三菱 パジェロイオ 【プレイバック試乗記】
2008/11/17
※この記事はカーセンサー関東版28号2000年7月27日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
排気量をアップし、力強いトルクを獲得
↑搭載エンジンを1.8Lから2Lに排気量アップ。もちろん高効率の直噴GDIエンジンであるのは変わらない(左)背面スペアタイヤなど、パジェロの弟分であることがはっきりわかるデザイン(右)
1998年6月にデビューしたパジェロイオが2年目恒例のマイナーチェンジを実施し、搭載エンジンを1.8Lから2Lに排気量アップした。もちろん高効率の直噴GDIエンジンであるのは変わらない。三菱のGDIエンジンは1996年にギャランなどに搭載してデビューした。1.8Lでスタートしたが、ギャラン系のエンジンも1.8Lから2Lに排気量アップされており、パジェロイオもその流れに沿った変更となった。また、EBD(電子制御前後制動力配分システム)などの安全装備も採用した。
車両重量がやや重くなるオフロード4WDではセダン以上にトルク感の良し悪しが問われることになるが、今回のエンジン排気量アップはそうしたニーズに対応したものといえるだろう。
発進加速がスムーズになり、得意のオフロード走破性を磨く
↑高めの配置にビルトインされたカーナビは視認性が高く、操作もしやすい(左)2Lに排気量アップされて余裕あるトルクを発生するGDIエンジン(右)
試乗してみると、街中を流して走るようなときでも、これまでに比べてトルクの余裕が大きく、結果的に低燃費のエコモードで走る領域が広くなった印象だ。今回は燃費の計はできなかったが、実用燃費が向上しているであろうことは確かだ。実際、マイナーチェンジしたモデルは3ドアの2WD車を除いて2010年の新燃費基準に適合しているし、全グレードとも2000年の排気ガス規制に適合させている。低燃費モードにはならないが、発進加速などもグンとスムーズなものになり、大きくアクセルを踏み込まなくても力強く前進していく。ただハンドリングなどはこれまでと変わっておらず、オンロードの中速コーナーなどでは手応え不足の感もある。大きくロールする柔らかめの足回りも含めて、オフロードでの走破性を重視した結果だろう。
SPECIFICATIONS
| 主要諸元のグレード | ZR |
| 駆動方式 | 4WD |
| トランスミッション | 4AT |
| 全長×全幅×全高(mm) | 3975×1680×1710 |
| ホイールベース(mm) | 2450 |
| 車両重量(kg) | 1390 |
| 乗車定員(人) | 4 |
| エンジン種類 | 直4DOHC |
| 総排気量(cc) | 1999 |
| 最高出力[ps/rpm] | 136ps/5500rpm |
| 最大トルク[kg-m/rpm] | 19.5kg-m/3500rpm |
| 10・15モード燃費(km/L) | 13.0 |
| ガソリン種類/容量(L) | プレミアム/53 |
| 車両本体価格 | 202.8万円 |
松下宏の責任採点
| コンセプト | 3点 | 取り回し | 3点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 4点 |
| フィニッシュ | 4点 | 操作系の使い勝手 | 4点 | 乗り心地 | 3点 | 環境対策 | 4点 |
| 前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 3点 | 燃費 | 4点 |
| 後席居住性 | 3点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 3点 | ステータス | 3点 |
| 内装の質感 | 4点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 4点 | コストパフォーマンス | 3点 |
| 得点合計 | 71/100 | ||||||
三菱 パジェロイオ 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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