トヨタが作る、カングー対抗車
カテゴリー: クルマ
タグ: トヨタ / ミニバン / 貨物自動車 / ニューモデルスクープ!
2020/10/25
欧州背高バン市場にトヨタが
欧州市場でコマーシャルバンのOEM供給を受けているトヨタが、自前でモデルを準備する検討を始めていることが判明した。
ここ日本で長らくカングーの独壇場だった輸入背高ワゴン市場にPSAが参入し、ルノーの一人勝ち状態に終止符が打たれそうな空気が漂っている。
これらのモデルは、日本では3ナンバー登録の乗用車として導入されているが、現地では商用バンがメインに据えられている。
日本ではあまり知られていないが、トヨタはPSAから、日産やメルセデスベンツはルノーから、それぞれOEM調達してまでラインナップしている。それだけ一定の需要があるということだ。
ミニバン専用シャシーを活用
そんな中、PSAからの調達でプロエースシティをまかなっているトヨタが、同ジャンルに自社開発車の投入を検討しているとの情報を得た。
ベースに使われるのは、次期ヴォクシー/ノアから実用化されるTNGA世代のミニバン用シャシーだ。これは、フロア後ろ半分のフラット化が想定されているため、商用車への転用が行いやすい利点もある。
もちろん、トヨタにとっては国内向けミニバンだけで償却を進めるより欧州向けバンにも流用した方が、早くにコスト回収できるメリットもあるはず。
EVを用意する欧州勢にハイブリッドで勝負
カングーがモデルチェンジで拡大されたのは、欧州規格の木製パレット(1200mm×800mm)が横積みできるよう、左右ホイールアーチ間の寸法を拡幅する狙いがあったからだ。
次期ヴォクシー/ノアは3ナンバー化が決まっているため、トヨタの次世代ミニバン用プラットフォームなら同じくユーロパレットが横積み可能な荷室幅が確保できるだろう。
パワートレインではトヨタが長年にわたって、技術を積み重ねているハイブリッド機構で強みが発揮できるかもしれない。
欧州勢は、EVバージョンをラインナップして環境性能の向上に乗り出しているが、ハイブリッド仕様なら航続距離とバッテリー残量を気にせず使える。
カングー対抗モデルとして、乗用モデルをぜひ日本にも入れていただきたいものだ。
※2020年10月23日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません
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