション」

昨年3月の生産終了発表後から中古車価格は上昇し、今年に入ると平均価格は700万円の大台を突破します。

今後ますます価格の上昇が予想され、手に入れたいなら早めに動かないといけない状況に……。そこで今回は、オススメの物件を調査してみました!
 

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トヨタ スープラ(5代目)
 

モデル概要:5代目はBMWと共同開発で誕生したピュアスポーツ

スープラ ▲BMWとの共同開発で誕生したスープラ(5代目)は、トヨタのレーシングブランド「GR」の名が冠された

中古車をチェックする前に、5代目スープラの中身を見ていきましょう。

元々は、トヨタのスポーツカーである「セリカ」の上級グレード「セリカXX」の北米向けモデルとして1978年に登場したスープラ。

歴代モデルは北米向けといったイメージが強かったですが、BMWとの共同開発された5代目は、プラットフォームをBMW「Z4」と共有し、オーストリアのマグナシュタイヤー社が製造を担う“輸入車”だったりします。

ロングノーズ・ショートデッキというFRスポーツの王道的フォルムで、サイドウインドウやルーフ形状に往年のトヨタ「2000GT」のイメージも盛り込まれています。
 

スープラ ▲ロングノーズショートデッキのスタイルにマッシブなフェンダーを組み合わせたデザイン。ボディサイズは、全長4380mm×全幅1865mm×全高1290mm(RZグレード)

エンジンはスープラの伝統である直列6気筒の他、軽量コンパクトな直列4気筒も用意されました。

実はこのコンパクトな4気筒モデルは運動性能が高く、前後重量配分は50:50の理想的なバランス。そのため隠れファンもいるとかいないとか(?)。
 

スープラ ▲スープラのアイデンティティである直列6気筒エンジン
スープラ ▲軽量コンパクトな4気筒もラインナップされた

グレードは3L直列6気筒エンジンを搭載する「RZ」2.0L直列4気筒エンジンを搭載する「SZ-R」と「SZ」の3種類で、ミッションは当初全グレード8速ATでしたが、2022年の改良でRZに待望の6速MTが追加されました。

最高出力と最大トルクは、RZが340ps/500N・m(kg・m)、SZ-Rが258ps/400N・m(kg・m)、SZが197ps/320N・m(kg・m)でしたが、2020年の改良でRZが387PS/500Nmへとパワーアップしています。
 

スープラ ▲2022年には待望の6速MTが追加。大排気量エンジンをMTで操る快感は唯一無二!

5代目スープラはトヨタのコンパクトスポーツカー「86」よりも低重心なのも特徴で、ホイールベースとトレッドの比率を1.6以下とすることでクイックなハンドリングを実現。マッチョなアメリカンスポーツから、ピュアスポーツとしての性格を強めています。

では、そんな5代目スープラのオススメ物件を実際に見ていきましょう!
 

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トヨタ スープラ(5代目)
 

今こそ狙いたいスープラ①:とりあえず、少しでも安く手に入れたいなら「SZ」

スープラ ▲手軽にスープラの魅力を味わえる「SZ」グレード。作りがシンプルな分、軽量コンパクトなFRスポーツとしての魅力も

価格の上昇が続くスープラですが、少しでも安く手に入れるなら「SZ」が狙い目です。

前述のとおり3グレード構成の5代目ですが、SZはそのうちの2Lエンジンの最もシンプルなグレード

ホイールは17インチで、「AVS(アクティブバリアブルサスペンションシステム)」や「アクティブディファレンシャル」といったハイテク装備は非搭載となります。
 

スープラ ▲ベースモデルらしくシンプルな装備の「SZ」

インテリアでは、シート表皮がファブリックになる他、電動シートも非搭載。オーディオも4スピーカーになります。

しかし、その分車重は最上級の「RZ」から100kg以上も軽量な1410kgに抑えられており、コンパクトなボディも相まって走りの楽しさをピュアに楽しめるモデル。

浮いたお金をカスタム費用に回すことで、自分だけのオリジナルスープラを作ることだってできちゃいます。

安全装備はRZと同じなので、普段使いも安心です。
 

スープラ ▲シートはブラックのファブリックのみ。浮いたお金でカスタムを楽しむベース車としての魅力も

流通台数は12台と少なめですが、支払総額は約390万~583万円。

GR86の最上級グレード「RZ(6速AT)」が新車で361万6000円なので、GR86に予算を少し足して、400万円中盤でトヨタのスポーツモデルの頂点が楽しめると考えれば、かなりアリな選択ではないでしょうか。

197ps/320N・m(kg・m)という扱いやすいパワー感も、ワインディングにもち込めば手の内に収まるちょうど良さ。直列6気筒という記号性ではなく、手頃な本格スポーツカーを手に入れたいというユーザーにピッタリの1台です。
 

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トヨタ スープラ(5代目) × SZ
 

今こそ狙いたいスープラ②:平均価格付近で本格的な走りを味わいたいなら「RZ」

スープラ ▲トヨタのスポーツカーの頂点であるスープラの魅力を存分に味わえる「RZ」

SZにはSZの魅力がありますが、往年のスープラファンから「直列6気筒にあらずんばスープラにあらず」という声が聞こえてくるのも理解はできます。

そこで続いては、スープラらしさを存分に味わえるトップグレード「RZ」を見てみましょう。

前後19インチのアルミホイールやブレンボ製のディスクブレーキ、直径100mmのヘアライン仕上げのデュアルテールパイプやアルカンターラと本革を組み合わせた電動スポーツシート、12スピーカーのJBLプレミアムサウンドシステムなど、まさに最上級スポーツモデルにふさわしい品格を備えています。

車重は1530kg(前期型は1520kg)ですが、大排気量ターボエンジン特有のあふれ出る豊潤なトルクはまさに豪快。「シルキー6」とうたわれるBMW製直列6気筒エンジンの滑らかな回転フィーリングは、RZでしか味わうことができません。
 

スープラ ▲内装飾「イグニッションレッド」を選べば、最上級スポーツモデルらしく華やかでスポーティな雰囲気に

特別仕様車を含むRZの流通台数は95台。最安値はおよそ530万円ですが、未使用車となると1000万円を超える個体も出てきます。

2022年に登場したMT車も人気が高く、流通台数は55台と半分以上を占めます。

MT車の支払総額は約743万円からですが、環境規制がどんどん厳しくなる中、後輪駆動のスポーツモデルかつ、電動化されていないピュアな大排気量の直6エンジンをMTで楽しむ快楽を味わえるのは、おそらくこれが最後のチャンス

値上がりするのも納得で、「1000万円でも買っておけばよかった」という後悔の声が数年後に聞こえてきそうです……。
 

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トヨタ スープラ (5代目) × RZ
 

今こそ狙いたいスープラ③:激レアな特別仕様車は手に入る?

スープラ ▲毎年のように特別仕様車が登場したスープラ(5代目)。写真は2022年に登場の「マット ホワイト エディション」

毎年のように特別仕様車が設定されたのも5代目スープラの特徴です。

希少なため、流通はその時の運と言ってもいいほどですが、その分出合えたときの喜びはひとしおで、持っているだけでその価値は年々高まっていくことは間違いありません。

主な特別仕様車は次のとおりです(かっこ内は発表年)。
 

  • ・RZ ホライズンブルー エディション(2020年)
  • ・RZ 35th アニバーサリー エディション/SZ-R 35th アニバーサリー エディション(2021年)
  • ・RZ マット ホワイト エディション(2022年)
  • ・RZ プラズマオレンジ 100エディション(2023年)
  • ・A90 ファイナル エディション(2024年)

支払総額は818万円から940万円ですが、「マットホワイトエディション」のみ6台が流通しています。

そんな特別仕様車の中でも、個人的に注目しているのは、2024年に発表された「A90 ファイナル エディション」。こちらは、マニア垂ぜんの超お宝仕様です。
 

スープラ ▲2024年に発表された、スープラ(5代目)の集大成となる150台限定「A90 ファイナル エディション」

2024年の一部改良でボディやサスペンション、シャシー剛性の向上やチューニングが行われているのですが、ファイナルエディションはそれらに加え、中身まできっちりと手が加えられています。

エンジンは、低背圧触媒の採用とエンジン制御の最適化で出力を435ps(+48ps!)、トルクを570N・m(+70N・m!)にアップ。もはや別物級のエンジンです。

パワーアップしたエンジンに対応するために冷却性能も強化され、アクティブディファレンシャルの制御も最適化。アクラポヴィッチ製チタンマフラーも採用し、迫力のあるエンジンサウンドを楽しむことができます。

ブレーキまわりも強化され、サスペンションはレーシングカーにも採用されるKW製を採用。前後スタビライザーも強化し、床下ブレースを前後に追加するなどボディも剛性アップすることで、限界性能を強化しているそうです。
 

スープラ ▲室内にも強化ラゲージクロスバーを採用することで、ボディ剛性を高め、ダイレクト感やグリップ感、コントロール性を高めている

エクステリアでは、フロント19インチ/リア20インチの軽量ホイールの他、カーボン製のフロントスポイラーやカナード、スワンネック構造のカーボンリアウイングを備え、インテリアにはレカロ製フルバケットシートを装着。

それでいてミッションは6速MTオンリーという超硬派なスパルタン仕様となっています。
 

スープラ ▲レカロ製のフルバケットシートなど、まさに走りに特化したピュアスポーツモデル

まさに5代目スープラの集大成として、GRが最後に咲かせた大輪の花。「こんなに進化できるんだったらまだまだ作り続けてよ!」と叫びたくもなりますが……。

日本限定150台ですが、見つけただけでもご利益がありそうです。
 

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トヨタ スープラ(5代目) × 特別仕様車

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トヨタ スープラ(5代目)
文/ハシモトタカシ 写真/トヨタ
※記事内の情報は2026年8月7日時点のものです。
※記事中の車両に関する数値表記は、新車時のメーカー発表カタログ値です。
ハシモトタカシ

自動車ライター

ハシモトタカシ

大学時代はプロダクトデザインを専攻する傍ら、自動車系ニュースサイトで学生記者としてアルバイト。卒業後は大手自動車ポータルサイトに入社し、広告営業・編集者として約10年間コンテンツ制作に従事し独立。愛車でサーキット走行に興じる傍ら、車3台・バイクを3台を所有し大型免許も保有する無類の乗り物好き。

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