次期クラウンの開発事情
カテゴリー: クルマ
タグ: トヨタ / クラウン / ニューモデルスクープ!
2021/06/13
▲一見すると、5ドアハッチバックのようにも見えるが、現行モデル同様、6ライトキャビンの3BOXセダンに仕立てられる次期クラウン。大径タイヤが与えられて、SUV風に装う「CROSS」もラインナップされる見通しだSUV転身説はトーンダウン
16代目にあたる次期クラウンの開発が迷走しているようだ。世の流れに合わせて、SUVへの完全転身をもくろんだものの、販売会社やユーザーからの拒絶反応が思いのほか大きかった。そのために軌道修正が図られ、結果的にセダンを存続させる方向でプロジェクトは動き始めている。
2020年11月に世間を騒がせた、「現行モデル限りで、クラウンのセダンは終了へ。SUVに転身」のニュース。スクープ班も明確な情報をつかめないまま、時間だけが過ぎていった。
約半年が経った2021年6月、ある関係者から「次期クラウンの開発は進んでいて、3BOXセダンもプランに入っている」との証言を得られた。そこで、現時点で判明している次期クラウンの開発事情を整理していく。
▲新開発のGA-Lプラットフォームに、先代譲りの大きな逆台形グリルと直4ハイブリッドが組み合わされた現行クラウン。エクステリアは6ライトキャビンに変更されたFF方式に生まれ変わる
次期クラウンには、カムリと同じプラットフォームが用いられてFF方式に変わる。最も気になるSUV転身説については間違いではなく、派生モデルとして「クラウンCROSS(仮称)」の投入も検討されている。
前述したように、セダンのデザイン開発も進められており、現行モデルよりさらにクーペルックを極めた姿が有力候補に挙がっている。
セダンと派生車種「CROSS」は似て非なるようで、外板パネルが作り分けられているなどデザインは完全に異なるようだ。
中国専売SUVとミニバン、クラウンとして登場
冒頭で触れたセダン終了説は、「トヨタが世間の反応を見るために流布させた可能性もある」と前出の関係者は語る。
SUVへの完全転身が検討されたことは事実だろう。しかし、そのニュースに対して「販売店やユーザーから想定以上に強い拒否反応が出た模様」(関係者談)で、これを受けてセダン継続へと方針が変わった公算が大きい。
余談ながら、2021年4月に開催された中国、上海モーターショーでトヨタは、ヴェルファイアのマイナーチェンジ版と新型ハイランダーの兄弟車にクラウンの名を冠した。
数年後にはセダンと「CROSS」が発売されてファミリーは拡大される見通しだが、そのセダンと「CROSS」はアジア以外の国でも売り出されるようだ。
▲広汽トヨタで扱われているハイランダーに対し一汽トヨタからリリースされたモデルがクラウンクルーガー(ハイランダーの北米における別グレード、ハイランダーXSEに該当するモデル)だ
▲一汽トヨタで販売されているヴェルファイアは、マイナーチェンジでフロントマスクを国内向けと同様にアップグレード。クラウンヴェルファイアと改名された※2021年6月11日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません
【諸元・スペック】
■予想発表時期:2023年以降
■全長×全幅×全高:4910×1825×1535(mm)
■搭載エンジン:2.5L 直4+モーター
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