出合って3分で即決!? テリー伊藤がシトロエン 2CVをお買い上げ!
2018/07/28

納車後トラブルも、最高の思い出?
今回は、「COLLEZIONE Co.,Ltd(コレツィオーネ)」で出合ったシトロエン 2CVについて、テリー伊藤さんに語りつくしてもらいました。
~語り:テリー伊藤~
このクリーム色のシトロエン 2CV 6スペシャル。キレイでしょう。
実はこれ……僕の車です!!
仕事帰りにお店の前を通ったら目にとまって、すぐUターンしてそのまま商談。3分で購入を決めました。
世間は夏ですからね。夏は人を開放的な気持ちにさせます。みなさんも勢いで新しい車を買っちゃいましょう!(笑)

これまでいろいろな車に乗ってきて、衝動買いもたくさんしてきましたが、お店に入って3分で決めたのは最短記録です。
2CVはカーセンサーnetで定期的にチェックしているモデルの一つ。ただ最近は、程度のいいものが少なくなりましたね。
「値段が高くても程度のいいものを買った方が、結果的に出費は少なくなるはず」
あるお店のオーナーからは、このように言われました。
この2CVも、お店に飛び込んだとき「このまま帰ったらすぐに他の人に買われてしまう」と直感的に思いました。
そんなの悔しいじゃないですか! 後悔したくないなら、後でどうなろうとその場で決めるしかありません。
納車の日を迎えて、僕の決断は間違っていなかったとあらためて思いました。


2CVに乗るのは大変だと思います。
実は納車の後、お店の人と試運転に出かけました。そうしたら急な坂道で信号に引っかかり、僕は緊張して発進でエンストさせてしまいました。
慌てて今どきの国産車の感覚で力いっぱいサイドブレーキを引っ張ったら、ノブがスポッと取れてしまったんです!
しかもエンストでプラグがかぶりエンジンがかからない。モタモタしていたら、気づけば後ろに20台くらいの行列ができてしまいました。
仕方ないからみなさんに謝りながら、お店の人と2人で上り坂を押しましたよ。
でも誰もクラクションを鳴らさず、笑っているのにはビックリしました。
もう長いこと車に乗り続けていますが、こうやって納車後1時間もしないうちに未体験ゾーンに突入することだってある。最高の思い出ですよ。

テリー伊藤なら、こう乗る!
この2CVをどう乗っていくか……。今は新しい車を買って舞い上がっているので、正直そこまで頭が回っていません。
これで東京の自宅から神奈川の大学院まで通学したら、途中で止まってしまうかもしれない。まずは都内をちょろちょろと走って楽しむと思います。
あとは、毎日止まっている姿を眺めてニヤニヤする。
2CVはめったに見かけなくなりましたが、それでも目黒通りや旧山手通りあたりを走っているとたまにすれ違うことがあります。そんなとき、つい目で追いながら笑みがこぼれてしまうんですよね。
最近は僕ら世代ではなく若い人が興味を持っているのではないでしょうか。僕がよく見かけるのも30代くらいの女性オーナーです。
きっとおじさん世代は苦労が絶えないことが分かっているから手を出さないか、あるいはコレクションアイテムとしてどこかで大切に保管しているのかもしれませんね。


この2CVは内外装がとてもキレイで状態がいいのですが、さすがにシートはへたっていました。
そこで納車までに商店街でインテリアと同じ黄色い花柄のクッションを買ってきました。雨漏りも心配なのでボディカバーも用意しました。
車の本を専門に扱う古本屋さんで、2CVが特集された雑誌も購入済み。準備は万全です!


どのように乗るか、どこに出かけるか、まったくわかりません。
まずは2年くらい楽しむことを目標にしましょう。今以上に愛情が深まったらさらに乗り続けるかもしれないし、このお店でもっといい車を見つけたら、2CVと交換しちゃうかもしれませんしね。
それもまた一期一会である中古車の楽しみ方だと思いますから。
これから2CVとどんな戦いが待っているのか。考えるだけでワクワクしますね。
実は買ったことをまだ奥さんに話していないんですよ……。今晩は奥さんからこっぴどく怒られるのは間違いありません。そんな戦いも楽しみです!

シトロエン 2CV
1948年から1990年まで、大きなモデルチェンジを行わずに387万台以上も販売されたフランスの大衆車。車名は2馬力の意味(実際の馬力は異なる)。もともとは農業を営む人たちのために「50kgのジャガイモまたは樽を載せて走れる」「カゴいっぱいの生卵を載せて荒れた農道を走行しても、1つの卵も割ることなく走れる」などが開発目標に挙げられた。経済性に優れるため、ヨーロッパでは多くの若者がこの車を選び長期の旅行を楽しむように。砂漠を走りきった2CVもあるという。その独創的なスタイルが愛され、たびたび映画にも登場している。
■ テリー伊藤(演出家)
1949年12月27日生まれ。東京都中央区築地出身。これまで数々のテレビ番組やCMの演出を手掛ける。現在『ビビット』(TBS系/毎週木曜金曜8:00~)、『サンデー・ジャポン』(TBS系/毎週日曜9:54~)に出演中。単行本『オレとテレビと片腕少女』(角川書店)が発売中。現在は多忙な仕事の合間に慶應義塾大学院で人間心理を学んでいる。
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