【上海モーターショー2017】欧米メーカーの意外な検討が光る
2017/05/12
▲上海モーターショーの会場となる、ナショナルエキシビション&コンベンションセンター。規模だけでいえば、東京モーターショーの比ではないくらい大きい。欧米車メーカーも世界最大のマーケットへのプレゼンテーションに本気だった堅実GM、ぶっ飛び系フランス、華やかなドイツ
2017年4月19から28日にかけて開催された、第17回上海国際自動車工業展覧会(以下上海モーターショー)。開催規模ではすでに世界最大ともいわれており、完成車展示ブースをすべて見てまわるだけで1日まるまるかかった。欧米メーカーは、販売シェアの大きいGM(ゼネラルモーターズ)やフォルクスワーゲンがエコカーを展示。メルセデス・ベンツは、Sクラスのワールドプレミアを行うなど、出品姿勢のバラつきも目立った。
▲メルセデス・ベンツは、Sクラスのフェイスリフト版をワールドプレミア。エントリーモデルのS350から、写真のマイバッハS680まで多数のモデルが展示されていた。よりゴージャスなモデルが大好きな現地の人々は、マイバッハに夢中だったが、プレスデー2日目にはドアロックされていた
▲メルセデス・ベンツとしては、こちらに注目してほしかったのだろうが、Sクラス人気に押され、あまり目立たぬ存在となってしまったスタディモデルがコンセプトAセダンだ。中国市場では、すでにCLAセダンがあるので、それとの兼ね合いが気になる。デザインスタディなのか
▲フォルクスワーゲンが発表した新世代EVのスタディモデルが、I.D.クロズだ。全長4625mmなど、妙に生々しい情報もあると思ったら、2020年には量産に入る予定だという。航続距離は500kmで、駆動方式はAWDを採用。自動運転システムも採用されているとのこと
▲チェコのメーカーで、フォルクスワーゲングループ傘下のシュコダは、SUVスタイルのEVコンセプトカーをワールドプレミアした。MEBと呼ばれるフォルクスワーゲングループの新世代EV向けプラットフォームが採用される。上記のI.D.クロズと兄弟車なのかもしれない
▲クーペSUVスタイルを採用するEVのスタディモデルが、アウディ eトロンスポーツバックコンセプトだ。0-100km/h加速は4.5秒、航続距離は最長で500kmをマークする。最高出力は435psとなるが、ブーストモードで503psまでアップする。ゴージャスかつスタイリッシュだった
▲シトロエンが、C5エアクロスのワールドプレミアの場に上海を選んだのは興味深い。2015年にエアクロスコンセプトをプレゼンしたのも、シトロエンアドバンスコントロールをワールドプレミアしたのも、ここ上海であった。2017年の第2四半期に市販予定
▲プジョーにしてはかなり大柄なこの車は、インスティンクトコンセプトを名乗っていた。プラグインハイブリッドユニットを搭載した、観音開き式ドアを採用するファストバックスタイルが印象的。プジョーの将来的な方向性を示唆した、デザインスタディモデルとしての側面をもつ
▲ルノーがワールドプレミアモデルを出したというので、ブースへ行ってみると、そこに展示されていたのは、未来のF1マシンをイメージしたというこの、R.S.2027ビジョンだった。V6ターボハイブリッドユニットは、最高出力1300psをオーバーするとのこと
▲GMグループのシボレーは、スタディモデル、FRN-Xコンセプトをワールドプレミア。FNRとは、「Find New Roads」の略だそう。パワーユニットは、プラグインハイブリッドで、完成度は高かった。近い将来、これをベースにした市販車が出そうな雰囲気があった
▲床置きされているが、見慣れないモデルを発見。このベリート5は、世界初公開されたビュイックブランドのプラグインハイブリッド専用車とのこと。総航続距離は768kmで、EV走行は116kmが可能とのこと。ひょっとすると、シボレー ボルトの兄弟車なのかもしれない
▲ニューヨークモーターショーで、ワゴンと4ドアクーペしか発表されなかったビュイック・リーガル。満を持して、上海でセダンがデビューした。パワートレインは、1.5Lと2Lでいずれもターボとなる。フルLEDヘッドランプを採用するなど、先進的なイメージを訴求。ボディサイズも拡大された
▲普段はおとなしいジープがコンセプトモデルを出品。観音開きドア以外は、妙に生々しい雰囲気が漂っているので、近い将来に市販車としてデビューされるのかもしれない日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
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