ベントレー コンチネンタルGT V8S【ニューモデル試乗】(島下泰久)
カテゴリー: ベントレーの試乗レポート
2014/11/20
▲これほどまでにラグジュアリーで快適で、それでいてハイパフォーマンスで意のままに操れる車が、他にどれだけあるだろう? きっと従来より若い、あるいは気持ちの若いユーザーに響くはずだ
何ともスポーティな振る舞いの快適GT
ステアリングを握ってまず驚かされたのは、その締め上げられた乗り心地だ。もちろん、そこはベントレーだけに不快なほど硬いわけではなく、堅牢なボディがしっかりと入力を受け止めてはくれるのだが、そのソリッドな感触には「コイツは単なる快適なだけのGTじゃないぞ」と思わず背筋が伸びる。
そして実際、ひとつかふたつコーナーをクリアする頃には、そのフットワークが期待を裏切るものではないと理解することになる。適度な重さのステアリングは切り始めの刹那から鋭く反応して、ノーズを軽やかにイン側へと向けていく。その後もラインが容易に膨らむことはないし、立ち上がりでもアンダーステアはごくごく軽いから、思い切ってアクセルを踏み込んでいける。2tを軽く上回る車重を忘れさせる、何ともスポーティな立ち居振る舞いを手にしているのである。
▲連続可変式ダンピングコントロールを採用。車高を10mm低めるスポーツサスペンションを備えた
スタンダードなV8に対する最高出力21ps、最大トルク20Nmの差は、すぐにこれはと体感できるほどではないが、そもそも高回転域ではじけるスポーティな特性を持つだけに、不満は皆無。
ひとつあるとすれば、日本の道では全開にできる機会がほとんどないということぐらいだ。
▲インテリアは各種2トーンや17色のレザーハイドなど多彩。ステッチをインテリア全体に施すことも可能
GTという、長距離をゆったり快適にというイメージからすると、V8 Sは異端と思われるかもしれない。しかし爽快な走りに我を忘れて没頭し、気付けば相当な距離を走ってしまってる……、そんなGTらしさもアリじゃない? と思わせてくれた。
この走りと存在感は、価格の近いポルシェ911ターボやフェラーリ カリフォルニアなどのリアルスポーツカーと真剣に悩めるものと言える。すなわちコンチネンタルGTの世界が、確実にまた広がりを見せたということである。
▲V8には可変シリンダーシステムを採用、巡航時に4気筒を休止させる。直噴やエネルギー回生システムも備わる
【SPECIFICATIONS】
■グレード:Convertible ■乗車定員:4名
■エンジン種類:V8DOHCターボ ■総排気量:3992cc
■最高出力:528/6000[ps/rpm] ■最大トルク:680/1700[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:8AT
■全長×全幅×全高:4820×1945×1390(mm) ■ホイールベース:2745mm
■車両重量:2470kg
■車両本体価格:2400万円(税込)
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