そのステアリング、他人には譲らない。ベントレー ミュルザンヌ スピード
カテゴリー: ベントレーの試乗レポート
2015/03/05
▲平日はビジネスエクスプレスとしてリアシートで。そして週末には自らがそのステアリングを、という使い方がベストなのだろうか。いや、どうせならドライバーズシート以外には座らないという我儘を、そのカスタマーには貫いていただきたいと思います
そのステアリング譲るべからず
ベントレーのフラッグシップサルーン、ミュルザンヌのラインナップに追加された、高性能モデル、「スピード」のステアリングを握った。
「絶対にこのステアリングは、つまりドライバーズシートに座る権利は、他人に譲ってはならない」。それが試乗を終えての正直な感想だった。
ミュルザンヌ スピードは、一般的には、至福の空間ともいえるリアシートに身を委ねるVIPをより速く目的地へと移動させるためのハイエンド・サルーンと考えられるモデルだろう。確かにその贅を尽くしたキャビンは、長時間の移動をもまったく苦にさせないばかりか、忙しいVIPの日常の中に、安らぎの時間を与えてくれる魅惑的な空間だ。デザイン、素材、装備、どれをとってもまさに一点の曇りもない。
けれどもベントレーは、常にドライビングファン、つまり走りの楽しさというものを、車作りの中で強く意識している。それはもちろんこのミュルザンヌ スピードでも同様のこと。6.75LのV型8気筒OHVエンジンは、最高出力&最大トルクで537ps&1100Nm。最新の8速ATを組み合わせることで、2685kgという重量級のウェイトを意識させない、実にスポーティな走りを演出してくれる。
537psの最高出力は、スタンダードなミュルザンヌに対して、わずか25psが強化されたのみ。したがって、ドライブの中でスピードに独自のキャラクターをより強く感じられたのは、シャシーセッティングのほうだった。センターコンソールのスイッチで、「スポーツ」のドライブモードを選択すれば、コーナリング時の動きは、さらに魅力的なものになる。ミュルザンヌ スピードは、正真正銘のドライバーズカーなのだ。
▲ステンレス製マトリックスグリルやヘッドライトなどをダークな色合いに。Speedバッジもさりげなく配置
▲豪華なインテリアは現代的な雰囲気に。シートなどにはダイアモンドキルト模様のレザーを採用
▲0-100km/h加速は4.9秒。気筒休止システムや、燃焼効率を13%向上させることで環境性能も高めた
【SPECIFICATIONS】
■グレード:MULSANNE SPEED ■乗車定員:5名
■エンジン種類:V8 OHVターボ ■総排気量:6752cc
■最高出力:537/6000[ps/rpm]
■最大トルク:1100/1750[N・m/rpm]
■駆動方式:FR ■トランスミッション:8AT
■全長×全幅×全高:5575×1926×1521(mm) ■ホイールベース:3266mm
■車両重量:2685kg
■車両本体価格:3835万円(税込)
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