こんな素敵な輸入プレミアムSUVが200万円台で!? アウディ Q5のモデル概要・オススメの狙い方を解説
2026/03/17
▲新車価格で総額700万円超えだった2代目アウディ Q5。しかし今、その中古車は総額200万円台前半からでも狙える状況に。でもお手頃価格の個体は買っても平気なのか? 検討してみることにしましょう!「200万円台前半から」という価格は確かに魅力的だが?
2017年から、つい先日といえる2025年6月まで販売された2代目アウディ Q5。それは十分なサイズ感と存在感、そして当時最新の縦置きエンジン用プラットフォーム「MLB evo」と理知的な内外装デザインが大いに魅力的なミドルサイズSUVです。
そんな2代目アウディ Q5は、新車で買うとなると総額700万円は軽く超えるプレミアムな1台でしたが、今、中古車であれば総額200万円台前半の予算でも狙える状況になってきました。
とはいえ「安価になったQ5」は、実際のところ本当に“買い”なのでしょうか?
なんとも気になる2代目アウディ Q5の狙い方について、そのモデル概要の振り返りとともに検討してまいります。
▲このたたずまいと存在感をお手頃予算で入手できるというのはうれしい話だが、実際のところはどうなのだろうか?▼検索条件
アウディ Q5(2代目)モデル概要:新クワトロシステムを採用する全長4.7m級のプレミアムSUV
2代目アウディ Q5は、8年間で約160万台のセールスを記録した初代Q5の後継モデルとして2017年10月に上陸。“Qシリーズ”の主力モデルとして、日本市場でも確実に人気を博してきたミドルサイズSUVです。
基本設計の部分は同世代のA4およびA5を受け継いでおり、骨格は当時最新の縦置きエンジンプラットフォーム「MLB evo」。
ボディサイズは全長4680mm×全幅1900mm×全高1665mmというなかなかのものですが、高張力鋼板やアルミニウムを組み合わせた複合構造を採用することで、従来型比で約60kgの軽量化に成功しました。
▲こちらが2代目アウディ Q5。写真は、日本では2017年10月に発売された前期型
▲ボディサイズは従来型よりもひと回り拡大されたが、空力性能の追求により、Cd値(空気抵抗係数)は0.30というなかなか優秀な数値に収まっている
▲上質だが開放的な雰囲気となる2代目アウディ Q5前期型のコックピット。地図表示も可能なフルデジタルメーター「アウディバーチャルコックピット」はオプションとして選択可能だった
▲ラゲージスペースの容量は従来型よりも10L増え、リアシートを使用した状態で550Lを確保。リアシートを折りたためば1550Lまで拡大可能だ当初用意されたパワーユニットは最高出力252ps/最大トルク370N・mの2L直4ガソリンターボで、トランスミッションはデュアルクラッチ式ATである7速Sトロニック。駆動方式は新しいタイプのクワトロシステム(フルタイム4WD)で、電子制御油圧多板クラッチが前後トルク配分を最適に調整するとともに、システムが4WD走行を不要と判断すると前輪駆動となり、燃費向上が図られます。
2018年12月には、「2.0 TFSI クワトロ」と名乗っていた2L直4ターボグレードの車名を「45 TFSI クワトロ」に変更。翌2019年2月には、最高出力190ps/最大トルク400N・mの2L直4ディーゼルターボエンジンを搭載する「40 TDI クワトロ」を追加しています。
そして2021年3月にはマイナーチェンジを実施。内外装デザインを変更するとともに、2L直4のガソリンターボエンジンとディーゼルターボエンジンそれぞれに、ベルト駆動式オルタネータースターターと12Vリチウムイオンバッテリーを使ったマイルドハイブリッドシステムが搭載。
また、このタイミングでグレード体系も変更され、標準グレードに相当する「アドバンス」と、上級スポーティグレードである「Sライン」の2種類に整理されました。
▲八角形のシングルフレームグリルがよりフラットで幅広い形状となり、開口部を広げたサイドインテークには台形をモチーフとしたデザインを新たに採用した後期型のエクステリア。LEDヘッドランプの上部には新しいデザインのデイタイムランニングライトが組み込まれている
▲リアまわりもテールランプのデザインが変更され、左右のライト間をつなぐトリムエレメントを追加
▲最新のインフォテインメントシステム「MIB3」が採用され、10.1インチに拡大したセンタースクリーンはタッチ操作に対応。「ヘイ、アウディ」という掛け声で起動する音声認識システムも搭載されたその後、何種類かの特別仕様車をリリースしたのちの2025年7月、後継モデルである3代目へフルモデルチェンジされた――というのが、2代目アウディ Q5の大まかなモデル概要とモデルヒストリーです。
中古車状況:平均総額はダウントレンド
▲2025年2月から2026年1月までの平均総額推移2代目アウディ Q5の中古車平均支払総額は、2025年に入ってから微妙なダウントレンドに転換。
結果として平均総額は約1年間で50万円ほどダウンし、直近2026年1月の平均総額は363.6万円となっています。
中古車のオススメ①:価格重視なら、総額200万円台前半で整備履歴良好な前期型2Lガソリンターボ
現在、2代目アウディ Q5としては格安といえる「総額200万円台前半」の価格帯で流通している物件の数は25台ほど。
それら物件のコンディションと整備履歴を精査したうえであるならば、総額200万円台前半の2代目Q5は“買い”です。
▲総額300万円以上を拠出するに越したことはないが、総額200万円台前半であっても、2L直4ガソリンターボエンジンを搭載する前期型の良質物件を探し出すことはできる現在、総額250万円以下で流通している2代目Q5の大半が2017~2018年式の最初期世代で、グレード別の流通状況は下記のとおりです。
| グレード | 特徴 | 流通台数 |
|---|---|---|
| 2.0 TFSI クワトロ 1stエディション | デビュー時の特別仕様車 | 7台 |
| 2.0 TFSI クワトロ | 2L直4ガソリンターボのベースグレード | 6台 |
| 2.0 TFSI クワトロ スポーツ | 2.0 TFSI クワトロの内外装をスポーティに仕立てたグレード | 2台 |
| 2.0 TFSI クワトロ スポーツ Sラインパッケージ | さらにスポーティな「Sラインパッケージ」を装着したグレード | 2台 |
| グレード | 特徴 | 流通台数 |
|---|---|---|
| 2.0 TFSI クワトロ 1stエディション | デビュー時の特別仕様車 | 7台 |
| 2.0 TFSI クワトロ | 2L直4ガソリンターボのベースグレード | 6台 |
| 2.0 TFSI クワトロ スポーツ | 2.0 TFSI クワトロの内外装をスポーティに仕立てたグレード | 2台 |
| 2.0 TFSI クワトロ スポーツ Sラインパッケージ | さらにスポーティな「Sラインパッケージ」を装着したグレード | 2台 |
「2.0 TFSI クワトロ スポーツ」と「2.0 TFSI クワトロ スポーツ Sラインパッケージ」はこの価格帯では希少なため、基本的には、ベースグレードである「2.0 TFSI クワトロ」またはデビュー時の特別仕様車「2.0 TFSI クワトロ 1stエディション」の二択になります。
1stエディションには、Sラインのスポーティな内外装とパーシャルレザーシート、LEDヘッドライト、エアサスペンション、バーチャルコックピット、そしてベースグレードでは省略された「アウディプレゼンス リア」「アウディサイドアシスト」が標準装備されているため、装備のレベルで考えるのであれば、間違いなく1stエディションが狙い目ではあります。
しかし、もともとは総額700万円超級だったプレミアムSUVを「総額200万円台前半」というお安い予算で狙う場合には、装備レベル以上に「コンディションと整備履歴」の方が断然重要です。いくら装備内容が良かったとしても、車としてのそもそもの状態がいまひとつだと何の意味もないどころか、修理の手間とお金だけがかかる「負の資産」と化してしまう可能性もあるからです。
▲もともとの車両価格が高額な輸入プレミアムSUVは、補修部品の価格も高額である場合がほとんど。お手頃価格の中古車を狙う場合は、装備のささいな違いではなく「程度」を最優先に選ぶべきだろうそのためここはグレードにはこだわらず、とにかく「内外装のコンディションと整備履歴が良好かどうか」で選ぶのが得策です。
具体的には、内外装に大量の小キズや異臭の染みつきなどがなく、なおかつ2年に一度、アウディの正規販売店で車検整備を受けてきた個体が見つかったならば、その個体は、総額200万円台前半であっても“買い”の可能性が高いといえるでしょう。
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アウディ Q5(2代目) × 総額250万円未満中古車のオススメ②:ディーゼルターボ狙いなら総額300万円前後の40 TDI クワトロ スポーツ Sラインパッケージ
2L直4ディーゼルターボエンジンを搭載する2代目アウディ Q5は、純エンジン車だった2019年2月から2021年2月までの世代と、2021年3月以降のマイルドハイブリッド機構が追加された世代に分かれます。
このうち2021年2月までの純エンジン車は、総額250万~350万円ほどの予算感で狙うことが可能です。
▲こちらが、日本では2019年2月に追加された2L直4ディーゼルターボエンジン搭載グレード現在、純エンジンのディーゼルターボユニットを搭載する2代目Q5のグレード別流通状況は下記のとおりです。
| グレード | 特徴 | 流通台数 | 支払総額 |
|---|---|---|---|
| 40 TDI クワトロ | 2L直4ディーゼルターボのベースグレード | 2台 | 300万~330万円 |
| 40 TDI クワトロ スポーツ | 上記の内外装をスポーティに仕立てたグレード | 9台 | 290万~340万円 |
| 40 TDI クワトロ スポーツ Sラインパッケージ | さらにスポーティな「Sラインパッケージ」を装着 | 25台 | 250万~370万円 |
| グレード | 特徴 | 流通台数 | 支払総額 |
|---|---|---|---|
| 40 TDI クワトロ | 2L直4ディーゼルターボのベースグレード | 2台 | 300万~330万円 |
| 40 TDI クワトロ スポーツ | 上記の内外装をスポーティに仕立てたグレード | 9台 | 290万~340万円 |
| 40 TDI クワトロ スポーツ Sラインパッケージ | さらにスポーティな「Sラインパッケージ」を装着 | 25台 | 250万~370万円 |
ベースグレードである「40 TDI クワトロ」は希少なため、最初から除外してしまっていいでしょう。となると「40 TDI クワトロ スポーツ」か、そこにSラインというパッケージオプションを装着した「40 TDI クワトロ スポーツ Sラインパッケージ」の二択になるわけですが、ここはもう流通台数も豊富であるという意味で、基本的には「40 TDI クワトロ スポーツ Sラインパッケージ」に狙いを定めてしまってOKです。
▲「Sラインパッケージ」に含まれる内容は、Sラインバンパーやスポーツサスペンション、5ツインスポークスターデザイン19インチアルミホイール等々そんな40 TDI クワトロ スポーツ Sラインパッケージを狙う際は、総額200万円台後半のゾーンでも十分に好条件な1台を見つけることはできますが、このゾーンでは「内外装と整備履歴のチェック」をまあまあ慎重に行う必要はあります。
もしも総額300万円前半の予算を拠出できるのであれば、(もちろん油断は禁物ですが)状態のチェックにさほど神経質になる必要はなく、なおかつパッケージオプションや単品オプションのレベルも高いケースが多くなるでしょう。
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アウディ Q5(2代目) × 総額350万円未満 × ディーゼルターボ中古車のオススメ③:後期型狙いなら総額400万円前後の40 TDI クワトロ Sライン
2021年3月のマイナーチェンジを境に、2代目アウディ Q5の内外装デザインはぐっと現代的になり、インフォテインメントシステムも刷新。そしてパワーユニットもマイルドハイブリッド機構付きになりました。
そんな後期型Q5は現在、ガソリンターボ+12Vマイルドハイブリッドのグレードはほぼ流通していないため、必然的に「2Lディーゼルターボ+12Vマイルドハイブリッド」を、総額300万~600万円付近の価格帯で探すことになります。
▲エクステリアデザインだけでなく、インフォテインメントシステムやパワーユニットも刷新された2021年3月以降の後期型現在、2代目アウディ Q5後期型ディーゼルターボ車の流通状況は下記のとおりです。
| グレード | 特徴 | 流通台数 | 支払総額 |
|---|---|---|---|
| 40 TDI クワトロ アドバンスト | 後期型ディーゼルターボの標準グレード | 8台 | 330万~600万円 |
| 40 TDI クワトロ Sライン | 後期型ディーゼルターボの上級スポーティグレード | 50台 | 330万~630万円 |
| グレード | 特徴 | 流通台数 | 支払総額 |
|---|---|---|---|
| 40 TDI クワトロ アドバンスト | 後期型ディーゼルターボの標準グレード | 8台 | 330万~600万円 |
| 40 TDI クワトロ Sライン | 後期型ディーゼルターボの上級スポーティグレード | 50台 | 330万~630万円 |
落ち着いた仕立ての内外装となる「アドバンスト」の方が好みであるという人もいるでしょうが、基本的には、装備内容がより充実していて、流通量が豊富ゆえに取捨選択が行いやすい「Sライン」が、この場合のメインターゲットになります。
その中古車支払総額は上記のとおり330万~630万円と、かなり上下に幅広い状況です。しかし、後期型としては初期の年式にあたる2021~2022年式でもOKとするならば、総額300万円台後半のゾーンでもまずまず好条件な1台を見つけることが可能。そして総額400万円台前半まで拠出する気があるならば、2022~2023年式の「なかなか好条件な1台」が容易に見つかるでしょう。
また、もしも総額500万円以上になってもOKということであれば、2022年10月と2023年10月に発売された「ハイ スタイル」と、2024年6月に発売された「Sライン ダイナミック エディション」という魅力的な特別仕様車を選ぶことも可能になります。
▲2022年10月と2023年10月に発売された特別仕様車「ハイ スタイル」。plusパッケージとラグジュアリーパッケージが標準装備となる他、ブラックAudi rings & ブラックスタイリングパッケージやピアノブラックのデコラティブパネル等々も標準となる
▲こちらは2024年6月発売の特別仕様車「Sライン ダイナミックエディション」のインテリア。ダイヤモンドステッチの入ったブラックファインナッパレザーのシートやプライバシーガラス、走りの質感を高めるダンピングコントロールサスペンションなどが特別装備されているこのあたりに関しては「どれが正解」というのは特になく、総額300万円台後半の40 TDI クワトロ Sラインであっても、ごく普通に満足はできるでしょう。あとは各自のご予算と美意識に基づき、「ご自身にとってのベスト」を探していただけたならば幸いです。
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アウディ Q5(2代目) × 2021年3月以降生産モデル▼検索条件
アウディ Q5(2代目)
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。