ホンダ アクティバンに乗る達人はDIYを駆使して楽しく遊ぶ
2019/02/08
▲宮崎秀仁さん。愛知県出身、45歳。高校時代に山岳部に所属していた健脚の持ち主だが、いまはもっぱらキャンプに夢中。年間50回前後は行くという。現在は丈夫で使いやすく、拡張性の高いテーブルなどを扱うアウトドアブランド「38 explore」を主宰。今や本業の内装業よりも忙しいとかキャンプスタイルをSNSで発信して、一躍人気の的に!
「どこにでも行ける車」と聞いてまず思い浮かぶのが、路面状況を選ばない走破性だろう。
それは確かに重要だが、実はもっと大事なことがある。
それは車の大きさだ。
小さい方が込み入った場所にも入っていきやすく、荷物を満載しても総重量はほどほどで済む。
車は軽いほど経済的だから、より遠くへ遊びに行ける。
そのためアウトドア経験が豊富な達人のカーライフは、小さい車に行きつくことが多い。
宮崎さんのアクティバンは、その極みだ。
▲フロントバンパーの下部分を自分でカット。まるでクロスカントリー車のようにかっこよくなった
▲同じようにリアバンパーもカット。不整地での走破性が高まったように見えるが、マフラーが飛び出した状態なので、改善策を思案中「商用だから荷物は隙間なく積めるし、燃費も最高。内装をはがしているので騒音はすごいですが、片道4時間くらいならなんとか乗っていられます」
内装をはがしたのは、保温性や防音性を高める断熱材を取り付けるため。
宮崎さんは総予算20万円で遊びグルマを作ることを目標にしているのだ。
「車は10万円で手に入ったので、残りの10万円は改造費です。インチアップしてスタッドレスタイヤに交換。フォグランプを装着し、前後バンパーの下をカットして黒のラッカースプレーで塗りました」
パーツはネットオークションで格安品を手に入れ、取り付けは自分でやる。内装業を仕事とする宮崎さんにとって、DIYはお手の物なのだろう。
▲天井まで内張りを取り払った室内は、車中泊しやすいように断熱対策を行うため。おかげで高速走行中に荷室から聞こえる騒音はものすごいとか
▲子供が足で背もたれを汚さないためのキックガードを装着。ミリタリーテイストが好きな宮崎さんは、テイストの合う市販品を取り入れるのも上手「キャンプって、“普段と違う普段”なんです。子供の頃から一番好きな遊びだし、あらゆる制約から解放されて、誰にも文句をいわれないのがいいんですよね~」
1人で出かけても現地で知り合いと会えたり、興味をもってくれた人から話かけられることも多いという。
「キャンプを通じた横のつながりは多いです。最近はSNSで写真を発信することが多いのですが、趣味で始めた手作りテーブルも引き合いがたくさん来ていて、反響の大きさに自分でもびっくりしています」
車をできるだけ安く手に入れて、余ったお金は、自由を手に入れるためのカスタマイズに回す。
スポーツカー好きの間では昔から行われていることだが、外遊びでもまったく同じことがいえるのだ。
▲テーブルは宮崎さんが企画・開発。市販の三脚に取り付けることができる
▲宮崎さんは“積載マイスター”と呼べるほど積み込みが上手。ミニマムな車体に最大限の荷室を備えたプロの仕事グルマ、アクティバンは、遊びのプロにとっても最高のおもちゃだ※本記事は、カーセンサー 2019年4月号(2019年2月20日発売予定)の記事をWEB用に再構成して掲載しています
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