新車の納車遅れをきっかけに中古車アレルギーへの抗体保持者が増加する!?
2022/03/22
▲自動車・カーライフに関する調査研究機関「リクルート自動車総研」の膨大な統計データを基に、ユーザーの購買行動や世の傾向を勝手に予想したり解説したりするコラム中古車販売店選びでは品揃えの良さを重視
早速だが、グラフ①をご覧いただこう。2021年の中古車市場規模(中古車購入の費用総計の推計)は4兆1699億円で、2015年の調査開始以来、最大を記録した。

もともと拡大基調にあったが、2021年の伸びはある意味驚異的と言える。その要因の一つとして考えられるのが、昨今話題になっている新車の納車待ちの長さだ。
筆者も昨年末に車を買い替えたが、新車だと納車が5ヵ月先になると言われたため、同モデルの中古車を選択した。
購入した車両は2年落ちで、走行距離は1万kmちょっと。新車の支払総額程度の予算を用意していたが、それより少し安かったので、その分ディーラーオプションを追加した。結果的に満足しているが、新車の納期が短かったら新車を選んでいたと思う。

昨年以降、筆者と同じような理由で中古車を購入した人が多いのではないだろうか。グラフ②が示すように、中古車販売店を選ぶ際に「品揃えが良い」ことを重視した人が2021年に一層増えているのも、こうした状況が反映されていると推察できる。
その中には、中古車初体験だった人もいるに違いない。ましてや、これまで新車を乗り継いできた人にとっては、決断のハードルはかなり高かったはずだ。
筆者の知り合いにも、即納可能な中古車をかたくなに拒み、新車の納車を待ち続けている重度の中古車アレルギーを持った人がいるので、その心中を察するのは難しくない。
だが、仮に“仕方なく”中古車を購入した人の多くが、その経験を機に中古車アレルギーを克服できたとしたらどうだろう。古今東西の多種多様な車が集う日本の中古車市場が目の前に広がってくるのだ。
その気になれば、予算50万円以下でとことん安さを追求することも、誰ともかぶらない珍しい車を選ぶことも、趣味車と実用車の複数台所有も決して夢ではない。「 案ずるより産むが易し」とはよく言ったもの。
もし初めての中古車購入に踏み切るかどうか迷っているなら、安全マージンを目いっぱい取って、登録/届出済未使用車のような新車に近い状態の物件を選んでもいい。それで少しでも抗体ができればしめたもの。
その先には、めくるめく甘美な中古車の世界が待っているのだから。
中古車アレルギー克服の第一歩!? お得・人気・納車も早い3モデル
1:スズキ ハスラー(現行型)
▲広い室内やタフな走行性能を備え、キャンプや車中泊の相棒としても最適な軽の新ジャンルモデル。走行距離5000㎞以下で修復歴なしの即納物件が1500台以上流通している2:トヨタ C-HR(現行型)
▲個性的なルックスが特徴のSUV。登場から5年が経過し中古車流通量は3000台近くまで増えている。2019年9月までの前期型なら、予算180万円程度で好条件物件が狙えるぞ!3:日産 セレナ(現行型)
▲5ナンバーサイズ箱形ミニバンの人気モデル。中古車流通量は3500台前後と豊富で、お得感ある予算200万円圏内には2Lガソリン車を中心に低走行の好条件物件が絶賛出没中!【関連リンク】
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