第239回 ホンダ フィットシャトル(現行型) 【おいしい中古車】
2012/09/28
ホンダ フィットをベースにしたステーションワゴンのフィットシャトルですが、登場から1年ちょっとというのに、早くも100万円以下の中古車が見つかるようになってきました。
2011年6月に登場したフィットシャトル、フィットの全長を510mm延長することで、大型のステーションワゴンに匹敵する590L(FF車)のラゲージスペースを誇ります。
数値だけでなく実用面も優秀です。ラゲージの開口部が低く(高さ540mm)、さらに荷室面との段差がないため、荷物の積み降ろしがラクに行えます。後席がワンアクションで収納できるのもポイントです。
エンジンは直4の1.5LでミッションはFF車がCVT、4WD車には5ATが搭載されています。ベーシックモデルである15CのFF車の燃費は、JC08モードで18.6km/L(2012年6月のマイナーチェンジ後は18.8km/L)を実現しています。
燃費と聞くと同車のハイブリッドモデルのほうが…と思われる方も多いでしょう。燃費だけを見れば、そちらのほうが優れていますからね。しかし、そう考える人が多いからこそ、普通のフィットシャトルが安く買えるようになるのです。
中古車市場は人気次第なので、人気があれば値が落ちにくく、人気がなければどんどん落ちていきます。つまり、ハイブリッドモデルに注目が集まれば集まるほど、スタンダードモデルはどんどんおいしくなっていくのです。
その結果、登場からたった1年と3ヵ月で、2桁万円の中古車が見つかるようになりました。修復歴こそありますが、走行距離0.2万kmの15X Sパッケージが車両本体価格99万円で見つかりました(2012年9月20日現在)。同グレードの新車時価格が173.5万円なので74.5万円も安いわけです。
燃費が良く維持費の安い車もいいですが、そもそもの購入価格が高くては、そのメリットもかすんでしまいます。ハイブリッドばかりに注目が集まる今だからこそスタンダードモデルを狙う。これも賢い買い方のひとつではないでしょうか。
Text/金子剛士
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