スチャダラパーBoseが2年前に出合った「現行型なのにクラシカルなカスタム・ハイエース」はどうなったのか? オーナーに会いに行ってみた
2019/11/19

2014年に情報誌 カーセンサーで始まった、スチャダラパー Boseが珍車を見に行く人気連載「Bosensor」。
当時取材した珍車は販売店の売り物だったが、数年たった今“実際に購入した人”に会いに行こう! という難易度高めな企画で再スタートすることに! あの時の珍車は今誰の手に……!?

スチャダラパー
Bose
1990年にデビューし、1994年「今夜はブギー・バック」が話題となる。以来ヒップホップ最前線で、フレッシュな名曲を日夜作りつづけている。12月14日には毎年恒例となる『暮れの元気な5あいさつ(KG5)』を恵比寿リキッドルームで開催。チケット詳細は公式HPへ。愛車はフォルクスワーゲン ゴルフIIとフィアットウーノターボ
▲【今回の車】2017年に取材した「フレックス Renoca世田谷店」で出合ったトヨタ ハイエース のリノベーションカー。どんな人が買ったのか……!? 写真は取材当時のもの現行型ハイエースをクラシカルにカスタム
スチャダラパーのBoseです!
自動車メーカーが大量生産する車は快適で安心。でもどうにもデザインが自分の感性とマッチしない……。こんな悩みを抱えている人は少なからずいるもの。
で、彼らはカーセンサーでヤングタイマーと呼ばれる中古車を探したりするわけだけど、やっぱり30年以上前の車だとそれなりの覚悟も必要になるのが悩みどころ。
今回、紹介するリノカ(リノベーションカー)は、現行型ハイエースをベースにアメリカンなスタイルを盛り込んだカスタムモデル。ユルイ雰囲気がいい感じだし、何より故障を心配しなくていいから助かるよね。
今回は「フレックス Renoca世田谷店」の計らいで、リノカデビューしたオーナーと対面!
湘南の海の近くに新築の家を建てて、ハイエースのリノカに乗る矢澤勝さん&義枝さんご夫妻。
▲再開したトヨタ ハイエースのリノベーションカー。ベース車は2004年8月にフルモデルチェンジして登場した、現行型 ハイエース店頭に並んだこのハイエースに、奥さんが一目ぼれ!
義枝さん 2019年の6月に納車されました。
勝さん 妻の趣味はフリマに出店することです。妻がフリマの帰りにたまたま店頭に並んだこのリノカを見つけて一目ぼれしたんですよ。で、僕もお店に見に行って一発で気に入り、その場で契約しました。
勝さん 初めて乗った車がフォルクスワーゲン(VW)タイプIIで、次がVW ユーロバン。その後、日産 キャラバンを2台乗り継いで、このハイエースです。目線が高い車に何十年も乗って慣れているので、他のタイプにはなかなか行けないですね。
義枝さん 最初店頭でこの車を見つけたとき、ハイエースだってわかりませんでした。でも色がすごくかわいくて、これに乗りたいと思ったんですよね。
勝さん 最初のキャラバンは水色のメタリックで、2代目のキャラバンはタイガーアイブラウン。どちらもいい色なんですが、タイプIIやユーロバンほどの満足感は味わえませんでした。リノカのデザインはすごく気に入っていて、大満足ですよ。
勝さん 家の近所で1BOXに個人で乗っている人はローダウンしてフルエアロにインチアップという人が多いです。そこにうちの車が並ぶと、「なんだこれ!?」という感じで驚いていますよ(笑)。
義枝さん 私、この車を運転していて「外車ですか?」って聞かれたことがあります。
勝さん 昔のハイエースを知っている人だと「いい感じだね、懐かしい」と言ってくれたり。
▲再会したリノカの縦目は1982年デビューの50系ハイエースをモチーフにしている
勝さん エアロパーツを取り付けるのではなく、ボンネットから専用に作っているそうですから。僕はエアロパーツをいろいろ付けてバランスが悪くなったものは好きではないのですが、これは全然違和感がないのでとても気にりました。
勝さん 色もワンオフだから同じ色がありませんからね。「この色は世界に1台だけですよ」というのが営業さんの決めゼリフでした。
勝さん それ、買うときに私も驚きました。単に上から塗ったのではなく、ドアとかを全部ばらして塗っているんだって。だからドアやボンネットを開けたときも高級感があるんです。
▲「見えないところも手を抜いていないので、満足度が高い」と勝さんオシャレな家+オシャレな車。幸せすぎでしょう!
勝さん はい。私たちはキャンプやフェスが趣味で、道具にもこだわっています。このハイエースなら私が使っているノルディスクのテントに似合うと思って。残念ながら家庭の事情で今年はフェスに行けなかったので、来年は思い切り楽しみたいなと。
義枝さん この車は私が通勤に使っています。だから乗り心地がよくなったのは助かっています。職場の人たちは車に詳しいわけではないですが、かわいいねと言ってもらえますよ。車は古くないのにレトロな雰囲気を楽しめるからいろんな人に勧めたいです。
勝さん 趣味のアウトドアでも使い倒したいですが、僕らはこの車に日常でも乗ります。だから購入したとき、リアにスタビライザーを入れてもらったんですよ。
▲ストライブ柄のシートがインテリアの雰囲気を高めている
勝さん 以前乗っていたユーロバンが、車高が高いのにノーマル仕様でほとんどロールしなかったんですよね。その乗り味に慣れてしまったので、キャラバンに乗り替えたときにロールがすごく嫌でした。そんな話をお店にしたら、「スタビを入れればロールも抑えられるし、ゴツゴツした乗り味も軽減されるだろう」とアドバイスをもらったんです。
勝さん リアが板バネなので、どうしても突き上げ感は大きくなります。
勝さん 家から職場が近いので私は自転車で通勤していますが、仕事が終わって家に戻るとしばらく道の反対側から家と車を眺めたりします(笑)。
義枝さん 納車されて自宅の駐車場に車を止めたとき、「むっちゃ似合うわ~」と思いました(笑)。
▲「これだけ広いと子供なら横に寝られるよ。バックドアのポールもいろいろ使えそう」とBoseさん
義枝さん それ、嫌です(笑)。
【Boseの称賛タイム】夢を実際に手に入れる。これをやってのけたことに拍手!
2年前に店頭でリノカのハイエースやランクルを見たときもおもしろさを感じたけれど、こうやって実際に買って暮らしている人に会ってみて、うらやましくなったな。
自分の気に入った家に暮らし、その家に似合う車に乗る。多くの人が憧れるけれどなかなかできるものじゃない。
それをやってのけたことに根性を感じますよ。
新築したばかりだからこれからいろいろ大変なこともあるだろうけれど、矢澤さん夫婦は自分が理想とする暮らしを手に入れて生活が楽しいから気持ちが元気になる。いい循環だね。
▲夢を実現した夫婦に敬意を表するBoseさん。今回の取材かなりうらやましそうだった【関連リンク】
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