走行距離は37万km! スズキ ジムニーに13年乗り続けたオーナーが語る“ジムニー愛”
カテゴリー: カーライフ
タグ: スズキ / ボルボ / スモール / カジュアル / 高級 / MT / 4WD / V90クロスカントリー / ジムニー / 軽自動車 / SUV・クロカン / 佐藤旅宇
2022/04/17

車の数だけ存在する「車を囲むオーナーのドラマ」を紹介するインタビュー連載。あなたは、どんなクルマと、どんな時間を?
もともとはサブの車だったジムニー
ジムニーの魅力をたったひと言で表すなら「普遍性」だろうか。
未舗装路や雪道をものともしない高い走破性や、少々の心得があれば自分で修理も可能なシンプルなメカニズムに虚飾を廃した機能的なデザイン。そして優れた取り回しと経済性。
いずれも流行り廃りによって評価が変わってしまうことのない、普遍的な価値と言える。
杉山佳之さんは、そんなジムニーに魅了された一人。新車で購入したJB23型は約10年間でなんと37万kmを走破したという。
元々は当時所有していた日産 フェアレディZ(Z33型)のセカンドカーとして購入したものだったが、通勤や買い物、スキー、渓流釣りなど、様々なシーンで頼れる相棒として活躍することになった。
一時期は前橋から館林の勤務先まで往復90kmをほぼ毎日ジムニーで通っていたこともあるというから、走行距離も延びるはずである。当然、メンテナンスにも相応の費用がかかっている。
▲新車で購入してから13年で走行距離は37万kmオーバーに「ジムニーってものすごくタフな車というイメージがありますけど、基本的には軽自動車ですからね。個々の部品の耐久性はそれなりなんです」
オイル交換を5000kmごとにきっちり行うなど気を使ってはいるが、エンジンやトランスミッション、デフなど、ほとんどの主要部品はすでに交換またはオーバーホールを行っている。
「足回りは15万kmを走ったところで、リフレッシュがてら社外品に交換して少しリフトアップしました」
愛好家の多いジムニーは、サードパーティー製の部品が豊富に用意されている他、ユーザー同士によって様々な整備のノウハウがネット上で共有されている。そのため、コンピューターが多用された現在の車では不可能な重整備も自分の手で行うことが可能だ。
「1台を長く愛好したい僕の性質にぴったりハマりました」と杉山さん。
▲長距離運転を楽にするためRECARO製のシートに変更また遠出したくなる魅力
普段は東京で会社員をしている杉山さんだが、秋から冬にかけてはスキーインストラクターの顔ももつ。北海道出身で、父がスキースクールの先生という恵まれた環境だったため、物心がつく3歳頃にはすでにアルペンスキーをやっていたという。
小学6年生でスキー検定1級を取得していたというから、相当な腕前である。もちろんスキー場までの移動でもジムニーは大活躍している。
「スキーを楽しむために冬の北海道へ陸路とフェリーで帰省したこともあります。ジムニーって悪路走破性が高い一方で、流れのある雪道をある程度以上のスピードで走るシチュエーションは苦手なんです」
「道中でまったく気が抜けず、長時間の運転だとめちゃくちゃに疲労します。雪に覆われた八戸の国道を走ったときはさすがに怖かった。ほとんど命がけでしたね。それでも時間がたつとまた遠くまで走りたくなるのが不思議なんですが(笑)」
▲アナログのジムニーとは真逆の特性をもつV90クロスカントリーを“セカンドカー”として購入50万kmへの道のりは続く
杉山さんは走行距離が重なるにつれ疲れが出てきたジムニーの少しでも負担を減らすため、数年前にハイテク装備が満載されたボルボ V90クロスカントリーを購入した。
いまは自宅周辺を走る場合はジムニー、往復200kmを超える長い距離を移動する場合はV90クロスカントリーで出かけることが多い。対照的な2台を使い分けることで、それぞれの良さが際立つのだとか。
▲長物の積み降ろしに長けるV90クロスカントリー「最近、新型ジムニーが気になってディーラーで試乗もしたんです。車体の剛性感がすごい向上していて、これは欲しいと思ったんですけど、納車まで時間がかかると聞いて諦めました。もういっそ今の車を50万kmまで乗ってやろうと(笑)」
近いうちに杉山さんは自らの手で、2度目のエンジンオーバーホールを予定しているそうだ。
▲自宅の裏庭を整備場代わりにする。エンジンの整備も行ったことがあるとか
杉山佳之さんのマイカーレビュー
スズキ ジムニー(JB23型)
●走行距離/37万6000km
●マイカーの好きなところ/ダイレクトに感じられるアナログ感
●マイカーの愛すべきダメなところ/特になし!
●マイカーはどんな人にオススメしたい?/超マルチユースなモデルを探している人

杉山佳之さんのマイカーレビュー
ボルボ V90クロスカントリー(現行型)
●走行距離/8万8000km
●マイカーの好きなところ/長距離運転の安心感
●マイカーの愛すべきダメなところ/特になし!
●マイカーはどんな人にオススメしたい?/荷物を多く積み長距離を運転するアクティブな人

ライター
佐藤旅宇
オートバイ専門誌『MOTO NAVI』 、自転車専門誌『BICYCLE NAVI』の編集記者を経て2010年よりフリーライターとして独立。様々なジャンルの広告&メディアで節操なく活動中。現在の愛車はボルボ C30と日産 ウイングロードの他、バイク2台とたくさんの自転車。
【関連リンク】
この記事で紹介している物件
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
【爆増】ランクル250の流通台数が1000台突破! 価格も検討しやすくなってきた最新型ランドクルーザーの中古車状況、オススメの狙い方を解説
コミコミ50万円で手に入る! 日常使いに大活躍のスライドドア付き軽自動車 3選
「N-BOXしか知らない」はもう卒業! 個性も使いやすさも手に入るスライドドア付きの“新しめ”な軽5選
新車だと800万円超えのラングラーが300万円から狙えるが買いなのか? ジープ伝統のSUVのモデル概要、オススメの狙い方解説!
あの時買っときゃ良かった……のモデルを振り返り“後悔を楽しむ”「バブルが生んだ国産オープンモデル」編
「AOG 湘南里帰りミーティング 2025」で出会った、室蘭~湘南移動も思いっきり楽しむ家族の愛車は?
オフロードもなんのその!趣味も日常も共に走り抜けるイタリアンコンパクト フィアット パンダ
6台を所有する根っからのスポーツカー好きのイチオシは、“ノーマル戻し”のトヨタ スープラ70
アーティストカップルのカントリーライフを支える“いなたい”相棒 スバル レガシィアウトバック L.L.Bean エディション
新型デリカミニの上級グレードが290万円超で絶望した人に贈る「半額で買えるこれ、代わりにどうですか?」5選









