BMW X1(初代) ▲BMWの人気コンパクトSUV「X2」の初代が100万円半ばから狙える!? チェックしてみましょう!

人気コンパクトSUVのBMW「X2」が100万円台半ばから!?

都市部でも扱いやすいサイズとスタイリッシュな見た目、高い実用性から、国内でも人気ジャンルとなったコンパクトSUV。各メーカーから様々な車種が多数登場していますが、その中でも独自の輝きを放つモデルのひとつがBMW「X2」です。

ドイツの「御三家」の一角に数えられるBMWは、洗練されたデザインと、「駆けぬける歓び」を掲げたスポーティな走りが特徴のプレミアムブランドです。

日本でもファンの多いBMWですが、プレミアムブランドだけにお値段が少々お高めなのも事実……。さらに、最近では円安や資源価格の高騰、物価高などが相まって、ますます高根の花となってしまいました。

しかし、そんな憧れのBMWも、中古車ならお値打ち価格で手に入れられるんです! 今回取り上げるコンパクトSUVである「X2」も、初代ならなんと総額100万円台半ばから流通している模様。他人とはちょっと差をつける意味でも、かなりアリな選択ではないでしょうか? 早速チェックしていきましょう。
 

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BMW X2(初代)
 

モデル概要:扱いやすいサイズとスタイリッシュさが融合したクーペSUV

日本では2018年4月に登場した初代BMW X2。都市部で扱いやすいサイズ感と、スタイリッシュなクーペフォルムが特徴のコンパクトSUVです。

SUVとひとくくりにしてしまいましたが、BMWはX2を「SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)」ではなく「SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)」と呼んでおり、走りの良さと、クーペのような伸びやかでスポーティなデザインが特徴の、まさにBMWらしさを体現したモデルと言っていいでしょう。

ちなみに、兄弟車である「X1」は「SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)」と分かれていますが、今回はわかりやすくSUVとして扱います。
 

BMW X1(初代) ▲BMWが「スポーツ・アクティビティ・クーペ」と呼ぶだけあって、スポーティで流麗なスタイルが「X2」の特徴
 

SACにはサイズが大きい長兄の「X6」、次兄の「X4」も存在しますが、今回取り上げるのは末弟の「X2」。ちなみに、BMWのクーペ系モデルはナンバリングが偶数となっています。

X2のボディサイズは、全長4375mm×全幅1825mm×全高1535mmで、SUVながら機械式駐車場に収まるのがうれしいポイント。一般的にSUVは全高が高いモデルが多いので、この実用性の高さはX2の大きな特徴です。
 

BMW X6 ▲「スポーツ・アクティビティ・クーペ」の長兄の「X6」。大柄でワイルドな雰囲気
 
BMW X4 ▲次兄の「X4」。ミドルSUVとしての使い勝手と、スポーティさを両立したこちらも人気のモデル
 

X2のエクステリアでまず目を引くのは、BMWお馴染みの「キドニーグリル」。グリル下部を広げた独自の“末広がりスタイル”を採用し、コンパクトながら力強くスポーティな雰囲気を漂わせています。
 

BMW X1(初代) ▲末広がりの「キドニーグリル」と大型エアインテークで低重心かつワイドな雰囲気に
 

さらに、キドニーグリルと並びBMWのデザインアイコンのひとつである、「ホフマイスター・キンク」もしっかりと採用されています。サイドウインドウ後端が斜めに跳ね上げらたホフマイスター・キンクですが、X2のそれはなだらかに切れ上がる処理が施されており、X2に優雅さと上品さを付与してくれます。
 

BMW X1(初代) ▲「ホフマイスター・キンク」を継承したクーペライクなキャビンが、X2独自のスタイリッシュさを演出
 

なお、X2は2023年にフルモデルチェンジを行い2代目へと進化しています。先進感満載の無機的でポリゴンチックな2代目もこれはこれでカッコいいのですが、長いルーフを強調した流麗なスタイルの初代が好きという人も多いのではないでしょうか。
 

BMW X1(2代目) ▲電動化を推し進めるBMWらしく、デジタルライクでポリゴンチックなデザインへと生まれ変わった2代目「X2」
 

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BMW X2(2代目)

ちなみにX2には、プレーンな「標準顔」と、スポーティな「Mスポーツ」が用意されています。

Mスポーツは、大径ホイールとMスポーツサスペンションを装備しカッチリとした乗り味が特徴ですが、日本ではMスポーツが圧倒的に人気なので、必然的に中古車もMスポーツの方が多くなっております。
 

BMW X1(初代) ▲大径ホイールとMスポーツサスペンションがスポーティな走りを実現する「Mスポーツ」。四輪駆動システム「xドライブ」を採用したモデルは優れたロードホールディングを実現する
 

インテリアは、ドライバーオリエンテッドでスポーティな雰囲気。低重心なシートポジションで、コックピットに座ればまさにそこは「駆けぬける歓び」の世界を堪能することができるでしょう。

後席空間は、ルーフが低いにも関わらず大人が座れる十分な広さを確保。さらに、長尺の荷物を積みやすい4:2:4の分割可倒式を採用し、すべて倒せばフラットなラゲージが広がります。なお、ラゲージ開口部はやや小さめで天地も短いため、大きな荷物を積む予定がある場合は、現物チェックをオススメします。
 

BMW X1(初代) ▲質実剛健でドライバーオリエンテッドなインテリア。X2はSUVらしからぬ低い着座位置が特徴
 
BMW X1(初代) ▲スポーティな雰囲気のリアシート。全高は低いものの、大人が座っても十分ゆとりのある空間を確保する
 
BMW X1(初代) ▲ラゲージ容量は470L(VDA方式)。リアシートは4:2:4の分割可倒式を採用する
 

初代X2を選ぶうえでややこしいのがパワートレイン。改良ごとに、追加されたりなくなったりしてかなり複雑なんです……。

ちなみに、数字の後の「i」がガソリンモデル、「d」がディーゼルモデルを表しています。

<ガソリンモデル>

グレード エンジン種類 最高出力/最大トルク
sドライブ18i 1.5L直列3気筒 最高出力140ps/最大トルク220N・m
xドライブ20i 4WD 2L直列4気筒 最高出力192ps/最大トルク280N・m
M35i 4WD 2L直列4気筒 最高出力302ps/最大トルク450N・m
 
グレード エンジン種類 最高出力/最大トルク
sドライブ18i 1.5L直列3気筒 最高出力140ps/最大トルク220N・m
xドライブ20i 4WD 2L直列4気筒 最高出力192ps/最大トルク280N・m
M35i 4WD 2L 直列4気筒 最高出力302ps/最大トルク450N・m
 

<ディーゼルモデル>

グレード エンジン種類 最高出力/最大トルク
xドライブ18d 4WD 2L直列4気筒 最高出力150ps/最大トルク350N・m
xドライブ20d 4WD 2L直列4気筒 最高出力190ps/最大トルク400N・m
 
グレード エンジン種類 最高出力/最大トルク
xドライブ18d 4WD 2L直列4気筒 最高出力150ps/最大トルク350N・m
xドライブ20d 4WD 2L直列4気筒 最高出力190ps/最大トルク400N・m
 
BMW X1(初代) ▲トータル5種類のエンジンをラインナップした初代X2。ミッションは「18i」が7速DCT、他はすべて8速ATとなる
 

BMWといえば、長年「FR(前置きエンジン・リアドライブ)」を頑なに守ってきたブランドでしたが、コンパクトなX2は「FF(前置きエンジン・フロントドライブ)」

ファンとしてはやや残念な気もしないでもないですが、FF車でも走りの楽しさはクラス随一ですし、アウトドアアクティビティに欠かせない4WD「xドライブ」がほとんどのグレードでラインナップされているので、あまり大きな問題にならないでしょう。
 

BMW X1(初代) ▲FFの「sドライブ」もラインナップするが、SUVらしく4WDの「xドライブ」を多くのグレードに採用する
 

したがって、購入コストを抑えるならガソリンモデル、パワフルさと軽油によるランニングコストの安さならディーゼルモデル、スポーツカー顔負けの走りを味わいたいなら、300馬力オーバーのトップグレード「M35i」というのがざっくりした選び方になります。
 

 

中古車状況:価格は下落傾向、台数も減少中なので選ぶなら早めが吉

続いては、初代X2の中古車平均総額をチェックしてみましょう。

2024年は300万円前後でほぼ横ばいだったもの、経年のせいか2025年は右肩下がりのダウントレンドとなり、2026年1月時点では239.6万円まで下がってきました

まだ下がる可能性もありますが、初代の登場は2018年なので、これ以上経年が進んでしまうと中古車としてのうまみが少なくなってしまいます。いまはまさにコンディションと価格のバランスが取れた旬の時期と言えそうです。
 

▲2025年2月~2026年1月までの平均総額推移
 

続いて延べ掲載台数を見てみましょう。初代が生産終了してからおよそ3年が経過し、掲載台数はおおむね横ばいでしたが2025年10月を境に急減。2026年1月時点では268台まで減っています。

2025年後半の落ち方が顕著なので、選ぶなら早めが吉ではないでしょうか。
 

▲2025年2月~2026年1月までの延べ掲載台数推移
 

そんな初代X2ですが、カーセンサーnetを見ると100万円台半ばから流通している模様。果たしてこれは選んで大丈夫なのでしょうか? 次章以降でオススメの選び方を解説していきましょう!
 

 

中古車のオススメ①:価格重視なら総額200万円未満まで予算を広げたい

まずは、価格重視で手に入れたい場合の選び方です。

本稿執筆時点では、支払い総額160万円以下で絞ると流通台数は10台ほど。2018年式で走行距離6万kmから8万km前後のガソリン車がほとんどです。

筆者としては、「選んでも悪くはないが、選択肢が少ないというのが気になる」というのが本音。内外装の程度が良く、欲しいと思っていたドンピシャの仕様が家の近所にあるならそれはもう「神の啓示」かもしれませんが、おそらくそうじゃない場合がほとんどでしょう。

そこで、今回は総額100万円台(200万円未満)まで広げてみましょう。そうすると掲載台数は50台ほどまで広がります。

まだまだ個体数は少ないですが、いまや軽自動車でも200万円近くする時代。軽自動車並みの価格で憧れのBMWに乗れるというのは、まさに中古車選びの醍醐味。しかも、ほとんどが人気の「Mスポーツ」モデルです!

あとは、予算や走行距離、内外装のコンディション、好みのカラーなどで選んでみてはいかがでしょうか。5万km以下の個体も180万円前後から見つけることが可能ですよ。
 

BMW X1(初代) ▲白や黒が中心となってしまうが、あえてポップなカラーを選んで人と差別化するのもオススメ
 

注意点として、2018~2019年の初期モデルが中心のため、やや使用感のある個体が見られることと、ガソリン車が中心となることでしょうか。

都市部だけの使い方であれば、1.5L FFの「18i」でも十分ですが、高速道路を使った長距離移動や、後席に人を乗せる機会が多いのであれば、2Lを搭載しパワフルな4WDの「20i」がオススメです。

なお意外な盲点となるのが、昨今では標準装備化しつつある「ストップ&ゴー機能付のアクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」が2021年3月生産モデルまではオプションだったことです。

街乗り中心の使い方であれば不自由しないですが、頻繁に高速道路を使用する場合はオプション装備されている個体を根気強く探しましょう。ちなみに、「衝突回避・被害軽減ブレーキ」は全車標準装備ですのでご安心ください。
 

BMW X1(初代) ▲「ACC」がオプション設定となるのが初期の「X2」。高速道路を頻繁に運転するユーザーは要注意
 

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BMW X2(初代) × 総額200万円未満
 

中古車のオススメ②:ディーゼルモデルを選ぶならパワフルな「20d」

続いてのオススメは、人気のディーゼルモデルの選び方です。カーセンサーnet上には、執筆時点ではおよそ80台ほどが流通しています。

X2にラインナップされるディーゼルモデルは、前述のとおり「18d」と「20d」の2種類ですが、前者は2019年に、後者は2020年に追加されたグレードです。

筆者的にオススメなのは、より新しい「20d」。登場からおよそ5年と比較的新しく、何よりも最高出力190ps/最大トルク400N・mというパワフルさに中に、バイエルン発動機(BMW)謹製のディーゼルエンジンのうまみが凝縮しています。
 

BMW X1(初代) ▲最高出力190ps/最大トルク400N・mを発揮し、よりパワフルな走りの「20d」。ディーゼルならではの経済性もうれしいポイント
 

このパワフルなエンジンと低全高が生むX2ならではの俊敏さは、重心の高い一般的なSUVでは決して味わえない美点。乗り心地は多少カタメという評もありますが、それと引き換えに味わえる「駆けぬける喜び」は、一度味わったら病みつきになる魔力すら感じます。

20dの支払総額は約200万~370万円とピンキリ。認定中古車は約270万円からとなっていますが、ライバルとなりえるマツダのコンパクトSUV「CX-30」のディーゼルモデルが新車で303万4900円からということを考えると、これはかなり良いチョイスではないでしょうか。
 

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BMW X2(初代) × xドライブ20d系
 

中古車のオススメ③:高年式車を狙うなら2021年以降の最終仕様を選びたい

2018~2023年まで続いた初代X2ですが、たびたび改良が加えられており、最後の一部改良が2021年4月に行われています。

この改良では、20dに「ドライビング・アシスト・プラス」「アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付き)」「電動フロントシート(運転席メモリー機能付き)」「ワイヤレスチャージング」が標準装備され、トップグレードのM35iには、ワイヤレスチャージングが標準装備されています。

5年以内で走行距離が少ない個体も多く、「最も熟成の進んだ初代X2」ですので、予算に余裕があればこの最終型に絞って探してみるのもオススメです。
 

BMW X1(初代) ▲2021年4月に行われたマイナーチェンジモデルでは、人気の高いオプション装備品を標準装備した
 

ちなみに、この改良で「xドライブ18d」と「xドライブ20i」は廃止となり、ベーシックなガソリン車の「sドライブ18i」、パワフルなディーゼルモデルの「xドライブ20d」、「M」の称号をもつスポーティな「M35i」へとラインナップが集約されました。

Mとは、BMWのモータースポーツ部門であるBMW M社のこと。「M3」に代表されるように、レースで培った技術をフィードバックし、サーキット走行を想定した高性能モデル(Mモデル)を多数手がけています。
 

BMW M3 ▲モータースポーツで培った技術をベースにサーキット走行も想定した「M」モデル。写真は「M3」
 

2019年に登場したM35iは、、パワートレインやシャシーにスポーティなチューニングを施した「Mパフォーマンスモデル」。Mモデルと標準モデルの中間的なポジションで、スポーティさと実用性を兼ね備えたグレードとなっています。

執筆時点では10台にも満たない希少性ですが、1粒で2度美味しいものを求めるならば、M35iに狙いを絞ってみるのもオススメです。

その内容は、もはやSUVの姿をした激辛スポーツカー。羊の皮をかぶった狼です。705万円だったモデルが、今なら320万円ほどと半値以下で見つかるのも、中古車選びの醍醐味ではないでしょうか(2度目)。

唯一の懸念は、他グレードと見た目に大差がないこと。でも、スーツの下に筋骨隆々の身体を秘めている隠れマッチョみたいでなんだかカッコいいじゃないですか。
 

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BMW X2(初代) × 2021年4月以降生産モデル
文/ハシモトタカシ 写真/BMW
※記事内の情報は2026年2月17日時点のものです。
ハシモトタカシ

自動車ライター

ハシモトタカシ

大学時代はプロダクトデザインを専攻する傍ら、自動車系ニュースサイトで学生記者としてアルバイト。卒業後は大手自動車ポータルサイトに入社し、広告営業・編集者として約10年間コンテンツ制作に従事し独立。愛車でサーキット走行に興じる傍ら、車3台・バイクを3台を所有し大型免許も保有する無類の乗り物好き。