BMW X2(初代)▲BMWのキーアイテム「キドニーグリル」は、同世代の同社のモデルと異なり、下部の方が上部より幅が広いデザインに

1年間で約50万円値落ちし、平均価格はついに300万円を割った!

BMWがX1とは別に、コンパクト&スタイリッシュなSUVとして投入したのが初代X2だ。悪路をガンガン走るSUVではなく街乗りを重視したモデルで、つい先日、2023年10月25日に2代目が発表された。

基本的にフルモデルチェンジがあると乗り替えが発生し、先代の中古車流通量が増える。流通量が増えれば中古車価格は下落するのが定石だが、初代X2の場合は新型の発売前から既に値落ちしており、中古車平均価格は1年間で約50万円も落ちているのだ。

価格グラフ▲2022年10月の平均価格は350万円、同年12月には352.5万円だったが、2023年に入ると下落に転じ、2023年8月には300万円を切ってきた

もちろん、2代目に切り替わったことで今後さらなる値落ちも期待できる初代X2。どんな車で、どのグレードを狙うべきか、早速見ていこう。

BMW X2(初代)▲なめらかな曲線的デザインを用いつつ、SUVの力強さも保持されている

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モデル概要:先進技術が投入された、街乗りにピッタリなSUV

BMW X2(初代)▲LEDヘッドライトはLEDデイタイムライトが組み込まれた同社伝統の丸形2灯式

2018年4月に日本へやって来た初代X2。同社には同じコンパクトSUVにX1があるが、X1よりも街中で映えるデザインが採用されるなど、街乗りが重視された新しいSUVとして開発された。もちろん、BMWらしい走りの楽しさを備えたSUVだ。

全長4375mmと人気のトヨタ カローラクロスより115mm短く、全幅は同数値となる1825mmというサイズ感。また、全高はカローラクロスの1620mmより低い1535mmで、多くの立体駐車場に収まる高さだ。

同社の先進運転支援機能「ドライビング・アシスト」は全車に標準装備。高速道路での運転が楽になる全車速追従機能付きアクティブクルーズコントロールはオプションで用意された。

また、「BMWコネクテッド・ドライブ」が全車に標準装備されたのも、初代X2の特徴のひとつだ。同機能により、重大な事故が発生すると車から自動的にSOSコールが発せられ、コールセンターがスピーディに緊急対応してくれる。

その他、専用アプリを使えば、車外からエアコンを作動させることができるので、乗り込む前に車内を暖めたり冷やしたりでき、ナビゲーションに目的地を送信しておくことも可能だ。

デビュー時に用意されたパワートレインは1.5Lターボ×7速AT(18i系)と、2Lターボ×8速AT(20i系)の2種類。駆動方式は、18i系が2WD(sDrive)で、20i系は4WD(xDrive)となる。また18i系と20i系のどちらにも、よりスポーティなエクステリア&足回りが与えられた「MスポーツX」が設定された。

BMW X2(初代)▲歴代BMWクーペと同様に、Cピラー(後席ドアの後部にある、屋根を支える柱)に同社のエンブレムが配置された
BMW X2(初代)▲タッチパネルディスプレイや、HDDカーナビ、USB対応オーディオは標準装備
BMW X2(初代)▲ラゲージ容量は470L。後席は3分割で倒すことができるので、荷物に応じてラゲージをアレンジできる

以降2023年10月の2代目(現行型)に切り替わるまで、デザインの変更はない。一方で、パワートレインの異なる追加モデルが、下記のとおり加えられている。

・2019年1月:M35と18d
初代X2の最上位機種となる2Lターボのスポーツモデル「M35」と、2Lディーゼルターボ×8速ATの「18d」が加えられた。

なお、どちらも駆動方式は4WDだ。

BMW X2(初代)▲M35は同社のモータースポーツ部門を担うBMW M社によるスポーツチューンが施された「Mパフォーマンスモデル」で、速く走るために4WDシステムが搭載されている

・2020年6月:20d
18dと入れ替わるように、新たな2Lディーゼルターボを搭載した「20d」が追加された。駆動方式は4WD。

追加モデルは以上だが、2021年4月には20d系の装備充実化が図られた。具体的には先進運転支援機能「ドライビング・アシスト・プラス」や全車速追従機能付きアクティブクルーズコントロール、電動フロントシート、ワイヤレス・チャージングが標準装備されている。

以上を踏まえて、さらに中古車相場を見ていこう。

 

考察:新車の納車遅れの解消で、一気に値落ちしてきた

先述のとおり、順調に値落ちしている初代X2。2023年9月時点での平均価格は294.7万円だ。その一因には中古車の流通量の増加がある。

2022年10月には300台だった流通量は、その後増加を続け、2023年2月には400台を突破すると、その後も増え続け、9月には450台を超えるほどになった。

そもそも2022年末あたりまでは、新車の納車遅れを背景に、すぐに手に入る中古車の人気が高まり、価格が下げ止まっていた。しかし、新車の納車遅れが解消し始めると、一気に値を下げている中古車が多い。初代X2もその1台と言えるだろう。

台数のグラフ▲中古車流通量は、多少の上下はあるものの、今年2月以降は400台以上をキープしている

しかも、2代目へとフルモデルチェンジしたことで、今後は流通量がさらに増えると予測される。そうなれば、さらに中古車平均価格が下がるだろう。とはいえ、良コンディションの初代X2を狙いたいなら、人より早めの行動が肝心。下がってきた今のうちに欲しい車を探した方が良いだろう。

原稿執筆時点でのカーセンサー掲載車は約280台。平均価格は約288万円で、価格帯は約150万~599万円だ。また、平均走行距離は約2万4000kmで、走行距離3万km未満が約7割を占めているなど、まだまだ“現役”だ。

では、どのグレードの初代X2を狙うべきか。下記で紹介しよう。

 

中古車のオススメその1|コスパ重視なら「sDrive 18i MスポーツX」

BMW X2(初代)▲MスポーツXは専用フロントバンパーやリアスカート、ホイールアーチなどが備わる

初代X2を手頃な価格で手に入れたいなら、1.5Lターボで2WD(sDrive)の18i系がオススメだ。中でも流通量が多くて選びやすいのは「sDrive 18i MスポーツX DCT」。スポーティな専用エクステリア&足回りを備えた18iだ。

装備は、同じMスポーツXの1つ上のグレードにあたる18d MスポーツXとほぼ同じで、唯一エグゾーストパイプが1本(20dは2本)になる程度。

原稿執筆時点で2018年式・走行距離3万km未満で、支払総額約230万円から狙うことができる。
 

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中古車のオススメその2|ディーゼル狙いなら「xDrive 18d MスポーツX」

BMW X2(初代)▲18d系の2Lディーゼルターボエンジンの最高出力は150ps、最大トルクは350N・m。JC08モード燃費は14.6km/L

燃料費が安くて燃費の良いディーゼル車を、なるべく手頃な価格で狙いたいなら、前期の2Lディーゼルターボを搭載していた18d系がオススメだ。ディーゼルには前期の18dと後期の20dがあるが、18dは前期モデルゆえ、後期の20dよりも低年式になる分価格が安い。

その中で流通量が多くて選びやすいのは「xDrive 18d MスポーツX」だ。といっても、そもそも18dは1.5Lターボの18iと異なり、ノーマルのモデルがなく、スポーティな専用エクステリア&足回りを備えたMスポーツXのみとなる(他に特別仕様車が販売された)。また、2WDではなく4WD(xDrive)が組み合わされたモデルだ。

原稿執筆時点で、2019年式・走行距離3万km未満で、支払総額約270万円から手に入れられる。
 

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中古車のオススメその3|装備充実車なら2021年4月以降の「xDrive 20d MスポーツX」

BMW X2(初代)▲20d系の2Lディーゼルターボエンジンの最高出力は190ps、最大トルクは400N・m。JC08モード燃費は18.8km/L

フルモデルチェンジしたばかりゆえに、先代といってもまだまだ現役感があり、走行距離が平均でまだ3万km未満の初代X2。「購入後も長く乗りたい」ので装備が充実している方がいい、という人も多いはず。そんな人におすすめしたいのは2021年4月以降の「xDrive 20d MスポーツX」だ。

18dと入れ替わって登場した20dは、新しい2Lディーゼルターボエンジンを搭載している。パワー&トルクは18dより上であり、燃費も20dの方が良いので、よりBMWらしい走りの楽しさを、低燃費で楽しめるはずだ。しかも、18dではオプションだったワンタッチでテールゲートを開閉できる機能が、20dには標準装備されていた。

さらに、2021年4月には20d系の装備充実が図られ、全車速追従機能付きアクティブクルーズコントロールや電動フロントシート、ワイヤレス・チャージングが標準装備されている。

つまり装備充実のX2を狙うなら、20dの2021年4月以降の中古車というわけだ。また、高年式ゆえ、走行距離も短い中古車が多いので、良コンディションも望めるだろう。

原稿執筆時点で、2021年式・走行距離1万km未満で、支払総額約370万円からとなる。低年式の18d系よりは高いが、それでも2021年4月時点の新車車両本体価格564万円より約200万円も安く手に入るのだから、オススメだ。
 

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BMW X2(初代)× 2021年4月~2023年9月生産 × xDrive 20d MスポーツX × 全国

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文/ぴえいる、写真/BMW、尾形和美

ぴえいる

ライター

ぴえいる

『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。